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一瞬で、完全に人生は変わる。この世は、遊園地。※追記あり※
「大島弓子選集13 ダイエット」(朝日ソノラマ)に収録されている「わたしの屋根に雪つもりつ」によると、大島弓子は中学生の頃、同居していた大叔母に、「困ったときに読むと助けになる術が見つかる」、という歌を教えてもらったという。
それ以来、大島弓子はつらいときはいつも、この歌で乗り切ってきた、とのことである。
ちなみに、その歌の内容は明かされていない。
大叔母いわく、他人様に聞かせると効果はなくなる、とか・・・。
実は私にも、この、「大叔母の歌」に相当するものが、ある
なんだか気分がいいとは言えないとき、そんなとき、それを思い浮べるだけで、すぐに気持ちが軽くなるのだ。
その魔法の(?)ツールは、三つ、あるので紹介してゆく。
①「人生は、おとぎ話よ」
テレビで一度見たきりの映画、「ホテル・ニューハンプシャー」のラストシーンで、リリーが口にする言葉だ。
(原作のほうは読んでいないのだが、この映画は大好きだ)
この話の中では、とにかくひどいことが次々に起こる。
性暴力、事故、自殺。
とにかくもうめちゃくちゃで、こんなことが現実に起こったらたいていの人は参ってしまうだろう。
しかし、見ていてなぜか、これらの出来事に、重さを感じないのである。
大変な出来事を、カタログにきれいに並べられた商品のような描き方をすることで、それらは重量を取りのぞかれ、深い意味がなくなってしまっているようだ。
深刻な出来事を軽薄に取り扱っている、というのではなく、いい意味で、それを経験した人たちを重さから解放しているような感じだ。
映画をとおして見て、最後に、「人生は、おとぎ話よ」という台詞を聞いたとき、とても感動したのを覚えている。
依頼、この言葉はずっと私の中にある。
⓶津原泰水の短編集「11」(河出書房)に収録されている小説、「五色の舟」の、P44からP45の箇所。
単行本でいうと、44ページから45ページの部分なのだけど、私は、この箇所を思い浮べると、心が軽くなる。
この小説の主要登場人物は全員、見世物小屋の人々である。
彼らは、自分たちを取り巻く厳しい環境、社会情勢のことを考えて、別の世界へ逃げようと考える。
別の世界へ?
どうやって?
未読の方に説明してしまってはおもしろくないのでやめておくが・・・このあと、彼らがどうなったか、その信じられないような展開が描かれているのが、この部分なのである。
私は、この2ページに書かれていることを思い浮べるだけで、この世の中、むずかしいことなんてなんにもないんじゃない?という気持ちになれる。
ここに書いてあることだって実現できるでしょ?簡単、簡単・・・とまで思えてくるのだから、不思議だ。
③「明日、完全に人生を変えることができる」
これは、フランスの俳優ジュリー・デルピーの「SWITCH」のインタビューでの発言。
雑誌が手元にないので、以下、記憶をもとに書く。
ジュリー・デルピーは子供の頃は内気で、かわいいとほめてくれるのは両親だけだった、という。
しかし、じょじょに性格も変わり、自分から積極的に動けるようになったという。
「けれども、こんなふうに人生は変わる。明日、完全に人生は変えられる」というようなことを、彼女は言っていた。
私はこの言葉が気に入って「明日」を「今」に変えて、「今、完全に人生は変えられる」と、脳内でアレンジして、使っている。
「明日」よりも、「今」のほうがいい、「明日」まで待てない、「一瞬前」と「今」でさえ違う、と思うからである。
・・・上記の三点が、私の、「心を軽くする魔法のツール」なわけだが、これは、なかなか効き目がある。
いっきに心が軽くなり、腰も軽くなり、何か行動したくなってくるのだ。
・・・そうだそうだ、何もかも簡単なんだ、この世は遊園地、ネバーランド、重くてつまらないように見える現実だってすぐ変えられる、漫画の次のコマにヒョイと移るように、現実もすぐに変えられるんだ、ごちゃごちゃと考えることなんてない、言葉なんていらない!
この私の「魔法のツール」は、人に聞かせると効果がなくなる、ということはないので、ここに書いてみた。
ちなみに、この三つを思い浮べるとき、ちょっとコツがあって、いったん、思考を止めること。
そのうえで思い浮べると、効果満点。
この世は遊園地、ネバーランド、どうせなら、楽しく生きよう。
※追記※
実はこの記事は、新しい仕事を探すことになった私が、自分を励ますつもりで書いた記事でもあります。よけいなことは考えず、「五色の舟」レベルにサクサクと実現してしまおう、という気持ちです。家から近くて(徒歩で行ける)今までの経験を生かして無理なくできる仕事を見つけます。このことだけじゃなくて、すべてサクサクやってしまおう!
この記事を読んでくださってる皆さんで、「実は自分もやらなきゃいけないことがあって」、という方、いらっしゃいましたら、その方たちも、おとぎ話みたいに、「五色の舟」レベルに、うまくいきますように(笑)
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