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【杉】僕が鍼を持ちお灸を据える理由

あなたはなぜ勉強会やセミナーに行くんですか?
あなたはなぜ患者さんを治したいんですか?

最後にお聞きします。
世の中には稼げる仕事がたくさんあります。
でも、なぜあなたは毎日鍼を持ち、お灸を据えるのですか?

申し遅れました。
初めまして、僕は愛知県あま市のスギヤマ治療院の杉山英照と申します。
このnoteでは僕が鍼灸師のオンラインサロンであるSQ-SALONで学ぶきっかけ、学びの最中、学んだ後のお話しをさせていただきます。

このSQ-SALONでは取り組みのひとつとしてwillという人生の軸、天命、生き様を自分と向き合い探していきます。
もう目次より先に発表します!

杉山英照のwill
『鍼とお灸の世界で人生のターニングポイントを作り続ける存在となる』

これが僕が鍼を持ち、お灸を据える理由であり、勉強会やセミナーに行く理由であり、患者さんと向き合う理由でもあります。
半年間SQサロンと共に歩んだお話にしばしお付き合いください。


●どん底で出会ったSQ-SALON

腰痛、ギックリ腰、便秘、バネ指、スポーツの長引いた怪我など鍼灸の技術が僕の中で脂がのり始めたのか苦戦はしつつもいい感じで結果が出ておりました。
特にその中でもバネ指に関してはビフォー、アフターの動画を撮るなどして看板に打ち出していました。

しかし、経営状態は順風満帆かと思いきや、非常にまずく、どん底を味わっていました。

開院以来、コンサルタントに高いお金を払い、他にも治療院経営を学ぶグループにいて様々な施策を行い、最終的にはニッチな手指症状を打ち出すことで患者さん側から追われる院を目指すビジネスモデルにまで切り替えるなどやれることはやってきました。

結果は変わらず。
1日平均来院数は片手で余裕がある人数。
2018年12月の時点で翌2019年1月にそれまで出し続けていた平均赤字額を出したら預金残高がゼロになるところまで追い込まれていました。
当時36歳、既婚、息子がいる僕は施術はいい手応えを感じていながら経営上崖っぷちでした。

「なぜだ?なぜだ?何が違うんだ……?? もしかしたら原因は自分の中にあるのか?」

そう悩む僕がSNSで目にしたのがこの記事でした。
林剛史先生のnote:臨床から広がる可能性

すごく共感できる部分があり、そのノリで比較的住んでる距離も近い写真の林先生と会ってお話をして、僕はSQ-SALONの扉を開く決意をしました。

今思えば人生を変える覚悟でした。


●SQ-SALONでの学び

僕はSQ-SALON1-2経営部屋に所属、親方と呼ばれる3名の先輩と同期メンバー10名。
本当に社会で役に立つワークを色々と行いました。
慣れない事もあり四苦八苦した事ばかりでしたが常に相手のことを考えた取り組みがカリキュラムにデザインされていたと思います。
鍼灸師のみをやってては絶対に得られない本当に多くの学びを得る事ができました。

その中でも『壁打ち』というものがあります。

これはなんと言いますかね。
自分の持っている考えに対し、第三者からの『なぜ?』を通じ、深掘りをして自分の考えをクリアにしていくワークです。
自分の考えは自分の価値観のみから生まれたものであり、結構頑固に固まってます(笑)
それが他者の価値観からの視点での『なぜ』が入ると自分の中から本当に発見があります。
その『なぜ』よって削いで、削いで、削いで行った先に自分の軸があります。
それは自分一人では見つからないものです。


●壁打ちから得たもの

その壁打ちは同期メンバーと行ったり、個別で親方に時間を作ってもらい行いました。

同期のメンバーのおかげで自分の礎を知り、自分はなぜ鍼灸ではないといけないのかが見つめ直すことができました。
そこはもうブレる事が無いです。

「自分がどんな時にスパークするかが大切ですよね。それが自分の中にあるピュアな部分なんですよ。」

これを話すのは写真左手、京都のお灸先生こと鋤柄親方

僕には色んな知識や経験が邪魔をしていて鍼灸は医療である『べき』が強くこべりついていました。
医療として評価された時にスパークするのかと言ったらそうではなく、僕は患者さんが鍼灸を受けて人生が変わった姿を見るのが本当に嬉しくて、そこにスパークする事に気づきました。
その時ふと『鍼とお灸の世界で人生のターニングポイントを創り続ける存在となる』というwillが降ってきました。

