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冬に聴きたい音楽について語ってみた

――ある日のnote編集部――

タンタン「今年も終わりだね」

ヤマ「終わりますね…なんだか感傷的な季節です(笑)」

タンタン「たしかに(笑)。私は音楽を聴きながら感傷に浸るのがけっこう好き!」

ヤマ「音楽オタク・タンタンさんが聴く冬の音楽…気になる!ぜひオススメを教えてください!」

今回はスカパー!note編集部が冬に聴きたい音楽をご紹介いたします。


エントリーNo.1 『Gaming Party Xmas』(ぜったくん)

(紹介者:タンタン)


冬といえばやっぱりクリスマス!ということで、ラッパー/トラックメイカーであるぜったくんの、ポップなクリスマスソングを選んでみました!

え?「幸せいっぱいのクリスマスソングなんて聴きたくない」?

ご安心を、この『Gaming Party Xmas』は、

(前略)
時は泣いても笑ってもDecember
24日なってみんなfever(ハイハイハイ)
Yeah買ったぜプレステ5
情けなんかで呼ばれたパーティどころじゃない

…と、誰にだって優しい歌詞で始まります。(笑)

こうぼやいているゲーム好きの少年がどんなクリスマスを送ったのか、意外な展開が待ち受けているので、ぜひ歌詞を見ながら曲を聴いて、ストーリーを追ってみて欲しいです。

『Joy to the World』や『ジングルベル』などのクラシック・クリスマスソングのアレンジだったり、ゲームっぽいピコピコ音が曲に織り交ぜられているのも楽しいし、ミュージックビデオのアニメがとにかく可愛いので、ぜひ映像でも楽しんでいただきたい1曲です!

エントリーNo.2 『Subtitle』(Official髭男dism)

(紹介者:ヤマ)

2022年に話題となったドラマ「silent」の主題歌。言わずと知れた名曲ですが、ドラマの放送から1年経った今聴いても胸がギュッとなります。

そしてこの曲、2つのMVを見ながら聴くのも楽しいんです。
1つは新保拓人さんが監督を務め、スケーターの少女とその父親の関係性を描き出した「Official Video」。5分22秒の間には父娘のストーリーが詰め込まれいて、少女が幼い頃のビデオ映像にはじんわり心が温まります。

そしてもう1つが、ジャケット写真が映し出された「Official Audio」です。曲の冒頭ではジャケット写真の白い背景にぼんやりと黒い円が映し出されていますが、曲が進むに連れて黒い円が薄くなっていき、ラストの「雪が解けても残ってる」で黒い円が完全に消えるんです。シンプルな映像でも、こういった細かいこだわりがたまらないですね。

エントリーNo.3 『Dear Snow』(嵐)

(紹介者:タンタン)

2010年公開、二宮和也さん主演映画「大奥」の主題歌となったこの曲。
あまりに好きなバラード曲で、リリース以降10年以上大切に聴き続けているので、今回ピックアップしてみました。

例えば曲の構成が、Aメロ、Bメロ、サビ(それを2セット)、落ちサビ、ラストサビ…であった場合、落ちサビが聴きどころになるんじゃないかと思うんです。

実際にこの曲にも落ちサビがあり(2:59~)、そこには映画の主演を務めていたニノ(親しみをこめて敬称略しています)のソロパートが割り当てられています。

もちろんその部分も聴きどころであるのですが、個人的に推しポイントは落ちサビの前に挿入されたとんでもなくエモいCメロ(2:34~)!!

その冒頭を歌う大野くんの力強く、透明感ある歌声。
切ない歌詞も相まって心臓をぎゅっと掴まれます。

寒い雪の日に、ぜひ。

エントリーNo.4 『再会』(LiSA&Uru)

(紹介者:ヤマ)

YOASOBIのAyaseさんが作詞作曲を手掛け、令和の歌姫であるLisaさんとUruさんが歌ったこちらの曲。異なる声質、表現力を持つ2人の魅力が奏でるハーモニーが感動的で、何度聴いても心が震えます。

「またね」と笑って見せてくれた
同じように笑い返していたのに
気付けば少し滲んでいた あなたの姿

よく「冬は別れの季節」と言いますが、この曲はいきなり別れから始まります。(イベントへの温度差や繁忙によるすれ違い、そして科学的にも幸せホルモンであるセロトニンの分泌量が減る時期だったりするようですね)

大切な人とお別れするとき、辛い別れでも笑顔でいようと努める姿に共感して一気に引き込まれました。ここからお別れした相手を想う切ない歌詞が続きますが、LiSAさんの声からは相手へのストレートな想いが、そしてUruさんの声からは心に沈みこむ記憶や情景が感じられ、感情移入してしまいます。

町に柔らかな風が吹いて
鮮やかな花が咲くその日を
待ち焦がれる二人にも ああ
春が訪れますように

笑顔でまた会えますように

切ない曲ではありますが、最後は曲のタイトルでもある「再会」を願っています。涙を滲ませながら笑顔を作って別れた相手と、心からの笑顔で再会できるその時を願う…。

素敵じゃあないですか!

