16 蜘蛛の巣
こんにちは。green green 🌿です。
先日、葉っぱ切り絵のリトさんの作品を
展示会で初めて実物を見ました。
カメレオンが蜘蛛の巣を見て、身体が蜘蛛の巣模様になっているというユニークな作品。
これは他にもパターンがあって、
てんとう虫🐞を見ているカメレオンは水玉柄という可愛らしいものでした。
蜘蛛の巣って、よくよく観察したことがありますか?
今回は、息子と取り組んだ夏休みの自由研究について書いてみます。
息子が4年生の時、
蜘蛛をテーマに夏休みの自由研究をやった。
実は、息子はスパイダーマンが大好きなので選んだ(笑)
近所を歩いて蜘蛛の巣を探す。
黒と黄色のしま模様の女郎蜘蛛という蜘蛛を見つけ、
その蜘蛛と蜘蛛の巣について観察してみた。
まず、本で調べる。
蜘蛛の巣は、縦糸と横糸で網目もように編んであるが、
縦、横、それぞれに糸の出る場所が違う。
そこから、早速すごいね~となった。
このリトさんの葉っぱに描かれているような
蜘蛛の巣を想像される方がほとんどだと思うが、
実は…
調べた女郎蜘蛛の蜘蛛の巣は、実際によく見てみると三枚仕立てだった。
蜘蛛がいつも滞在している蜘蛛の巣、
この前と後にも網が張られており、
前側に獲物がかかる
と、
蜘蛛は何がかかったかな?と見に来る。
な~んだ、葉っぱか…とわかると、それを後ろの網に持っていく。
つまり、
前は、獲物をとるための仕掛けの網。
後ろは、ゴミ箱という感じだ。
こちらが何度も網に何か投げて反応を見ていたら、途中から、無視されてしまった。
普段過ごす自分場所の網は、きれいに保ち、
前の網は虫やゴミがかかるため、乱れている。
そして、後ろの網はゴミ箱というこの住み分け。
割りきり。
生きていくための生活術だと思うが、
面白いなぁと息子とワクワクして記録に書き記した。
蜘蛛の赤ちゃんは袋から出てきたあと
風に吹かれ、飛ばされて着地したところで生きていく。
足で移動できる距離なんてちょっとだろうから
小さな蜘蛛は
着地した辺りで巣を張り生きていく。
着地した場所が、
虫がたくさんとれる場所ならいいが、
運悪く虫がほとんどとれない場所に降り立った蜘蛛は、
エサに恵まれず、
厳しいときを過ごすことになる。
本には、
環境がその蜘蛛のその後の生涯をきめることになる
とあった。
親になる前、
元々子どもと接するのは苦手だった。
母より祖母との関わりが多かったせいもあるかもしれない。
もちろん我が子は可愛く思う。
いや、我が子っていう表現は
私の感覚的にはちょっと違っていて、
実際は、縁があって私が育てているって感覚。
そして、なんというか…
子どもって、きれいな心を持っていて、
こちらのごまかしなんてお見通しなんじゃないか?って思うから、赤ちゃん言葉で話しかけるとか、
まず出来なかった。
私は一般的なお母さんとは、ちょっと違っていたかもしれない。
いやぁ、こんな私がお母さんなんて出来るのかな?と思いながらも、
2人の子どもは生まれ、
夫と親戚、その他、周りの方々にも恵まれて
なんとか育ててきて、
先月、下の息子も二十歳を迎えることが出来た。
息子の反抗期は正直、お互いに地獄のような日々だったが
その時期を越えて
今はといえば、とても穏やかだ。
子どもって、大きくなってもこんなに可愛いんだ!と気づいてびっくりしている。
今、反抗期を過ごされている方々も、そんな時が
ちゃんと来るので、なんとか時が過ぎるのを待ってみてください!
娘が幼稚園のころ、
娘の友達が、本好きのお父さんお母さんに育てられ、
テレビのない生活、
体験を大切にする方針などの環境で、
とてもユニークで賢く育てられていたので、
我が家の環境って、
子どもたちに何かいいことがあるだろうかって、
劣等感を抱いていた時もあった。
でも、
子どもたちは我が家ならではの何か!を
多分、吸収して、
それぞれに個性を見せ始めた。
例を挙げると…
私が聴いていた音楽に影響をうけていたり、
夫が車好きなのを実際にはそんなに話していないにも関わらず受け継いでいたり、
実家が古い日本家屋で、そういった古い家がとても好きだったり、
アンパンマンは知らなくて、フィニアスとファーブやペンギンズばかり見てたり(笑)
小林賢太郎が好きだったり、
古い映画が好きだったり、
単純なもののなかに深い意味を見いだすとものすごく嬉しかったり、
人生について何かと語りがちだったり(笑)
我が家でないと得られないものを確かに得て、
他の誰でもないあの子達に育っていった、と思う。
どんな家に生まれ、
どんな人に会い、
どんなことが好きで、
何を学んで、
なんの仕事をして
他にもいろいろ…
その組み合わせって、それぞれに違うから
誰ひとり同じってあり得ない。
たとえば、
私で三つ挙げるとしたら、
医療に従事していて、もっと予防の方面から働きかけられないか試行錯誤していたり、
いつも音楽を聴いていたくて、新たなときめく曲に出会いたいと、好きと思ったイントロをストックして流していたり、
街路樹や公園の緑とふれ合いながら、植物の、そのまた先の土の下について考えている。
でも、それだけじゃない。そんなに単純じゃない。
いろんな人生の細々とした出来事がその人を作っていて、
そんな一人一人がとても貴重な存在だと思う。
ある一人の
生まれ育った環境で得られるいろんな経験や知識が
かけ合わさって
面白い発想が生まれる。
さらに
それを面白がって
いろんな組み合わせの別の一人が
さらに膨らませていける…
子どもたちには、いや、noteに集う皆さんにも
そんな出会いをたくさんしてほしいなと思う。
私だって、まだまだやってみたい。
でも、その一歩として、
自分の滞在するところだけはきれいに保っていた
あの蜘蛛の巣のように
まずは自分を大切にできることがとても大事だと
この頃強く思うようになった。
自分より他人を大切にしていた時、
いつのまにか
私は大切にされていなくて
逆に軽んじられてつらくなっていた。
自分を大切にしようと決めて、
自分を優先してみたら…
周りは別に非難もせず、
むしろ大切にしてくれるようになった。
これも気づけば鏡の法則だった。
子どもたちは、わりとその辺は上手で
そういう世代の子どもたちが、これからを作るんだなぁというのは光に思える。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!