開催目前!今年のラブシャの見どころをプロデューサーにインタビュー&記事大募集!
8月30日〜9月1日に開催される、スペースシャワーネットワークと山中湖村が主催する音楽イベント「SWEET LOVE SHOWER」、通称ラブシャ。
スカパー!公式noteでは、そんなラブシャのプロデューサーである栗花落崇(つゆりたかし)さんにスペシャルインタビューを実施しました。
栗花落さんの音楽フェス遍歴などを前半でお伺いしてきましたが、後半では今年のラブシャの見どころや、栗花落さんにとっての音楽フェスの存在についてうかがいました。
SWEET LOVE SHOWERについての最新情報は、イベント公式SNSをご確認ください。
今年のラブシャの見どころは?
――今までのラブシャと今年のラブシャで変更した部分はありますか?
栗花落さん「今年一番大きく変更したのは、『SUNRISE TENT』っていう新しいステージを作って全部で6ステージにしたことです。『SUNRISE TENT』は比較的若いアーティストに出演してもらうステージで、これからの音楽シーンで活躍するような新しいアーティストをいち早く見つけられる場所になるのかなと思っています」
――それこそ、栗花落さんが長く『スペースシャワー列伝』(以下、列伝)に携わられていたからこそ、新しいアーティストが出られるようなステージを作るというアイデアにも繋がったのでしょうか。
栗花落さん「そうですね。列伝って、スペシャの中でもラブシャに次いで長く続いているイベントなんですけど、なかなかここ数年“列伝に出演したアーティストの、次のステージとしてのラブシャ”という流れをなかなか作れていなくて。もう少し新しいアーティストにラブシャに出てもらって、お客さんにも新しいアーティストに出会ってもらいたいなと思っています」
――フェスで聴いて初めて知って、そのアーティストを好きになることってありますもんね。
ステージも増え、たくさんのアーティストさんが今年も参加されますが、栗花落さんはアーティストさんに対してのコミュニケーションで意識されていることはありますか。
栗花落さん「ラブシャにオファーするときは、できるだけ自分でライブを観て、アーティストやスタッフとコミュニケーションを取ることを大事にしています。会話をする中で、そのアーティストがどんな風にお客さんにライブを見せていきたいのかとか、出演するとしたらどういう時間帯がいいとか、こういうアーティストと一緒にやれたらいいかとか、いろんな話をしながら決めて行ったりしている部分もあるので、まずはライブに行っていろいろ話して、っていうのはすごく大事かなと思いますね」
――出演アーティストを決めるにあたっては何人くらいのメンバーで話し合われているのですか?
栗花落さん「ブッキングの主なところは3人ぐらいで話しています。基本的に、前の年のラブシャが終わったら反省会をしながら来年はどんな3日間にしていこうとか、どういうコンセプトにしようとかを話し始めて。そういう中で今年はスペシャ開局35周年だから、そういうことが感じられるようなライブになればいいよねみたいな話からスタートして、ヘッドライナーから順番に決めていって。新しいステージ(『SUNRISE TENT』)に関しては、列伝の担当者を入れたりしながら話しています。それこそさっき言ったみたいに、春のイベントに行ってその時の出順も参考にしていたり。この人、この時間帯でもすごく盛り上がるな…とか(笑)」
――ブッキングは先鋭メンバーで話し合われているのですね!一方で、当日の運営を含めると多くのスタッフの方がいらっしゃると思います。ラブシャを支えるスタッフさんへのコミュニケーションで大切にされていることはありますか?
栗花落さん「“チーム感”みたいなのは大事なのかなと思っています。各セクションのコアスタッフの人たちは、何日か前から一番近くの宿にみんな泊まって同じ宿で過ごしていたりしますね。開催中も、宿にはフリーのお部屋があって、みんなで飲みながら話せるような場もあるので、その空間で割とコミュニケーションを取れたりするのかなと思ってます」
――美術さんとか照明さんはどのタイミングから一緒に話し合っていくんですか?
