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映画「52ヘルツのクジラたち」を観て🐳🫧

映画「52ヘルツのクジラたち」を観てきました🍿🥤

52ヘルツの歌声は、他のクジラには届かない。孤独で、一人ぼっちで、それでもそのクジラは大海で歌を歌い続ける。

誰にも届かない声をあげる人たちと、その声が聴こえる人たちの物語です。


以下ネタバレ含む感想です!↓

感想を一言でいうと、みんな死なないで、、、生きていてほしい、、、と思いました。(T T)

家族に恵まれなくても、社会に拒絶されても、障害を持って生まれたとしても、この世界に生まれたことは祝福されるべきことで、、、
そう思えなくて、絶望して、死を選んでしまったアンさんの気持ちもわかる。
現実の世界でも、自分は生きている価値あるのかって、悩んでいる人は多いかもしれないです。

でも残されたキナコの姿を、お母さんの姿を見たら、やっぱり生きていてほしかったと思いました。生きていれば、52ヘルツの声でもきっと届く。いや、もう届いているかもしれない。

「娘でも息子でも、どっちでもいい。そのままでいいよって、生きてればいいよって、なんであの時言えなかったんだろう。」
お母さんの言葉が心に残っています。哀しい。

アンさんの52ヘルツの声を、もう少し早く拾えていたらなあ。
(てか志尊淳の1つひとつ表情が美しすぎて、男とか女とかどうでもいいに決まってるし存在しているだけでいいんだよ!とツッコんでました。)

あと個人的ハイライトは宮沢氷魚さん演じる新名主税(ちから)。
すごい名前。
宮沢氷魚さんは私の大学のOBで、個人的に思い入れのある俳優さんなのですが、今回は圧倒的ヴィランでした。(『ムーンライトシャドウ』では正反対の役柄を演じられています!興味がある方はぜひ。)

新名主税は、暴力振るうし、口悪いし、酒癖悪いし😤
杉咲花ちゃん(キナコ)の身長が低めなのもあり、かなり大きく見えて普通に怖い。顔は良い。

もしかしたら社長の息子として権力のある家で育ったから、歪んだ愛情しか知らなかったのかもしれないなあとか思いました。
だからといってキナコに暴力をふるっていいわけではないけれど!

ある意味では、彼も52ヘルツのクジラの1人だったのかも。


なんだか登場人物みんな救いようがなくて(家族いない、友人なくす、居場所がない、などなど)、つらい気持ちになったけれど、それでも前を向いて(もう一回クジラを見るその日まで!)生きていかなればいけないですね。

あと、内容はかなりヘビーでしたが、島の情景がとってもきれいでした(大分県の島のようです)。
(クジラってあんなに浅瀬でジャンプするものなのですか?)

ではまた。



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