「症状をみるんじゃなくて人をみる。すぎさんの施術を受けてターニングポイントを迎えた人たちが増えたらどんな社会になるか?」

壁打ちの時にそれを話してくれたのは三重県のメンタル鍼灸、雇用のセミナーも行うまな親方

僕は何が売れるのかという症状特化などばかりみていて方法論に偏っていました。
そうではなくwillから考え、どんな人に伝えて、どうなって欲しいかそこが大切!
その方法論には思いが乗っていなければ届かないし、届いていたとしても振り向いてもらえない事にも気づけました。

これは僕の私見ですが物事は掛け算。
どんな行動、方法以前にwillという自分の軸、天命、生き様がなければ掛け算なのでゼロになってしまいます。

僕が色々な施策をやってきたもののなかなか振るわなかったのはその自分の軸、天命、生き様が決まり切れてなかったり、あやふやだったから。
つまり自分自身の事を知れてなかったからだったのです。

そんな深い学びも壁打ちでありました。


●willとともに…

willが確定しつつあった2019年2月。
自院の売上が上昇し始め、16ヶ月ぶりに赤字を脱出しました。
特に何か施策を行ったかといえばwillが確定しつつあった事くらいです。

3月はさらに上昇!!

おかげさまで妻が行きたがっていた甲子園球場含め旅にも行けました。

さらに時間が経ち、ワークを重ね、willが確定すると仕事も楽しくなります。
実は3月以降、再び売上や集客が落ち込む事もありました。
しかし、willがあるので僕の施術で患者さんの人生が変わるようなターニングポイントに立てた時、本当に充実感があり、幸せな気分になれます。
一瞬うまくいかなくても全てはうまくいっている中での過程と捉える事ができる自分もいました。
willとともにそれくらいの変化が僕にはありました。
実際にこの記事を書いてる翌日は予約が埋まっています。


●SQサロンから数日経った今

「この半年で学んだことは後から結果としてついてくる」

これを語るのは月曜断食まさる親方
なんかこの一言がすごくジーンと響いています。

SQ-SALONからほんの数日が経った今、僕の施術を受けた方の元気な姿を目にします。それも偶然。

・野球肩でもう野球を辞めようと思っていた選手が先発で投げているのを知ったり
・もう手術しかないと言われた人が車を運転している姿を見たり
・20年腰痛で悩んでいた人が元気に買い物をしている姿を見たり

そんな自分が立てたwillが後からついてきてるんです。
鍼灸でその人たちは人生が変わっているんですよね。
その積み重ねがあれば自分の経営面でのお悩みもさらに不安がないものになっていくとも僕は思います。

だから僕は今日も鍼を持ちお灸を据えます。
鍼とお灸の世界で人生のターニングポイントを創り続ける存在となるために!

【書いたひと】
杉山英照(すぎやまひであき)

大学時代に2度の大きな怪我。
その時の診断結果から自分を見失い、もう普通の身体ではないと患った怪我が楯になりかけていた。
しかし、鍼灸や手技療法に出会い克服!
自分の怪我の経験を“楯”ではなく“糧”にしていこうと思い鍼灸師を志す。
現在、愛知県あま市にて『スギヤマ治療院』を開業。
かつての自分と同じように自分の症状で「なりたい自分」から遠ざかっている方の明るい光になるため、今日も鍼を持つ。
他、KNOCK OUT初代スーパーライト級王者不可思やK-1ファイターの大岩龍矢の施術にもあたる。

■スギヤマ治療院
http://www.sugiyamachiryouin.jp

このサロンの活動は鍼灸業界、その先にある社会をより良くしていくことに繋がると信じています。 活動の幅を広げる為のご支援をよろしくお願いいたします。