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世界最高峰のクリエイター支援サービスPatreonでパトロンになる

SWEET SOUL RECORDSに所属するアーティスト、Nao Yoshiokaのメンバーシップサービスを来たる5月22日に開始することにあたって、以前からとても気になっていたサンフランシスコ発祥のクリエイター支援サービス、Patreonを使うことになりました

色々と国内のサービスなども見て検討したのですが、なかなか思想に合うものや機能が合うものがなく、Nao自身が日本だけではなく、世界でファンベースを広げていくことも含めて海外のサービスをあえて選びました。

その詳しい内容は、僕の過去から続けているブログSPREAD REAL MUSICでご覧ください。

http://www.spreadrealmusic.com/column/patreon/

それに伴って、日本語化がされていないこともあり、今後Naoのメンバーシップサービスに参加する皆さんの参考になるよう、改めてPatreonについて僕なりに解説したいと思います。

まずPatreonの理念を知ろう

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CEOがこのYouTubeでRhodesを演奏しているジャック・コンテ。音楽愛に溢れる人だ一目で分かることも信頼の証。彼が所属するScary Pocketsというコレクティブの動画です。

彼がこのサービスを作ったそもそも理由が、自分が費用も時間も気持ちもたくさん費やして作った作品が今の社会にある課金の仕組みでは正当に評価されていないのではないかと感じたこと
具体的に言えば、3ヶ月もかけて作った動画は人気になり100万回以上再生されたにも関わらず、そこから得ることができた収益はたった54ドル。

そのためこのようなデジタル広告の世界から受ける収入ではクリエイター達が持続的に制作をしていくことは困難と感じ、実体験に基づき今のPatreonというサービスを作ったということでした。

僕が運営しているライフサウンドという会社は、多彩なライフスタイルを支援し、アーティスト・クリエイターのために作った会社。なのでこのPatreonの考え方や行動にはとても共鳴することがあるのです。

今も昔もコマーシャルな音楽ではなくてはいけないというメジャー的な思考がある中、インディペンデントのアーティストたちが自分達が表現するもので妥協することなく生きていく方法を模索しています
音楽がデジタルストリーミング時代になり、テクノロジーカンパニーが膨大な収益を上げる中で、アーティストへの還元は雀の涙。ましてや日本でのデジタルストリーミングの普及率が今だに他国に比べて低い中、CDの需要も下がっているため本当に苦しい時代に突入していくのではないかと感じています。

いいものを作れば、正当な評価を得られるという考え自体が、揺らぎそうになるビジネス構造になりつつある。いいものを作ってもその何倍もの費用をかけて、広告を打っていかなければいけないし、そのチャンスを手に入れられる人も本当にわずかになってきていると感じています。

クリエイター達が始めた彼らが欲しがるプラットフォーム

簡単に言えばクリエイター特化型のクラウドファンディングサービス。いわゆる一括課金型のサービスではなく、サブスクリプションサービス(定額制サービス)がベースとなっています。一括課金のような仕組みも持ち得ているのですが、あくまで長期的な関係を持てるような仕組みが施されていると感じました。

一括課金型のクラウドファンディングで有名なのは、アメリカ最大手のキックスターター、日本で著名なCAMPFIREですが、このような一定期間のキャンペーンを主体とした課金方法の一方、長期的なサブスクリプションをベースにファンとコネクトしながら、クリエイター達が長期的かつ安定的にものづくりができる仕組みを重視したのがこのPatreonと言えると思います。

彼らが提供するクリエイターを支援するためのテクニックやノウハウをまとめたブログは非常に参考になり、いわゆるファンクラブ的な旧態依然のシステム会社先行の仕組みではなく、本気でクリエイターを支援していくノウハウを提供する姿勢にもとても共感できるのです

ファンとコミュニケーションをするサードパーティのアプリケーションなども組み込むことができるのも一つの魅力です。

クリエイター達がファン達をどうマネージメントするかなどの成功事例などを含め、Patreonが主体的にクリエイター達に情報共有する姿勢が節々に感じることができました。

まさしくクリエイターが始めたクリエイターのためのプラットフォーム
と言うことができます。

Patreonの信頼性について

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Patreon.comから抜粋)

300万人のアクティブなパトロン達
10万人のクリエイター
年間10億ドル円のクリエイターへの支払い(2019年末1000億円以上)

このようにForbesにも取り上げてられています。
この記事でジャック・コンテが語る素晴らしいストーリーをぜひ読んでみてください。「もはや、芸術家を支援するのに富豪である必要はない。」

Wikipediaなどを見ると、2015年にサイバー攻撃を受け情報漏洩という問題もあったようですが、それが起因して会社が傾くこともある中、荒波も乗り越え更に成長性を遂げているサイトであり、時代のニーズにあった素晴らしいサービスと言えるのではないでしょうか。

僕が好きなアーティストで言えば、Jacob CollierCory Henry、そしてEric Robersonなども利用しているサービスです。

日本では英語サイトでなかなか使われにくい可能性もあるのですが、アーティストとパトロンたちがコミュニケーションをするにはとてもいいプラットフォーム。スマホからのアプリも充実していて、世界最高峰のクリエイター支援サービスと言っていいでしょう

こんな風に山内が解説を書いていたのですが調べてみれば、日本の音楽xテックの中心人物であるJay Kogamiさんがこんな素晴らしい記事を書いているので、こちらもぜひご覧ください。

音楽活動で安定収入を。Patreon、利用者が急増。

山内的パトロンになるメリット・デメリット

今回Nao Yoshiokaのメンバーシップのサービスインにあたって色々考えてみたんですが、日本の皆さんがPatreonでパトロン(支援者)としてどんなメリット・デメリットがあるのか考えてみました。

メリット
1. 10万人もいる世界中のクリエイターを発掘が可能
2. パトロン、クリエイターコミュニケーションが容易かつ円滑に
3. 最先端のWEBテクノロジーによりインターフェース・アプリが充実している
4. 「創る」ことが促進され世の中がよくなる

1. 日本語化されていないので利用しにくい
2. 課金が、ドル・ポンド、ユーロ限定のため不安
3. 退会方法などが分かりづらい

メリットはこの他にも山ほどあると思うのですが、デメリットをどう解決するかについて考えていきたいと思います。

1については登録編を、
2については支援方法を、
3については退会編をご覧ください。

新しいものが苦手な人、最新テクノロジーが苦手な人、スティーブ・ジョブズは言っていました。

「人間は最高のものを触らないと進化しない」

ということで世界最高峰のクリエイターシステムに触れるチャンスだと思ってぜひついてきてください。

それでは早速、Patreonの利用法について解説していきますので下記の記事をチェックしてください。

[イントロ]
世界最高峰のクリエイター支援サービスPatreonでパトロンになる

[解説]
1.Patreonアカウント登録
2.Patreon支援方法
3.Patreon退会方法

[Nao Yoshiokaフォロワー向け]
ブログ:パトロンになることはアーティストの未来を創ること (5/22公開)
Patreonページ:Nao Yoshioka Patreon ページ (5/22公開)
サービス説明ページ:Nao Yoshioka Official Web Membership

最後にクリエイター、アーティストという言葉をそれぞれ使っているのですが、クリエイター(創造的な制作物に関わる人の総称)、アーティスト(芸術家)という定義で使い分けていますので、あしからず!

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