Steamゲーム紹介「シューティング」100選(2024/5/5更新)
概要
Steamで配信されているゲームの中で、スクロールタイプなどの2Dシューティングゲーム(STG・Shmupの略称で表記される)を紹介する。
タイトルは私の独断と偏見、個人的に好きなタイトルのみを挙げているので、取り上げていない有名タイトルも多いのはご容赦願いたい。
これらの多くは私のTwitterでのツイート、もしくはSteamで私が作成したSteamキュレーター『Game-19XX』で紹介しているが、これに加筆・修正を加えたものをまとめている。
もし、この中から最も好きなものを選べと言われたら、横スクロールSTG『ProtoCorgi』と、縦スクロールSTG『Super Galaxy Squadron EX Turbo』の2本を挙げる。
2024/5/5追加・100本達成の機会に
この記事は元々、2018年にブログで書き始めたもので、2019年9月にnoteに転載、思い付くままに継ぎ足していった結果、2024年5月で100タイトルに到達。6年ほど書き続けたことになる。
でも、最も古いタイトルは発売日が10年以上前など情報が古くなっているし、これ以上増えても読みにくくなる一方だし、書いてる私自身も編集が大変なので、この機会に記事の更新は終了。
今後もゲームの紹介は続けると思うが、新規記事やSteamキュレーターなどで書く予定。
【アーケードゲームの移植】
日本で発売されたSTGは、1978年の『スペースインベーダー』から、ゲームセンターで稼働する「アーケードゲーム」が主流だった。それを家庭用やPCなど別環境で実現することを「移植」と呼ぶ。
移植とは、限られた場所で1コインを投入してプレイしていたゲームを家で自由に遊ぶことができる、まさに「夢の実現」でもあった。
そんな、アーケードゲームから移植されたゲームを紹介する。
DARIUSBURST Chronicle Saviours
80年代からシリーズが続く横STG『ダライアス』の最新作。アーケードはワイド2画面を使用した大型筐体だが、Steam版では1・2モニターどちらでもプレイ可能。
海洋生物をモチーフにしたメカ、巨大なボス、パターン構築による攻略など『ダライアス』シリーズの特徴を残しつつ、新しく「バーストレーザー」という武器が加わることで、敵の大量破壊やバーストカウンターによる絶大な演出を見せ、ゲームの魅力を引き上げてくれる。
まさに「伝統」と「新しさ」の融合。
Ikaruga - 斑鳩
白と黒の2色を使い分けながら攻撃するという「色」の概念を持ったゲーム。
敵に対して異色のショットで攻撃するとダメージ大、逆に敵が撃った異色の弾に当たるとミス、同色は吸収してエネルギーとなる。つまり2色は攻撃と防御。攻略はその使い分けと共に、瞬時の判断と操作、そして繰り返しのプレイで攻撃を覚えてパターンを構築するなど、STGの基礎と言えるものが重要となる。
言わば、「色」の要素がSTGの魅力を極限まで引き出す。
トリガーハート エグゼリカ
(2024/5/5追加)
2006年にアーケードで発売された、少女達がパワフルかつセクシーなスーツに身を包んで戦いを繰り広げる縦スクロールSTG。
敵をロックして捕まえる武器「アンカーシュート」を使って敵の弾を蹴散らす、振り回してぶん投げて敵にぶつけると高得点など、防御・攻撃・得点の要素を兼ね備えた武器を使いこなすことが攻略のカギ。
Steam版を含む家庭用移植版では、敵を捕まえた瞬間から振り回してくれる機能もあるので、ガンガン振り回してぶん投げろ。
Crimzon Clover WORLD IGNITION
オリジナルは同人ゲームで、後にアーケードで発売という経歴を持つゲームで、Steam版はアーケードの移植となる。
画面を埋め尽くす大量の敵と弾を避け、大量にロックオン破壊。力に対するは力のみ、パワーのぶつかり合いで得られる驚異と快感がある。
Strania - 星霜鋼機ストラニア
主にSTGを手がけるメーカー『グレフ』制作のゲーム。
攻略するには、数種類ある武器を使いこなすことと、敵のパターンを覚えて戦略を構築が不可欠となる。
これらはまさに、80~90年代STGの要素を引き継いだ「80年代テイスト」である。
ゲーム天国 CruisinMix Special
(2020/11/1追加)
舞台となるのはゲームの世界。クレーンゲーム、シューティング、カーレース、80年代レトロなど、様々なゲームの中で敵を撃ちまくる。ゲーム全編にわたるポップなノリが魅力。
本作はゲームメーカー「ジャレコ」が1995年に発売したもので、プレイヤーは『フォーメーションZ』『プラスアルファ』『ぶたさん』が選べるなどジャレコゲームのキャラクターが続々出てくる。当時からのゲーマーにとっては懐かしさに浸ることもできる。
