見出し画像

水筒

私は何故だか水筒が好きだ。

うちは4人家族なのだけど
家にある水筒の数だけ見たら 
どれほどの大家族かと
思われてしまうほど集めてしまった。

大小様々、
フランフランのミニ水筒から、
サーモスや象印の350ml、500ml、
スタンレーの1L、2L、
7.5Lほどのウォータージャグに
至るまで。


ここまで聞くと
ああそうか、
アウトドアが好きなのねと。

キャンプとか行くのねと、
思われることでしょう。

いやいや、
いくらアウトドア好きでも
そんなに水筒ばっかりは要らないはず。


もちろん、
キャンプやら車中泊やら
いわゆるアウトドアはやってみたい。

でも残念ながら、
ウチの夫含め二人の娘たちも 
アウトドアにはてんで興味がないし、
私自身ソロキャンプに行く勇気も
ないので、
そんな素敵な水筒たちが揃っていても
なかなか日の目を見ない子たちが
多々いる。


7.5Lのピッチャーなどは
購入してから4年も経つ。

眺めているだけで
一度も使っていない。
一応災害時用に、
と自分に言い聞かせている。


どうしてこんなにも
水筒に惹かれてしまうのか。


いつの頃からか気が付けば 
どんなお店に行っても
水筒の売り場で
じーっと商品を吟味してしまう
ようになってしまった。

職場では
同僚から
「水筒可愛いですね」とか
言われようものなら
テンション爆上がりして
しまうほど嬉しい。


私の好みは
もっぱら保温性が高いもので、
夏であれば10時間以上経っても
氷がジャラジャラ残っているような
そんな水筒が大好き。


冬には、
これまた大好きな昔ながらのストーブに
やかんをかけて、
やかんから出る水蒸気で部屋を
保湿しながら
いつでもアツアツの紅茶や
コーヒーを楽しむ。

寝る時間になると
ストーブでぼっこぼこに沸いたお湯が
もったいないので
湯たんぽにいれたり、
大好きなスタンレーの2L水筒に
お湯を移す。


そして次の朝、
水筒の中でチンチンの熱さのままの
さ湯や緑茶を淹れて頂く。


大きな水筒はロングドライブにも
欠かせない。

うちは夫の家族のいる九州に
10時間以上もかけて
半年に1度は帰省していたので
たびたびロングドライブを
する機会があった。


そんな時は、スタンレーの大きな水筒を最低でも2本は持っていく。

1本はお湯を入れて
もう一本には豆から挽いて淹れた
コーヒーをたんまりと。

紙コップやステンレスマグも一緒に。
そして、
スティック型のキャラメルマキアートだの、ミルクティーだの、
お気に入りの紅茶の
ティーバックをもって
好きなフレーバーを楽しんでいる。


大きな水筒が
使い勝手が良いのはわかった。

ではなぜそんなに350ml、500ml、と同じサイズであっても
いくつもいくつも欲しくなってしまうのか。

普段の学校やら職場へは
一人に500mlの水筒が一つあれば
十分事足りるではないか。


もう水筒は買わない、
見ない!といくら心に決めていても
お店で水筒が並んでいると
吸い寄せられるように
ついまた立ち止まって見入ってしまう。


先日も、アメリカから一時帰国する友人から
「何か欲しいものある?」
と言われ
一番先に頭に浮かんだのも 
やはり水筒であった。  


「いや、無いよ。」
と一旦は答えたものの
やはり衝動に負けて、
「スタバの水筒をお願い・・・」
と言ってしまった。


スタバはお出かけの時に
「今日はスタバに行くぞー!」
と心に決めてから
行くわけではないので
いつスタバに寄りたくなってもいいように、お出かけの時には
いつでもバッグに
空の水筒を忍ばせておかないと
いざスタバに寄ろうと思ったときに
大後悔する。


空のタンブラーや水筒を持参して
入れてもらうと、
たった22円とか
お安くなるだけなんだけれども
水筒好きの私としては、
やはりそこは水筒に入れてもらって
持ち歩きたい。


なんならお店で飲み切ってしまって
あまり水筒を持参した意味が
なくなってしまうことも
なきにしもあらず…だったりする。


明らかに家族の人数分以上の水筒を
買い続ける私は、
それがかなり不経済なことだと
いうことはよくよく自覚している。

もっといえば、
水筒を持ち歩いているのだから
そもそもコーヒーを飲みに
お店に寄るな、と自分に言いたい。


そして今日もネットショップのセールで可愛い水筒を見つけると
くぎ付けになってしまう私がいる。

ああもうどうしてこんなに
水筒が好きなんだろう…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?