週1ライター廃業の危機

さる音楽評論家の方が、ご著書に週1ライターを続けようと書いておられたことに影響され、GW明けあたりから週1更新を目指していた。
が、7/1にコロナになり見事に途切れる始末…
味覚嗅覚を失い、あまりにひどい眠気という
後遺症疑惑まであり
なかなかな体験をしました。
治ったのだから週末に書けばよかったものを
ネタに詰まり、書いては消しを繰り返しここまで来てしまった。
また自分の中から湧き出てくるもの(あやふや)
としっかり向き合い、来週以降はネタをしっかり考えて書いていこうと思います。

ということで、ひとまず今回は
始まったばかりの7月クールドラマの
見ている作品の現時点での雑感を。
寸評でも批評でもございませんが。

月曜

『海のはじまり』
⇒目黒蓮さん×有村架純さんで見るモチベ
爆発。そして娘役は最近とみに見る
超絶可愛い子役ちゃんの泉谷星奈ちゃん!
夏くん(目黒)と弥生さん(有村)のシーンは、なまじ年の近いカップルだけにちょっと直視しづらかったりもするんだが笑笑
水季(古川琴音さん)と夏くんのシーンの初々しさは良かった。そして水季が死ぬまで海ちゃんに絶対的な愛情を注いできたこと、ともに育てる決断には至らずとも夏くんのことを海に愛情を込めて話し続けていたことはまざまざと伝わってくる。
そして男女七人を色濃く記憶し、
今は毎朝『オードリー』を見ている私は
朱音さんの中の人(大竹しのぶさん)の40年に何故か想いを馳せる。あの可憐で可愛らしいソバージュの桃子さんの40年後か…と。   
生方脚本は、1回では咀嚼しきれないような深い想いや余韻をもたらす。
さて、ここから夏くん、海ちゃん、弥生さん
(そして朱音さん)がどう生きていくのか
全力で見守りたい。

火曜日    

『家族だから愛したんじゃなくて、
愛したのが家族だった』
⇒七実はあの『ふてほど』の純子ちゃんこと
河合優実さん。 
『ふてほど』よりこのドラマの方が先ということで、自分の先見の明のなさを感じる笑
河合さんは、純子とはもちろん全く違う、
聡さと少しの鬱屈を抱えた女子高生を繊細に演じておられる。最初の朝の一連のシーンがあまりにナチュラルで草太くんがダウン症だということに最初気づかなかった。
そして、七実視点のダウン症の弟がいる家族の温かな物語なのかと思いきや、さにあらず。  
もっともっと、見ようによっては深い困難を抱えた家族の物語。病に倒れ人生が一変した母との関係、ダウン症で歩みがゆっくりな弟との関係がどうなっていくのかこちらも楽しみ。

『あの子の子ども』
⇒#1のエンドロールをみて岡光さん(カンテレのプロデューサーさん)&蛭田直美さん脚本という昨年の傑作『ウソ婚』の座組であると知る。もうその時点で名作間違いなしやんけ!
宝(細田佳央太さん)と福(サチと読む。桜田ひよりさん) の青春は、閉鎖的な女子校(ご存じの方は『八日目の蝉』のエンジェルホームを思い出してください笑笑)で育った私には痛いほど眩しい。
モノローグ:初めては(セックスを含めた人生の諸段階)宝とが…
見ているわたし:盛大に嗚咽…ウッ…ウッ
そう思える人に出会えることの、とてつもない幸福を取り敢えず、想像してみる。想像ね。
そして宝と福はその幸福に浸る一方、
16歳なりの誠実さと未熟さで
「もしかして…」と向き合っていく。
はたと、自分がこういう子たちを支える側に立つ年齢になっていることに愕然とする。
流石に、今の私に例えば宝と福と同じことが起きたとしても事の重大さが違う。
29なら当たり前だが、避妊が上手くいかなかったとしても自分たちの責任で対処する術がいくらでもあるのだから。

水曜日
『新宿野戦病院』
⇒3クール連続宮藤官九郎脚本が楽しめる贅沢。そして演出は数々のトレンディードラマを
手掛けた河毛俊作さん。
つねづね私が宮藤官九郎という書き手の魅力だと思っている「伝えるべきメッセージ」と
「笑いどころ」のとてつもないバランス感覚での両立。今作でもその感覚は当然遺憾なく発揮されている。
三谷、宮藤両御大に重要なお役を任される小池栄子さん。そして宮藤組常連で感情をたぎらせても、少し斜に構えても受け手の心を揺さぶる仲野太賀さん。
主題歌がサザンなのも
桑田×宮藤のコラボがとても嬉しい。

金曜
『笑うマトリョーシカ』
⇒前クールとても面白かった『95』と同じ原作者と知り観ることに。私は事件ものというかミステリーを忌避するところがあるが、序盤からの展開のスピーディーさと構成の巧みさに魅せられる。
ハヌッセン、ちゃんと勉強をしてきた方は
当然ご存知なのかしら。
そして私の中では『岸辺のアルバム』からほぼ
50年タイムスリップしてきた笑 
国広富之さん!
こちらも、しっかり最後まで追い続けたい。

土曜日
『青島くんはいじわる』
⇒『単身花日』(重岡/田中)→『恋する警護』(岩本)→『東京タワー』(永瀬)ときて
渡辺翔太さんの登板。
もう、STARTO枠ですやん。
かの事務所系列の制作会社がエンドロールにいるのも私は見逃していない。笑
ともあれ、ありがとうテレ朝さん。
さてこのドラマは、テレビドラマの歴史上
掃いて捨てるほど作られてきた
漫画原作の恋に縁遠い妙齢女子×イケメン年下男子(しかもそのイケメンはかの事務所)のドラマである。
実年齢31歳で、26歳のお役を違和感なくこなせる渡辺は凄い。なるほど目が大きくて白い
しょっぴーはシナモン。しょっぴーは細面だけどな。
主人公のビジュアルの良さだけでは
毎週の心の支えにするにはちと弱い。
テレビドラマには
さらにもうひとつ、ふたつ
この作品を見ることで受け手の心のなかに生まれるものがほしい。
こすり倒された題材の場合(でなくとも)
作品づくりには「どこでオリジナリティーを
出すか?」ということが当然問われるわけですが、この作品は青島くんの生育歴がそれに当たるのか。父親はでてくるのか??気になるー!

向井くんの『マウンテンドクター』は
まだ見れていないし、
松村北斗くんの『西園寺さん〜』も
まだ見れてない…
のですがひとまず現時点での雑感でしたとさ。