何者かになりたい症候群
何者かになりたい症候群が若者の間で流行していると聞いた
言っておくと、私にはその気持ちはあまりわからない
自分という人間が存在している時点で、もう何者かにはなれていると思うからだ
何者かなんてそんな抽象的なものを追っていても結局何者にもなれずに死ぬ
私はそう思う
きっと抽象的なものだから明確なビジョンを描けないのかもしれない
"何者か"の部分が自分で具体的に決まっている人と決まっていない人では可能性が段違いに変わってくる
そこに向かうための度胸も勇気もない人間だと毛頭無理な話なのかもしれないが
"何者か"が未確定なままそれを追い続けていると、何者かになっていたとしても自分は気付けずにそれをずっと追いかけるだけになってしまう
それが最初から目的だったかのようにただひたすら追い続けるような
そして気付いたらそのまま死んでしまう
"何者か"を追い続けて果てはどんな人間になれているんだろうか
私には想像もつかない
結局何者にもなれずに死ぬか、何者かになって満足して死ぬかの二択しかないんだと思う
結局自分の人生は自分のものでしかない
もしかしたら「大したことないじゃん」って周りに言われるかもしれないけど、己の満足のいく自分で死にたいところである
人生くらいは他人ウケとか異性ウケとかじゃなく自分ウケでいきたいよね
私は小中高全て違うコミュニティーで虐められて内容もかなりバリエーション豊かだったし、時代の流れとともにその内容も形を変えていた
でもその経験があることによってどんな人にでも優しくできるようになれた
壮絶な過去があったものの、なんだかんだ今の私が私は好きだ
自分の好きな自分になるためには、きっと必要なことだったんだと思う
家族とは言えない家族も、いじめてきてたクラスメイトも、全てにありがとうと思う
許さないけど
そんなスタンスで若者達も、どんだけ小さくてもいいから自分の理想とする自分になれたらいいよね