エンジニアの洗濯機買い替え研究ノート
7年前、引っ越し時に購入した洗濯機を新しいものに買い換えました。
本当は次の引っ越しの機会までもう少し長く使いたいと思っていたのですが、
激しくなったガタツキの音とワカメのような黒い浮遊物が出るようになってから
分解洗浄や修理よりも新しい洗濯機に買い替えがベストな選択かと。
そう思うまでの洗濯機勉強ノートになります。
ナゼナゼ分析:ワカメ発生の原因は
音は元々気になっていたものですが洗濯機が使えない程のものではなかったので、原因究明はワカメ・海苔に焦点をあてます。綺麗な話ではないですが、洗濯機から養殖した覚えのないワカメ・海苔のような浮遊物が出てくるようになったのは、つい先月7月から。このワカメ・海苔のような浮遊物は洗濯物から出るものではなく、洗濯槽から出てきているようで、すすぎ・脱水した後も洋服にもついてくるような埃のようなものでした。大雑把ですが、化学生理学側の綺麗好きで、洗濯槽の液体掃除も定期的にやっていたのに、このワカメが出るようになったのは
・洗濯用洗剤をアリエールからシャボン玉スノールへ変更
・黒洋服用の色戻し洗剤を使った
ことが変更点で、かつ、ワカメ発生の始まりだったのではないかと思いました。このワカメ・海苔たちの量は多くないのですが、指で触ると埃のようになって粉々になり、灰色の埃自体は服に付着されたままで上手く取れないものです。正体は暖かい気温になり洗濯槽で育った黒カビ、もしくは、上記の黒に色染めされた石鹸カスの塊であるとしか推測ができないのですが、どちらにしても現場の作業着でもないのに、外出する際に着る洋服に埃が付いていては清潔感が出せず避けたいものです。仕事の洋服はおしゃれでなくて良い、ただ、清潔感はマナーとして守りたい。
新しい洗濯機を買うまでは自宅のお風呂場での手洗いで洋服を洗ってみたのですが、もみ洗いではむしろ毛玉が立ちやすく、大変でした。洗濯機のありがたみが身に沁みてわかる期間でした。
洗濯機の紹介
私が使っていた洗濯機は、7年前に1万9千円くらいの2万円以下で購入したBESTEK社の容量3.8kgの洗濯機でした。今は2万5千円くらいに値上がりしているみたいですが他の大きな洗濯機に比べると今も安い方ですね。おもちゃのようなフォルムの、小ぶりの洗濯機ですが、洗濯機に求める基本的な洗濯・脱水は充実にこなせますし、洗濯機置き場のスペース的に余裕がなく、洗濯機バンがそこまで大きくない自宅にはピッタリの製品だったと思います。大体3日分の上下の衣類がたまり次第、色物同士・白色同士でまとめて洗濯していて、比較的少量のお水で洗濯数を多くして洗濯ができるのが良かったです。個人的にはデザインで選んでいるというのもあり、蓋が透明で縦型洗濯機でありながらドラム式洗濯機のように洋服が回っている様子を観れるのも気に入っていたポイントでした。
洗濯機分解ノート
私自身が(家電業界ではないですが)エンジニアで、好奇心もあれば簡易道具もあったので洗濯機の分解を試みました。思えば、家電にはいつもお世話になっているけど、洗濯機はモーターが回してくれてるんだろうなーレベルで、どのような構造をしていて作動するのかまではカバーで隠されていてブラックボックスなままだったですね。まずはブレーカーで電気の遮断。次にお水の遮断。
最初は自宅で自分で分解洗浄ができればと思って、Youtubeの動画を見ながら分解前の構造を学習しはじめ、分解を始めたのですが、洗濯槽と外槽が私の力では分離できない難関に辿り着きました。分解したところまでを思い返しながら寝転んでお絵描きをするとこんなものでしょうか。
正式なパーツの名称はわからないのですが、ワカメが生成されたのはInner tubと外槽のOuter tubの間。それらをくっ付けていて、今回私は外せなかったパルセータの下にある六角ネジを、真のツールを持つ業者・勇者のみが外せるKing Arthur‘s hex screwsと名付けました。引き続き分解洗浄をするために真のツールを持つ方の外注を調べると相場が11000円。その時が来たかと思い、夏のボーナスでの新品購入の決断となりました。
