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有名コンサルタントたちのスライド資料
東大、京大あたりで人気の外資系コンサルティングファームですが、今では超有名どころになったファームでパートナーをされていた方が「昔に比べて、ファームは全く面白くなくなった。」と言われていました。
本当にそうなのか?と思い少しググってみると
BCGもマッキンゼーも以前は「何か面白いことができそうだ」「ぶっ飛んだことがやりたい」と思って入ってくる人たちばかりだった。それが今回、ゲストに来てくれたクロスフィールズ代表の小沼さんであり、ライフネット生命を立ち上げた岩瀬大輔さんらの世代。今はそうではなく、就職においてブランドが確立されてしまいました。マッキンゼーやBCGに入ることの方が自己目的化している。
という記事を発見しました。就職偏差値なるものがあるように、何をやりたいか、というよりもBCGやマッキンゼーのブランドが欲しい。ということになっているのでしょう。
この事実は、コンサルタントを雇う事業会社も認識しておく必要があります。
名前は伏せますが、いわゆる就職偏差値でいえばトップクラスの外資系コンサルティングファームに新規事業の伴奏支援を依頼した企業さんのコメントで以下のようのなものがありました。
「事業計画書のロジックは美しいが、実態が伴わずすぐに契約を打ち切った。」
これはコンサルティングファームに勤める人のコンプレックスでもあるのですが、「自分で実際の事業をやったことがない。」ことが原因である場合が多々あるのです。実際、DeNAの南場智子さんが「マッキンゼーの経験は役に立っていない」と言われています(出所)。
ちなみにコンサルティングファーム側の考え方では、「事業会社が我々の言ったとおりにやらないのが敗因。」とか、「事業会社の連中は頭が悪い。」などの意見があるようです。
確かにこれらも一因ではあるでしょうが、私は「コンサルタントはコンサルティングファーム名ではなく、人物で選ぶべき。」だと考えています。
つまり、マッキンゼーだから、ではなくAさんだから。という考え方です。とはいえ、いきなり指名できるわけではありませんので、合わないと思えば担当のチェンジを申し出ることも必要となるでしょう。
さて、このブログでは過去、マッキンゼーやBCGなどコンサルティングファーム名で資料を紹介してきました。一方、本記事では、有名なコンサルタントのスライド資料をご紹介したいと思います。会社名ではなく人物をみる、という視点で、スライドを眺めると新たな気づきがあります。
安宅和人氏(元マッキンゼー)
「イシューからはじめよ」で有名な安宅さんですが、スライドも非常に伝わりやすいです。やたらとスライドのページ数を制限する会社もあるかと思いますが、こういう表現のほうがわかりやすいです。
「これからの時代を考える(2023.7.26)」
https://www.mext.go.jp/content/20230328-mxt_kyoiku01-000028726_02.pdf
「残すに値する未来を考える(2023.6.30)」
https://www.env.go.jp/council/content/i_01/000144270.pdf
「"シン・ニホン"(2017.2.13)」
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shinsangyo_kozo/pdf/013_06_00.pdf
「これからもとめられる人材について(2016.1.25)」
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shinsangyo_kozo/pdf/005_s02_00.pdf
梅澤高明氏(A.T.カーニー日本法人会長)
「クリエイティブシティTOKYOの進化(2019.3)」
https://www.mlit.go.jp/common/001278442.pdf
「5つの提言(2017.7)」
https://scirex.grips.ac.jp/topics/umezawa_SII.pdf
名和高司氏(元マッキンゼー)
パーパス経営で有名な一橋大学ビジネススクールの名和先生の資料です。
「食品産業の未来を拓くパーパス経営(2022.11.29)」
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/fcp/whats_fcp/attach/pdf/study_2022-107.pdf
「10Xイノベーション(2024.8.1)」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/gx2040/20240801/siryou2.pdf
コンサルティングファームのチームとしての資料は分かった。では、個人はどういう資料を作っているの?という視点で参考になるかと思います。全体的にデザイン性にはあまり凝ってないですし、スライド関連の書籍によっては「外資コンサルはスライドの1mmのズレも指摘される。プロは細部にこだわる」と書かれているものもありますが、現実はそこまででもなさそうに思えますね。