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【賢】鍼灸の立ち位置(前編)

鍼灸師である以上、「鍼灸への確信」が高い人が多いと思います。
僕もその一人です。
ですが世間一般的にどうでしょう?
もしそうであれば鍼灸を受けるのが当たり前の時代にもうなってますよね。

鍼灸の受領率は本当に上がってるの?

とある鍼灸師さんに会った時、『最近インスタやツイッターで鍼灸盛り上がってるね!受領率も上がってるでしょ!』と、言う方がいました。

もし世間がそうなっていれば本当に嬉しいことですが、僕はそうは思いませんでした。
それは世間が盛り上がってるのでなく、鍼灸師同士が盛り上がってるだけのことなのです。
もちろん業界同士が盛り上げて行くのは大切だけど、身内だけで盛り上がってたらただのオナニーなんです。

事実、とある鍼灸メーカーの生産数が落ちてる。
とある鍼灸ディーラーの鍼やお灸の受注数が落ちてる。

もちろんその会社だけの問題の可能性や、海外へ輸出してる会社などは国内の影響だけでないので一概には言えないかもしれません。
ただ、僕の感覚は『鍼灸の需要率は横ばい、このままだと数年で下降する』だと思います。

その背景は?

近年、民間療法も含めて様々な健康法や美容法が次々と世に出て鍼灸が埋もれてる状況にあります。
鍼灸じゃなくても良い理由が増えてるんです。
でもそこにヒントがあり、逆に鍼灸じゃなきゃいけない理由、鍼灸がいい理由を見つけて行くことが大切で、もっと言うと鍼灸師が魅力的でなきゃならないんです。

鍼灸が「いいよ」はもう通じない?

もちろん鍼灸はとても良いんです。
良いんだけど、それは大体の人が知ってます。
受けたことない人が多いですが、でも大体の人が知ってます。
もう一度言います。
大体の人が鍼灸を知っています。
ただ、受けたことがない人が多いんです。
ではどうしたら受けてもらえるのか。

鍼灸を入り口にすると鍼灸を受けたことある人しか集まらない

当たり前ですが鍼灸が入り口だと鍼灸が良いものだと知ってる人が集まります。
それも大事なんだけど、それじゃ受領率は上がらないんですよね。

入り口はなんでも良くて、出口が肝心なんです。
『たまたまSNSで見かけた可愛い子が鍼灸師だから鍼灸を受けに行った。』
それでもいいんです。最終的にその人が鍼灸ってこんなに良かったんだと感じてくれさえすれば。

自分が思うに入り口はなんでも良くて、出口が鍼灸になるように意識してる事は3つあります。
①1コミュニティに1鍼灸師
②世の中のニーズに応える
③鍼灸じゃなく人(鍼灸師)にフォーカス

詳しい事はまた後日
後編に続く……

【かいた人】 関口 賢(まさる)
関口鍼灸治療院 銀座院/六本木院 総院長

中国式鍼治療専門店ハリー(HURRI)の王先生に憧れ、弟子入り。のべ約5万人の臨床経験を生かして、この時代に合った新たな鍼灸を確立と共に鍼灸業界の常識を覆し、多くの人々の健康に貢献することを目指して、関口鍼灸治療院を開業しました。

◆関口鍼灸治療院
https://www.healtheworld-sekiguchi.com/

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