洗濯機市場調査と軸
以下は、私が今回新しい洗濯機を購入するあたりに検討したものです。
洗濯バンのサイズと洗濯機置き場の余裕スペース
洗濯機搬入経路と横幅スペース
旧洗濯機回収方法と値段
新洗濯機の期待寿命
新洗濯機の市場オプションと値段
縦型洗濯機の方がドラム式洗濯機よりパワフル(らしい)
ChatGPTに聞くと、縦型洗濯機は日本や韓国でよく使われているタイプらしく、韓国の実家ではドラム式も縦型も使っていたので縦型が珍しいというのははじめて知ったことでした。ドラム式はなんだか四角いし丸くて可愛い印象を持っているのですが、それよりも洗濯機の上に乾燥機や洗剤などの物を置くことができそうなのは良いと思いました。以前も洗濯機置き場のスペースに余裕が少ないことから不動産屋さんから縦型洗濯機を推奨してくださっていたので、今回も縦型洗濯機にしました。物にもよると思いますが、ドラム式は叩き洗い、縦型洗濯機は水流によるもみ洗いを再現しているらしく、縦型洗濯機の方が泥汚れまでも落ちやすいと以前洗濯業者さんに教えていただいたことがあります。
最新洗濯機かコスパ洗濯機か
今回新しい洗濯機を導入する際に、蔦屋家電に行って最新の洗濯機も見て回りました。最新の洗濯機には洋服の乾燥機能も一体化して付いているものが多く、便利そうですね。ただ乾燥機能が付くとなると家族向け製品として大型化し、サイズがどれもかなり大きく、まず自宅のマンションの建物に運ぶことができるか不安でした。洗濯機単体のサイズだけではなく、その外箱や緩衝材、搬入のために作業者さんが動けるようなスペースが必要なことから、洗濯機配送サービスがあるAmazonの洗濯機の説明欄には、洗濯機自身のサイズ+10cmの搬入可能な余裕があることを確認するようになっています。自宅の洗濯バンは60cmx68cmくらいのものだったですし、玄関の大きさもチェックして、最長辺でも60cm以下の洗濯機を選ぶようにしました。
Amazonでも最新の洗濯機は購入できるので色々調べたのですが、サイズはどれも大きい。特に10万円を超えるお値段の洗濯機はカッコよくて高機能で、どんな洗濯仕上がりになるのか気になっちゃうのですが、7年間使っていた洗濯機が4−5台買える金額ですので、せめて25年間、何の問題もなく使えたら良いなと期待してしまうのです。ただ、個人的なエンジニア的な目線ですと、1台の洗濯機が25年も維持できると期待するのは非現実的かと思いました。利用者のこまめな管理の頑張りで、洗濯槽と外槽がピカピカに維持できたとしても、ホース、モーター、細々な部品、電気的な接続が必要な部品の耐久性にも限界があり、メーカーさんだって25年使えるものを見越した設計はしてないはずですし、保証期間も最大5年くらいのものが多いと思います。環境を悪くしないために、日本には大物家電にはリサイクル制度を導入していますし、まだ使える洗濯機なら買取する業者さんもいらっしゃいます。
家族で使うなら10万円でも全然7年寿命を見越して元がとれるコスパの良い商品かもしれないですが、小さい部屋で1人で使う今買うよりせめて引越しをしてから広い家で良い物を使いたいなと思いました。
したがって、洗濯機の買い替えで検討していた1人暮らし用洗濯機の予算は5万円以下。ここまでサイズで制約がかかると次に洗濯機に求めているのは、繊細で便利な機能ではなく、長く清潔に基本をこなしてくれればオッケー。あとは、同じサイズでも洗濯槽が大きくて毛布などの大物も洗えるといいな、とか、洗えなかったらコインランドリー行くか、くらいでした。結局は一番売れている商品が長持ち・最低限の品質検証ができていてコスパも良いという話になりますし、そうなると次はサービス。配達まで無料で付いているオンライン商品で一番売れていて、旧洗濯機の処分が簡易なサービス業者を選ぶことでした。