エントリーNo.5 『冬がはじまるよ』(槇原敬之)

(紹介者:タンタン)

王道な名曲ですが、こちらも大好きなのでピックアップ。

冬ソングなのに8月の誕生日の話から始まるところもおしゃれだなぁ、と思わされますし、何よりこの曲はコード進行が変態的だと言われています。

ここを解説できるほどコードに明るいわけではないので気になった方はぜひ検索していただきたいのですが、

サビ「たくさんの君を / 知ってるつもりだけど」の「だけど」の部分で、それまでマイナースケールで進んでいた和音がメジャースケールの雰囲気を醸し出し、そのままサビ終わりまで駆け抜けるところが好きです。(何の話?と思った方は読み飛ばしてください(笑))

その流れが、寒い冬道(ところどころ明るい和音を含んでいるので、イルミネーションの夜道というイメージでしょうか)から家に帰ってきた時のあたたかさのようなものに感じますし、そういう、寒暖織り混ざるようなニュアンス感がまさに冬を表しているように思えて!

他にも語られる箇所がたくさんあるくらい奥深いのに、いやだからこそ、「王道冬ソング」になっている1曲。今年もたくさん聴かせていただきます!

エントリーNo.6 『Merry Christmas Mr. Lawrence』(坂本龍一)

(紹介者:ヤマ)

世界的な作曲家・坂本龍一さんの「Merry Christmas Mr. Lawrence」は欠かせません。「戦場のメリークリスマス」として馴染のある曲ですが、「戦場のメリークリスマス」は映画のタイトルで、そのテーマ曲がこちらの「Merry Christmas Mr. Lawrence」なんですね。

映画「戦場のメリークリスマス」あらすじ

1942年戦時中のジャワ島、日本軍の俘虜収容所。収容所で起こった事件をきっかけに粗暴な日本軍軍曹ハラ(ビートたけし)と温厚なイギリス人捕虜ロレンス(トム・コンティ)が事件処理に奔走する。一方、ハラの上官で、規律を厳格に守る収容所所長で陸軍大尉のヨノイ(坂本龍一)はある日、収容所に連行されてきた反抗的で美しいイギリス人俘虜のセリアズ(デヴィッド・ボウイ)に心を奪われてしまう。クリスマスの日にハラは「ファーゼル・クリスマス」と叫んでロレンスとセリアズを釈放してしまう。それに激怒したヨノイは捕虜の全員を命じるのだが、周囲からの孤立を深める結果になり、葛藤に苦しむのだった。

映画『戦場のメリークリスマス 4K修復版』&『愛のコリーダ 修復版』公式サイト | 大島渚監督2作連続公開! (oshima2021.com)」より抜粋

映画では敵国の軍人との友情、そして立場・価値観を超えた繋がりが描かれています。クリスマスの美しさや、メロディーの切なさだけでなく、相手に対する深い敬意や友愛に心打たれることでしょう。

また、曲自体に歌詞はありませんが、アーティストの方がカバーされた歌詞付きの曲もあるので、そちらもぜひ楽しんでいただきたいです!(私は宇多田ヒカルさんのカバー版を聴いて泣きました)


ヤマ「タンタンさんの音楽愛が溢れ出すコメント!小さな頃に歌った『ジングルベル』や『あわてんぼうのサンタクロース』のような明るくワクワクするクリスマスソングを聴く機会がぐっと減っていたので、特に『Gaming Party Xmas』が新鮮でした!」

タンタン「ヤマさんもさすが免疫学専攻、冬はセロトニンが減るって知らなかった!(笑)
『Subtitle』もドラマの印象が強かったけど、言われて初めてMV見たら家族を切り口に描かれていたのがびっくり…!歌詞がまた違ったふうに感じられてすごい感動し……ヴッ」

ヤマ「タンタンさん!?」

タンタン「ごめんごめん、冬ソング聴いてたらつい感傷気分が爆発しちゃって…ズピーッ…ヴヴヴッ…セロトニンが…どうしよう……私も幸せになりだい…ヴッ」

ヤマ「泣いてもセロトニンは増えるみたいですよ!幸せになりましょう!」


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