Clubhouseについて
クラブハウスの規約上「このルームがずっと盛り上がっていてメチャクチャ楽しい」と外部で言えないのが残念だ。急速に飽きられているとまことしやかに言う人は何か勘違いしているのではないか? 私が言うのもおこがましいが、このSNSの効果的な使い方、いや私個人が一週間使ってみて「こういうルームがあちこちにあればいいのに」と感じた形を簡単に書いておくので、どうか何かを読み取っていただければと切に願う。
ルームは閉じない
まず、そもそもルームは閉じるものではない。可能な限りずっと開けておけばいいし、のぞきに来てくれた人はすべてスピーカーへinviteしておく。その際「気が向いたら上がってきて下さいね~」などの一言を添えるとなお良い。一旦スピーカーになってしまえば、退室してもそのルームが続いている限りまたスピーカーとして無承認で即入室できるのがミソだ。自分がスピーカーになっている24時間365日オープンしているルームがあちこちにあれば自由に行ったり来たりして喋れて楽しいと思う。
テーマやトピックで縛らない
次にルーム内のトークテーマを限定するのも論外だと思う。そんなことをするとそのテーマに興味のある人しか来てくれない。政治と宗教についてしか喋れない居酒屋やアニソンについてしか喋っちゃいけない喫煙所というものがもしあるとすれば、そのスジの人たちには需要があるだろうが、私はついていけないものを感じる。やはりフラッと入室してそこにたまたまいる人とどうでもいい話をするのが一番楽しい。
双方向性が大事
居酒屋や喫煙所に喩えたが、そうではなく、このSNSを劇場やライブハウスのように一方向的な発信ツールとして使う人が多いのも驚きだ。そんなツールならほかにもっと適したものが既にいくらでも存在するではないか。オーディエンスとして壇上で繰り広げられているトークショーをただ聴くだけなら、こんな窮屈なツールをあえて使う必然性が私にはわからない。
モデレーターが目を配る
「発言したい人は挙手してください」と掲げているルームもあるけれど、そんな改まって言いたいことがあるわけではないし、やはりモデレーターが人の流れを気をつけて見ていてその都度invite to speakしていくのが望ましいと思う。そうするとモデレーターが大変になってしまうのだけれど、そこは性善説で、来てくれた人を片っ端からモデレーターにして数で対処すればOKだ。
信用と虚構のバランスを
だから一応プロフィールには本名や所属組織を明記して何かあったときに連絡が取れるようにしておき、Twitterとインスタの連動も済ませておくのは必須だと思うが(本名のアカウントを持っていなければTwitterだけでも作る)、他方、嘘でもいいのでプロフィールをいじられやすいものに変えておくのも大切だと思う。なにしろ顔も見えないし、話を振るほうも何かとっかかりがないと困ってしまう。(ちなみに私の今のプロフィールはガマの油売りのような路上販売と大道芸の融合に興味がある関西弁の話せない関西人ということになっている。ひとつも嘘はない。)
任せて手放す
まあ知らない人にモデレーターという全権を与えてしまうのも不安だという気持ちはわかる。実際ルーム乗っ取りということも起こっているようだ。しかし乗っ取られたら乗っ取られたで面白いではないか。それによってそのルームが万人に求められる居心地のいい場になっていけば私は本望である。
期待しかない
トークテーマを決めず、自由に雑談するといっても、時間か経てばそれぞれのルームの色がおのずから出来てくると思う。超どうでもいいバカ話を延々やってゲラゲラ笑っているルームもあるだろうし、趣味に特化したルーム、意識高い人たちが知的な雑談を交わすルーム、オタク部屋、エロ部屋等々、類は友を呼んでゆるやかな棲み分けがなされ、みんな幾種類かの常連部屋を持っていて、気分に応じて使い分け、いつでもいろんな雑談が自由にできる世界が遠からず来ることを期待している。
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