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【フツーじゃないけど実はフツー】「フツーな私」でも仕事ができるようになる34の方法」
本の内容
「自信がない私」の毎日がうまく回りだす!
「人の評価を気にするな」なんて言われても、
能力のない私は、それで幸せに生きていけるとは思えない。
人は自分以外の誰かに評価されて初めて対価というお金をいただけるわけである。
だったら、周りの空気を読みまくって、自分にもできることで「仕事の武器」を増やしていけばいい。
感想
著者、田村さんの経歴を見ると「フツーじゃないじゃん!!」とツッコミ入れたくなります。
でも本を読むと、田村さんはフツーの人ということがわかります。
前向きでキラキラ、というよりギラギラ働きたいわけではない。
でも、社会から取り残らせるのだけはごめんだ、というのが根本にある。
なんとか社会に順応するために、がむしゃらに動く。
田村さんの場合は、その結果として税理士資格とりました。
早稲田大学という未練があったから社会人になってからMBA取得しました。
ということになっています。
やや後ろ向きな自己分析と戦略の賜物です。
はたからみると、ハイスペック!意識高い!
と言うような状況だけど…
本人からしたら、意識が低いからこそ、スキルで埋め固めているだけ。
田村さんのスキル武装をする理由が、痛いほどわかるのです。
外から見たら絶対そんなことはないのに、自己肯定感が低いからか「自分は社会に通用しない」と思ってしまう。
社会に擬態するために資格やスキルで武装する……
まんま私じゃん!!
と思ったのです。
私と似た考え方でも全然OKなんだ、と安心感を持つことができました。
もちろん田村さんは
税理士資格あり
個人事務所開業
自分が活躍できるフィールドを熟知
年収1000万円以上
MBA取得
立教大学卒
早稲田大学大学院卒
と、輝かしいばかりの経歴と実績。
でもここに至ったのが、すべて高い志のもと、というわけではないのがいいんです!
あくまで、自分が生きやすいフィールドを探した結果だったというだけ。
自分と比べるのなんておこがましレベルなのは、重々承知ですが…
自分語りですが……↓
大学受験まったく力を入れず、なんとなく受かった大学にいく
体育会系部活をいいことに大企業に滑り込む
学歴コンプレックス始動
社会人枠でMARCHに中途入学
同僚みんな優秀で、ついていけないと感じる
手当たり次第、資格受験
私は会社員を辞めるつもりはありません。
それなりに評価もしてもらえるようになったけれど……
「私は人に劣ってる」と言う気持ちが強い!
学歴コンプレックスも出て、大学も再入学して働きながら大学生をしました。
田村さんほど戦略的に動ける知能がなかったので、とっちらかった動き方しかできません。
税理士試験を受け続ける頭の良さも胆力もありません。
それでも、共感してしまう部分がたくさんある素敵な本でした。
本の最後の一文が大好きです。
「こんな思考回路の人間でも、今は社会といい距離感で楽しく生きております。肩の力を抜いて、社会にそこそこ気を使いながら、一緒にゆるっと生きていきましょう。」