サービスで選んだ洗濯機
さすが、Amazon様様。Amazonのアイリスオーヤマの洗濯機販売には旧製品回収サービスがオプションとして選べるものがあります。
私はこの旧洗濯機回収サービスを利用するために、このアイリスオーヤマの洗濯機を購入したと言っても過言ではないくらい、このサービスに大満足しました。また、消費者は何を求めて商品を購入するのかについても、自分自身の経験から大変勉強になりました。なんなら、この旧製品回収サービスをメインにして洗濯機をオプションで別売りにしても売れるだろうとも思ったり。
通常使い古した洗濯機の処分方法にはセカンドハンドショップなどに買取してもらうか、回収だけをする回収専門業者さんに連絡して洗濯機を回収してもらうか、買い替え時に回収してもらうかの方法がありますが、回収業者さんから回収処分を依頼する場合は運送費とリサイクル回収費用の2つを見積もる必要があります。私が使っていた旧製品のメーカーさんが案内する内容では、回収のみをする業者さんの運送費だけでも5000円ほどがかかる見積もりだったのですが、今回新規製品の販売と旧製品回収のオプションは運送費オプションとして1650円くらいでよりリーズナブル。リサイクル費用としてはメーカー案内と同じ金額の3300円で済みました。
最初はアイリスオーヤマ洗濯機の購入はアイリスオーヤマ製品しか回収してくれないのでは?と心配したのですが、同製品(洗濯機ならなんでも)ならリサイクル制度に参加している多くの製造メーカーなら回収オッケーという理解であっていて安心しました。
新しい洗濯機のお迎え準備
新しい洗濯機を迎える前に、旧洗濯機の回収とせ新洗濯機の設置がスムーズに行くように準備をします。まずは洗濯機の電気を制御する電気フューズ版のスイッチを下ろすことから。これで1人で旧洗濯機の解体や設置外しに何か電気的なところに触っても怖くはないです。次は水を供給する蛇口を閉めて、電気プラグを外して、蛇口がしっかり閉まったことを確認して洗濯機の給水ホースをそっと外します。最後に排水ホースも外して、洗濯機を少し傾けても排水が出なければ洗濯バンから出して、アース線を取り出すだけ。業者さんが搬出中に怪我されないように、古い洗濯ホースは洗濯機の中に入れて蓋をテープで閉め、プラグやアース線はまとめて洗濯機本体にテープでくっつけておきます。
次は、さっと洗濯バンの掃除。洗濯バンの上は洗剤などでさっと埃や汚れを落として、洗濯バンの排水溝のパーツも取り出して綺麗に洗います。これで、またしばらくは綺麗な洗濯ができますね。
配送してくださった業者さんはいっぱい汗をかきながら36kgもする洗濯機を持ってきてくださいました。暑い中配送を依頼して申し訳ございませんな気持ちになりますし、ありがたみも2倍になります。
最後に
結局、消費者が製品に求めているものとは悩みを早く・シンプルに・安く解決してくれること。これが一体化されてて、自宅で寸法が測れて検討でき、家電量販店などに行かず、配送の住所も書かず、オプションはいくらなのか全部知った状態でポチっ、と押すだけで注文できるAmazonのアイリスオーヤマの洗濯機にとサービスには大変感謝しています。新しくなった洗濯機はワクワクで、その間溜まっていた洗濯物やついでに毛布まで色々洗い出して良いですね。次重いものの発送を依頼した日には、実家で母がやっていたようにペットボトルのお茶やジュースでもお渡ししようと思いました。もう、洗濯洗剤は浮気せずアリエール一択のみにすると反省しながら、久しぶりの長いノートを終わりにします。
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