トラブル☆ウィッチーズ Origin
~アマルガムの娘たち~
オリジナルは同人ゲーム、それを元にしたアーケード版、後に家庭用で発売という経緯を持つ、横スクロールSTG。
ストアページによると、Steam版は「アーケード版をベースに、ゲーム内容やグラフィックを再調整したもの」と記載されている。
プレイヤーはショットの他、敵の弾を遅くするなどの効果がある「魔方陣」と、ボムに相当する「武器カード」を使用する。画面を埋め尽くすような弾幕攻撃を避けるだけでは突破が極めて困難なので、3種類の武器をいかに使いこなすか、道中のショップでどの武器を選択するなどのポイントを探り出せるか、それらを含めた戦略とパターン構築が重視される。
式神の城
(2022/1/9追加)
プレイヤーはショット・ボムと共に、様々な効果を持つ「式神」を使った攻撃が特徴の縦スクロール弾幕STG。
レバー操作は、ゲームにおいて弾を避けるだけではない、敵や弾にぎりぎりまで近づいて撃てば高得点、そこで式神を使えばアイテム大量出現など、いかにギリギリを狙うかというアクションの要素が強い。
ZERO GUNNER 2-
(2022/1/9追加)
オリジナルは2001年、ゲームメーカー「彩京」が製作したアーケードゲーム。ヘリを操作して敵を破壊する360度全方位STG。
本作は、2018年に発売されたNintendo Switch版をベースにしているが、発売当初に制作側が「当時のデータや資料など見つからないものも多かったため、全部作り直した」とブログで明かしている。
そのため、タイトルは『ZERO GUNNER 2-(マイナス)』となっている。
操作はショット・ボムと方位切り替えボタン、ショット停止でアイテムを吸い寄せるなど、攻撃・回避・取得全てにクセがあるので最初は戸惑う。それをマスターし、画面上のどこに回り込むかなど位置と方向を掴めば、展開や面白さがガラリと変わる。
その中で、次々とめまぐるしく切り替わるステージや巨大ロボに変形するボス、敵が突然撃つなど殺しにかかる攻撃は、彩京のゲームで多く見られる特徴でもあった。
【コンシューマーゲームの移植】
「コンシューマーゲーム」とは、古くはファミコンなど家庭用ゲーム機のこと。ここでは分類の基準として、オリジナルは2010年までに発売されたゲーム機(Xbox360、PS3等)向け、そこからSteamに移植されたものを取り上げる。
バレットソウル - 弾魂 -
(2022/1/4追加)
オリジナルは2011年にXbox360用のゲームとして発売。武器はショット・ボムのみと基本に忠実、かつ「破壊」に徹した縦スクロール弾幕STG。
特徴は、敵を破壊すると「その敵が撃った弾のみ消去する」、だから破壊すれば道は開ける。弾幕を撃つ敵はまず破壊、ボス戦ではパーツの場所を把握して、タイミングを合わせて破壊すれば圧倒的に有利になる。
破壊は防御、破壊は戦略、破壊が全てだ。
【メーカー:ケイブ】
移植の中でも、特定メーカー制作のゲームもあるので項目として分けた。
ここでは、弾幕STGの製作で知られるゲームメーカー「株式会社ケイブ」のゲームを取り上げる。
余談だが、ケイブは2010年に「世界一弾幕シューティングゲームを作って販売した会社」として、ギネスブックに登録されている。
また、私が過去に書いた、ケイブのSTGをプレイして方向性を探った記事。
怒首領蜂大復活
(2022/1/4追加)
アーケード版は2008年に発売。ケイブの会社設立当初、1995年に発売されたSTG『首領蜂(ドンパチ)』から始まり、1997年には続編となる『怒首領蜂(ドドンパチ)』で「弾幕」というジャンルを確立し、その後シリーズ化される。
本作は、これら一連の流れを組んだ作品の一つとなる。
このシリーズ、プレイヤーはショットとレーザーの2つを使い分ける戦略が特徴だが、本作はレーザーで敵の攻撃を撃ち返すなど「防御」を主体とした撃ち分けを求められるのが大きな特徴となっている。
虫姫さま
(2022/1/4追加)
アーケード版は2004年発売。
ステージは自然が舞台、キャラクターは生物がモチーフ。プレイヤーはアイテム取得によりオプションを「プレイヤー追尾」と「真横固定」に切り替えできるなど、独自の世界と戦略がある。
本作は弾幕STGではあるが、弾の数を調整して「非弾幕」と呼べるまで難易度を落としたモードや、更に調整して1コインクリアも容易にできるモード、逆に弾幕に徹した高難易度モード「ブラックレーベル(DLCとして別売)」なども搭載されているという、初心者からマニアまで楽しめるものを目指した作りが特徴だ。
Deathsmiles
(2022/1/4追加)