栗花落さん「ステージのデザイン含めてのチームだと春ぐらいから話し合いを始めます。音響さんや照明さんは、ある程度アーティストが決まってからというのもあるので、6月頃に全出演者決まってそこから少しずつ話していったり。7月中旬頃に、イベント&出演者スタッフ一同集まっての説明会をするんですが、そこで各アーティストサイドにステージのことや収録、プロモーションに関することを話したりしつつ、運営・制作チームも集まってるのでそこで細かい確認をして具体的に詰めています。どんな風にやっていくかはイベントによってさまざまだと思うんですけど、僕らは事前に映像の撮り方とかもアーティストと相談しています」
――説明会が開かれているとは知りませんでした!スタッフも、アーティストも含めてワンチームになっていて素敵ですね。映像の撮り方や編集の仕方にもこだわっているのは“スペシャさんらしさ”を感じます。
栗花落さん「そうですね。ラブシャの魅力のひとつに、ライブ映像の良さもあると思います。普段からよくライブ撮影をやっていて、番組制作も一緒にやってきたスタッフが撮っているので、やっぱりいい映像が上がってくるなと思います」
――ラブシャをスペシャで放送する時のオープニング映像も好きで、毎回感動しながら観ています。
栗花落さん「その映像を見てまた行きたいなって思ってもらったり、行ったことない人は行ってみたいなと思ってもらえるといいなと思っています」
フェス準備における大変だった瞬間
――ラブシャまで残りわずかとなりました。ここまでの準備において、大変だった瞬間はありますか。
栗花落さん「一番は、野外だと天候に左右されることがあるのでやっぱりその対策を考えるのが一番大変ですね。ラブシャって台風とかに当たったことがなくて一回も中止したことなかったんですけど、去年初めてああいう形で途中で中止になってしまって(2日目公演途中に雷雨となり、一部公演が中止に)。マニュアルはありましたけど、実際初めてああいうことになると、お客さんだったり、アーティスト、スタッフの方への案内など反省点もあったなって。今年は避雷針の数も増やしたり、マニュアルをブラッシュアップして準備しています」
安全のために:
栗花落さん「あと、初めて自分でプロデューサーとして準備をしていた中で、ラブシャって山中湖村とスペシャが共催をしているイベントなので、村の役場の方や宿の方、地元の方と一緒に作っていくのはすごい大事だなと感じました。山中湖村の皆さんは本当にラブシャをすごく好きでいてくれて、年に一度のお祭りって感じで楽しんでもらえてるしすごく愛情を持ってくれているっていうのがすごく分かって。山中湖村での開催は17年目になるのですが、それぐらいの年月をかけてやっとこういうふうに思ってもらえるようなイベントになったんだなと思うので、村と地元との関係はこれからも大切に作っていかないといけないとすごく思いましたね」
――最初は日比谷野音で開催されて、そこから2007年から山中湖での開催となったのですね。山中湖村の人たちと交流を深めるために普段から意識していることや、やられていることはありますか?
栗花落さん「開催までの間でも、下見や、今年は“ラブシャスプリング”っていって春にもフェスを開催したので(『SWEET LOVE SHOWER SPRING 2024』)ちょこちょこやっぱり向こうに行くタイミングがあって、そのときに役場の方や住民の方に挨拶したり、夕ご飯一緒に食べたりしていました。向こうに行くようになって、すごいいいところやなと思ってプライベートでも家族で行ったりしています。地元のことを知った方がイベントに生かせることもたくさんありますし、山梨県や山中湖村のことを知ってイベントに生かせそうなことはできたらいいなと思っています。去年は各アーティスト楽屋に、アーティスト名を書いた暖簾を置いていたんですが、隣の富士吉田っていう町が機織りの町なので、(富士吉田市の)織物の会社に相談して作ってもらいました。その店はGOOD VIBESステージでもワークショップをやってもらったり」
――素敵ですね。フェス飯として、地元のご飯も食べられますでしょうか。
栗花落さん「山中湖村のお店が何店舗か出ていたり、山中湖村特産ワカサギの天丼もあります。ぜひ食べていただきたいです!」
「ラブシャ」ならではの魅力、そして栗花落さんにとっての「音楽フェス」とは?
