白川尚史

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(終)『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #05

この記事は、小説家の白川尚史が遺跡発掘の見学でエジプトを訪れた旅行記の記事#05です。 これまでの記事はこちら。 最終日:朝、深夜便までの過ごし方を考える最終日はピラミッドビューの朝食から始まった。ビュッフェスタイルのレストランで、PFC、すなわちタンパク質、脂肪、炭水化物のバランスを考えながら食材を選んでいく。 ビュッフェの利点の一つは、コストを無視して栄養バランスのいい食事を組み立てられることだ。特にタンパク質や食物繊維は日常で不足しがちだが、かといって朝から鶏肉を焼

    • 『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #04

      この記事は、小説家の白川尚史が遺跡発掘の見学でエジプトを訪れた旅行記の記事#04です。 これまでの記事はこちら。 四日目: カイロに帰還。そしてソフトオープンなGEM四日目の朝も、いつも通り未明に起きて本を読み、朝食会場へ向かった。 ヒルトンの朝食はビュッフェスタイルだったので、エジプトでポピュラーなものを食べたいと思い、豆を煮たものに塩や胡麻ペーストを入れて食べた。これが中々美味しくて、後日家に帰ってから似たようなものを自分で作ってしまった。 そういえば、エジプトでは

      • 『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #03

        この記事は、小説家の白川尚史が遺跡発掘の見学でエジプトを訪れた旅行記の記事#03です。 これまでの記事はこちら。 三日目:ルクソール、王家の谷、カルナック神殿二日目に無事、発掘現場の見学を終えた私は、カイロを離れ、ルクソールに向かうつもりでいた。 ここで前提として、エジプトの地理を簡単に説明したい。 エジプトという国は、古代から今に至るまで、南から北に向かって流れるナイル川周辺に人が集まり、主要な都市が築かれている。それ以外の土地はほとんどが砂漠地帯であり、水の確保も食

        • 『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #02

          この記事は、小説家の白川尚史が遺跡発掘の見学でエジプトを訪れた旅行記の二日目です。 前回の記事はこちら。 二日目:カイロの朝、発掘現場、そして、ギザの大ピラミッド初日はカイロに着いて早々に寝てしまったため、私は翌朝四時に目を覚ました。おおよそこの旅を通して、夕飯は取らず早めに床に入り、夜明け前に目を覚ましていた。 朝食は六時半からと聞いていたので、本を読んで過ごす。そして、六時半を少し過ぎたところで朝食へ向かった。 いきなり話が逸れるのだが、マリオット系列のホテルでは、

        (終)『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #05

        • 『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #04

        • 『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #03

        • 『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #02

          『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #01

          0日目: 開幕0回戦敗退「今日、飛行機は飛びません」 成田空港のチェックインカウンターで、無情にも突きつけられた一言に、私は動揺を隠せなかった。 2024年9月15日。午後八時半発のカイロ行きの飛行機は、飛ばなかった。eスポーツでいうところの、0回戦敗退(現地にすらたどり着けないこと)である。 時刻は既に六時を回っていて、本来であれば二時間後には出発しているはずだった。聞くところによると、直前で機材トラブルが見つかったという。幸いにも欠航にはならず、翌日の正午に改めて出発

          『ファラオの密室』著者がエジプトの発掘現場に行ってみた 〜 白川尚史のエジプト旅行記 #01