そんなに焦ってジョブ型賃金=職務給にしたいですか
政府は、新しい資本主義実現会議などで、『職務給の個々の企業の実態に合った導入』などといって、職務給を日本企業にすすめようとしています。
※職務給の流れで『ジョブ型雇用』と言われることがあって、ジョブ型雇用では、もう、日本の労働市場自体が変わった姿のことを指すようなので、ここでは使いません。
職務給だったら、成果まではっきりしていて(一部の職務では、むしろ成果ではなく普通に仕事やっただけ、ということになりかねないですが)、わかりやすいと思います。そういう世界もアリ!ですね。
しかし、一番手を付けるべきは、職務遂行能力で格付けしておきながら、やることがはっきりしていないという職場の現状を変えることと思います。
例えば、仕事は「経理」だから、と言っておいて、等級表には「2級:上位等級の指示に従って業務を遂行する能力」「3級:上位等級の指示を受け、遂行すると同時に業務の改善提案を行う能力」といった定義のみを記載し、
現場では、誰が何をやるかを現場の長におまかせ~ということはありませんか?そして、現場の長が指示を出すときには、2級・3級おかまいなし、ということはありませんか?
そして2級の従業員が「こうしたらいい」という提案を、「積極的だ」と評価に反映したり、または「そんなの君の考えることではない」と言ったりしていませんか?
あいまいを嫌う若い世代は、きっとストレスを抱えてしまいますね。中途採用だって、職場に慣れるまで、しんどいですね。
課長と部長は何が違うんですかね。仕事の相談は、先輩にするんですか、仕事を指示した上司にするんですか。
どんな等級制度であっても、仕事というものを、できるだけ定義しなければならないのは同じだと思います。それには、組織づくりの過程で区分した部門間の連動や、それぞれの権限が必要と思います。
部員の方が「ああ、わかったよ」といってから、評価制度や賃金制度に取り組みたいと考えています。
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