――最近は全国大小さまざまな音楽フェスがありますが、その中でラブシャならではの魅力は何だと思いますか?
栗花落さん「やっぱり、世界遺産の富士山を望む山中湖畔っていう自然豊かなロケーション、そしてラブシャならではの出演アーティスト。この二つが一番の魅力なのかなと思っています。なかなかあのロケーションでやっているフェスも少ないと思いますし。東京からアクセスがすごく悪いわけでもないですし、丁度いいですよね。比較的行きやすい場所だと思います」
――ラブシャならでは、というところでいうとMCでもスペシャの番組について触れるアーティストさんがいらっしゃいますよね。
栗花落さん「番組でお世話になったアーティストが多く出ているので番組のことを話していただけるのはうれしいですし、今年は35周年っていうタイミングなので、よりそういうのを意識してゆかりが深いアーティストが多いですね。スペシャでレギュラー番組をやっていたり、特番や番組ゲストに来てもらっていたり。その中で初めて出演いただくアーティストもいますが、35周年ということは意識しました」
――ゆかりのあるアーティストさんもいつつ、スペシャさんが注目している気鋭のアーティストもいるのも、これまた“らしさ”を感じます。以前、新木場STUDIO COASTでやられていたスペシャさんの30周年記念のイベント(『SWEET LOVE SHOWER 2019 ~Bay Area~』)に行かせていただいた時も、周年だけど出演アーティストが尖っていて新しい…!と感じたのが印象的でした。
栗花落さん「“スぺ―スシャワーTVがやっているラブシャ”っていうのはすごい大事なポイントだと思いますね。 いっぱいある夏フェスの中でどういうこだわりを持ってどういう色の夏フェスにしていくかがそれぞれのフェスの差別化になると思うので、口で説明するのは難しくてふわっとしてしまうんですけど…何か“スペシャっぽさ”とか“ラブシャっぽさ”みたいなのを常に意識しながら作っています」
――栗花落さんにとって、音楽フェスを一言で表すなら?
栗花落さん「ご飯みたいに、体の栄養、エネルギーになっているような感じがします。身近にも、『この人フェス行ったらめちゃめちゃ元気、いつもよりテンション高くなってる!』みたいな人たくさんいますしね。音楽フェスには、栄養ドリンクやご飯みたいな効果があるんじゃないかって思います」
――最後に、今年のラブシャに来場される方へメッセージをお願いします。
栗花落さん「今年も素晴らしいアーティストの皆さんにご出演いただくことになっています。今も、開催直前、最後の準備をしています。最高の思い出にできるように準備を頑張ってやっていますので、ぜひ雨対策、寒さ対策、暑さ対策を万全にして、皆さんにお越しいただけるのを楽しみにしています!」
みなさんからラブシャの感想noteを募集します!
「SWEET LOVE SHOWER 2024」の開催に際し、スカパー!公式noteではみなさんからの「ラブシャ感想note」を募集します!
ラブシャに参加した感想、印象的だったアクトなどを「 #ラブシャレポ 」のハッシュタグをつけて投稿してください。
編集部が素敵だなと思ったレポは後日スカパー!公式noteなどで取り上げさせていただきます。
ぜひみなさんの素敵なラブシャレポートをシェアいただけますと嬉しいです!
前半記事はこちら
取材・文 タンタン(今年はラブシャ2日目に参加します!完全防備で楽しみましょうね!)
SPACE SHOWER TV 35th ANNIVERSARY SWEET LOVE SHOWER 2024 開催概要
開催日時:
8月30日(金)、8月31日(土)、9月1日(日)
開場9:00 / 開演10:00(予定)
会場:
山梨県 山中湖交流プラザ きらら
山梨県南都留郡山中湖村 平野479-2