宇宙工学を勉強してパティシエになるのもアリじゃない?
ここオーストラリアでやっているMasterchef という番組に、メルボルンのパティスリーLune Croissanterie のディレクター・Kate Reidが出ていた。
番組で紹介されていた、この人の経歴が面白くて思わずググってしまった。
大学で航空宇宙工学を学んだ後、F1のレーシングカー・デザイナーとして働き、その後パティシエに転身。
一見どんなキャリアチェンジだ、と思うけれど、この人は本当にエンジニアなんだなと思った彼女のコメントがこれ。
“I guess the technical aspect of the croissants was really attractive to me”
(きっとクロワッサンの技術的側面がすごく魅力的だったのね。)
(訳すのが面倒で一部しか切り取っていませんが、ここでインタビュー記事読めます)
その彼女がリバースエンジニアリングで(!)作り上げたクロワッサンは、New York Times で世界一のクロワッサンと認定された。
彼女の話を読んでいて、 あるマッサージセラピストの話を思い出した。私が人生で受けたマッサージの中で、ダントツにトップの技術を持っていた女性の話。
彼女はもともとアートが好きで、グラフィック・デザイナーの仕事をしていたのだけれど、セラピストになったのは「マッサージは彫刻の様。いかにお客様の体をいい作品に仕上げるか、それに挑戦するのがすごく楽しい」と言っていた。セラピストの方にも様々な動機があるんだなぁ、と驚いたものだ。
仕事に対する動機って、本当に人それぞれだ。
人が好きだからといって、接客業につく必要はないし、工学が好きだから、ITに進まなくったって全然いいのだ。
自分の「好き」が、興味が、もしかしたら全く別の分野に繋がっていくかもしれない。
このことを知っていると、職業の選択肢はずっと広がる。やりたいことの実が見つかるのは、よく知ってる畑じゃなくて、全く違う畑かもしれないよ。
私もずっと前から、知っておきたかったなぁ。
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