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⑧フィットした職場を離れた理由(2)自分にとってのちょうどいいを知ろう

前回からだいぶ間が空いてしまいました。娘の幼稚園は夏休みに入り、息子の小学校も月末まで。短いような長いような1学期がとりあえず終わりますね。先生方も例年と違う対応が多くてお疲れだと思います。夏休みも例年より短いですが、少しでもリフレッシュできる時間がありますように。

前回は、働き方としては最高だった私立非常勤を辞めた理由の1つ目を書きました。職場の理念(=勉強についていけない子は退学でもしかたない)への違和感が拭えず、自分の中で「そもそも教育って、私のやりたいことって?」ということを考えたくなったということでした。

これを考える契機の1つになったのは、オランダ発祥の「イエナプラン」を理念に掲げる小学校を見学に行ったことでした。実際に子どもたちのいる様子は見ていませんが、イエナプランが目指す教育は私の教育の理想がかなり具現化されていました。すなわち 「君はいるだけで100点満点」、です。最初からゴールが設計された既存の教育とはまったく違うやり方で授業が進められます。

私が説明会に参加した時は開校してまだ半年、先生方は開校するまでもしてからも苦労の連続と語っておられました。でも私はその試行錯誤すら尊く感じ、心底我が子たちを通わせたいと思いました。そして私も小学校免許があればぜひぜひ働きたいな、と。現在、イエナプランスクールは日本にまだ1校しかありませんが、広島県福山市では2022年から一部で導入されるそうです。(リーダーの決断にしびれます)

さて、フィットした職場を離れた理由その2ですが、今回はHSPとは関係ない部分です。ずばり「上司とうまくいかなくなったから」、です!上司(教科主任)が2年目から替わったのです。非常勤講師で働くには学校からの情報がとても大事になります。学校で起こっていること、行事の日程変更、生徒の転学など、普段学校にいる時間が短いこともありキャッチできない情報が多いのです。もちろん自分からも確認しますが、教えてもらわないとわからないことがどうしても出てきます。1年目の上司はとても面倒見の良いタイプの方で、朝職員室に顔を出すとすっと横に来て今こんなことが起きてますよ、と教えてくれたり、こちらから何を聞いても嫌な顔せず答えていただけました。しかし2年目で残念ながら教科主任を降りてしまい、替わりに主任になった方は・・びっくりするほど連絡をいただけませんでした。年度当初の時間割すら教えてもらえず、他の先生に聞いたくらいです。授業公開があることを1週間前に言われたこともあります。忙しくてうっかりしたのかな・・と思っていたのですが、どうやら仕事全般に対してやる気がない様子(「忙しい」が口癖・・何がそんなに忙しいのかみんな疑問に思っていました)。何を聞いてもその場しのぎの返答が多くて、私はまったく彼を尊敬できませんでした。この人の元で働くのは無理、と感じ、気持ちが急速に退職へ向かっていきました。

さて、この話から私の職場に対する好みが見えますか? 

私は「職場の人間関係」の好みにおいて、「上司が尊敬・信頼できる人であることが大事な人」なのです。上司が多少「嫌な人」であってもそれをどのくらい気にするかは人それぞれ。私は上司を気にするタイプということです。また、学校はどちらかというと上下関係の強い職場が多いと思いますので、フラットな職場が好みの人にはちょっとつらいと思います。(私は上下関係のある職場のほうが落ち着きます。)フラットな職場というのは、例えばNPO法人や外資系の会社などでしょうか。学校や日本的企業がその相対ということです。

ということで、私の「上司重視」な資質が裏目に出たのが理由の2つ目でした。これはHSPとは関係ありません。こんな感じで、「HSP部分以外の自分の好み・資質」を把握しておくと職場選びに失敗しにくいのでおすすめです。

職場の立地・広さ・騒音・温度、勤務の時間帯(朝型・昼型・夕型)・関わる人の数・求められるコミュニケーションの質(深いか浅いか・ディベート型か共感型か)・・この辺りも、長期的にのびのび働くには割と重要なポイントです。すべてを理想通りにするのは無理でも、もし変えられるところがあれば変えていきたいですね。もしくは仕事以外(趣味等)で自分の好みを満たす場を作るというのもいいかもしれません。

人生は自分にとってのちょうどいいを知る旅。間違いも失敗もすべて「ちょうどいい」を知るためのきっかけです。私は離職したものの、今は働きたくてうずうずしています。(つまり、生きがいないとダメなタイプ!ですね。なくてもOKな人もいます)

次回はHSP教員が学校で活躍できる理由を書きます〜(やっと本題!!)

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