🟧令和６年度報酬改定🟧集中的支援加算の「広域的支援人材」とは❓　R6/3/6投稿

令和６年度報酬改定では「集中的支援加算」という状態が悪化した強度行動障がいを有する児者への集中的支援に算定できる加算が新設されました。

⚫集中的支援加算Ⅰ

強度行動障害を有する児者の状態が悪化した場合に、広域的支援人材が指定障害者支援施設、共同生活援助事業所等を訪問し、集中的な支援を行った場合、３月以内の期間に限り１月に４回を限度として所定単位数を加算する。（1000単位/回）

⚫集中的支援加算Ⅱ

指定短期入所事業所、指定障害者支援施設、指定共同生活援助事業所又は指定障害児入所施設が、集中的な支援が必要な利用者を他の指定障害福祉サービス事業所又は指定障害者支援施設等から受け入れ、当該利用者に対して集中的な支援を行った場合、３月以内の期間について、１日につき所定単位数を加算する。（500単位/回）

＊集中的支援加算Ⅱを算定する場合は、加算Ⅰも算定可能

さて、じつはこの「広域的支援人材」ですが、養成研修などが定まっていません。

実際に算定するにはまだまだ時間がかかりそうな加算ではあるのですが、報酬改定検討チームの資料によりますと、当面の間は、

勤続年数が一定以上の「発達障害者地域支援マネジャー」や、「中核的人材養成研修の講師」等の研修受講者以外の者について、広域的支援人材とする

とされています。

では「発達障害者地域支援マネジャー」ってどういった方なのかというと、国立障害者リハビリテーションセンター学院の研修を受講した方々のようです。

http://www.rehab.go.jp/College/japanese/kenshu/schedule_2023/

発達障害者地域支援マネジャー研修会は基礎研修と応用研修に分かれており、基礎研修の受験資格は、

（１）発達障害者支援法に規定する発達障害者支援センターに配置される地域支援マネジャー （予定を含む）や、発達障害者支援センターで地域支援（マネジャーの役割）を担う職員であっ て、所属長の推薦がある者。

（２）発達障害者支援センター以外の機関に配置される地域支援マネジャー（予定を含む）であっ て、都道府県等所管部局の長の推薦がある者。

（３）全日程に参加できること。（２日間＋事前学習）

であり、誰でも受講ができるというものでもなさそうです。

何が言いたいかというと、「広域的支援人材を地域で育成していく」という観点が重要なんじゃないかと言うことです。

強いリーダーシップを取れるような人材が地域にいることで、地域の支援体制のボトムアップが期待できると思いますので、圏域に１人ぐらいは常駐しているような体制を取っていただきたいところですね。