目に青葉山ほととぎす初鰹
あちらこちらに花が咲き誇り、お散歩が楽しい季節になった。卒業入学のシーズンに桜が彩を添え、慌ただしく過ごすうち、あっという間に散ってしまう。気付いた頃には新緑である。
標題は江戸時代の俳人山口素堂の句。野に山に海に、目に耳に口に、春から夏にかけての楽しい季節を詠んでいる。
季節の移り変わりは茶の道具にも現れる。茶釜ひとつ取っても、3月には釣り釜、4月には透木釜、そして5月になると炉を閉めて風炉を使用する。暖かくなるにつれてお客さんから火を離す仕組みらしい
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