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16.アンチ・ドーピング使用可能薬リスト

ハーイ、どうも😊
SPヤマトのアンチ・ドーピング講座へようこそ!

あっ、やばい、風邪😷をひいてしまった。
あれ、熱がある・・・どうしよう

こんな時、
ひと昔であれば、風邪程度の場合一切の薬物を拒否して、
本気で気合いだけで治していたアスリートが存在していました。

最近はもう少し科学的に考えるアスリートが増えてきて、
早く病気やケガを治した方が、身体のダメージが少なくてすむと考えられることが多いようです。

でも、「アスリートだから薬を使用するときは、十分気を付けないといけないはずなんだけど、いったい何を飲んだらいいのだろうか。」という悩みがあることでしょう。

そんな時には、これまでの記事でも取り上げた「グローバルDRO」でも服用可否を確認できますが、使いかたが分からないとか、結果が出てこなかったなんて声を良く聞きます。

たしかにご指摘の通りで、決して使い勝手は良くないし、調べてみても実際に使えるのか使えるのか、結果が出ないこともありますね。
調べなおそうとしても薬品の一般名なんて知らないし・・・というわけで、

そんな困った時に役に立つのが
JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)が
毎年発行している
『アンチ・ドーピング使用可能薬リスト』です。

この使用可能薬リストの特徴として、医療機関で処方される薬と薬局やドラッグストア等で購入できる市販薬が一緒に載せられています。

さらに・・・
・本リストには、競技会時を含めいつでも安心して使用できる薬が収載されています(競技会外検査では競技会検査禁止物質の一部を検査)。

・禁止物質でも申請手続きをすることにより「治療使用特例(TUE)」を受けられる場合があります。また使用量が少なく尿中濃度が低ければ使える薬などもありますが、そのような使用条件に制限がある薬は掲載されていません。
 
*特定競技において使用が禁止される薬もありますので、各競技の禁止物質リストを参照して各自で注意してください。

・本リストはあくまで例示であり、他にも多くの使用可能な医薬品があります。

・ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品と同等の有効成分を含有しておりますので、基本的には使用可能です。

・本リストは、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の禁止表国際基準(1月1日発効)に伴い、毎年改定され発表されています


このリストを見る際に注意してほしい点として、必ずその年発行の最新の資料で確認すること。

さらに市販薬は名前全体が完全に一致することを確かめてください。

ほとんど同じ名前でも頭に「新」が、終わりに「錠」や「会社名」あるいは「アルファベット」がついているだけで組成が異なる場合がありますので、十分すぎるくらいの注意が必要です。

   

『アンチ・ドーピング使用可能薬リスト』は以下の
JSPOホームページで調べられます。

2022年版はこちらから⇒

https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/anti_doping/anti-doping-med-list_2022.pdf


実は、使用可能薬に限らず、「アンチ・ドーピング」についてのルールや情報は、本家本元のJADAのホームページでは詳しくて難しい記載が多いのですが、JSPOのホームページの方がわかりやすくて見つけやすかったりします。(あくまで個人的な感想です)


どうしても、使用の可否が判断できない場合は、お近くのスポーツファーマシストにお問い合わせ下さい。

もしあなたが、過去に「SPヤマト」の講演を受講していたり、名刺交換させていただいたりしている知り合いの場合は、遠慮なく直接お問い合わせいただいても結構です。

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