アーケード版は2007年発売。
ケイブのSTGは上方から見下ろした視点の縦スクロールが大半だったが、本作は真横からの視点で描かれる横スクロールを採用している。
本作は画面の左右から来る敵の攻撃に対して、プレイヤーも2ボタンでショットを左右に撃つ。場面によっては上方から弾や敵が落ちてくる、破壊すると出現するポイントターゲットは地面に落下する前に取得すれば高得点など「前後」と「重力」という真横からの視点を活かしたギミックが盛り込まれている。
【メーカー:トライアングルサービス】
「シューティングラブ。」という言葉を掲げ、STGに対する情熱を見せるメーカー「有限会社トライアングル・サービス」のゲームを紹介する。
メーカーについて、過去にnoteでまとめているので、詳しくはその記事を参照。
XIIZEAL
(2021/7/12追加)
タイトルの読み方は「トゥエルブジール」。
「シューティングラブ。」のコピーで知られるメーカー「トライアングルサービス」から、2002年にアーケードで『XIISTAG(トゥエルブスタッグ)』のタイトルで発売された縦STGの移植版。
本作で最大の特徴は「攻撃の多彩さ」。
ショット&ボムというオーソドックスなスタイルに加え、近接攻撃「バックファイヤー」「サイドアタック」が加わる。敵にギリギリまで近づく危険を伴う反面、高得点を得る。
絶大なリスクとリターンを持つ武器を使うスリルと快感など、ショットのみのスタイルから脱却を図ろうとする「多彩な攻撃の自機」が特徴。
DELTAZEAL
(2021/7/12追加)
2002年にアーケードで発売された、ショット&ボムというオーソドックスなスタイルを持つ縦STGの移植版。
自機のショットはワイド・レーザー・ミサイルの3種類あるが、最大の特徴は「3種類全て同時に撃てる」。対する敵は様々なギミックや弾の撃ち込み、演出を見せながら攻撃を仕掛ける。
アイテムはとにかく片っ端から取れ、撃て、破壊しろ!という「多彩な攻撃の敵」と「破壊に徹するプレイスタイル」が魅力。
TRIZEAL Remix
(2021/7/12追加)
2004年にアーケードで発売された、ショット&ボムというオーソドックスな縦STGの移植版。
ゲームは2Dスタイルだが映像は3Dで、巨大ボスが回転しながら襲うなど、この技術ならではのギミックが満載。
本作が持つゲームとしての特徴は、ショットの「撃ち分け」。
自機はワイド・レーザー・ミサイルという3種類のショットを「ボタンで自由に切り替えできる」ことが可能で、場面に応じた対応が即座にきる。
そんな「ショットの追求」を押し出したスタイルが特徴。
EXZEAL
(2021/7/12追加)
2007年にアーケードで発売されたゲームの移植版。3D映像の演出で見せる、ショット&ボムというオーソドックスな縦STG。
本作の特徴は「稼ぎ」を前面に出していること。
プレイヤーは溜め撃ちや近接攻撃など4種類の機体を使用、ゲームではステージ中に「ザコや弾が1点に集中するタイミングでまとめて破壊すれば高得点」という、スコア稼ぎのポイントを随所に設けている。
それを見極めて「×16」などの倍率を出してスコアを上げ、爽快感を得る。そんな「スコア稼ぎの追求」が特徴。
Shmups Skill Test - シューティング技能検定
ショットを撃ち込む、弾を避ける、タイミングに合わせてボムを放つなど、STGにおける様々な要素をピックアップしたミニゲーム集。
一つ一つはプレイ時間が1分程度だが、過去のゲームを再現したようなシチュエーションが随所に見られるなど、手軽なようで本質はマニアック。
【メーカー:Qute】
主に家庭用ゲーム機向けのSTGを発売するメーカー「有限会社 キュート」のゲームを紹介。
Quteが発売するSTGは、スピーディーな展開やショットによる狙い撃ちを重視したスタイルなど、「撃つ」ことに対して極めてストイックな作りが特徴。
JUDGEMENT SILVERSWORD - Resurrection -
オリジナルは携帯ゲーム機「ワンダースワンカラー」用で2000年に発売、後にXbox360用ゲーム『ESCHATOS』に収録、それをベースにしたのがSteam版となる。
ワンダースワンカラーは解像度など限られた性能しか持っていなかったが、その中でスピーディーな展開や弾幕攻撃など、携帯機という小規模の中にSTGの醍醐味が詰め込まれている。
ESCHATOS
(2022/1/4追加)
究極なまでにストイックな縦STG。
ハイテンポな音楽が流れる中、ステージは一瞬たりとも休む間がなく驚異のスピードで突き進む、そこに出現する敵を次々と高速で全破壊すれば高得点。
プレイヤーは前方・広範囲2種類のショットとシールドのみ、パワーアップ無し、2ボタンで瞬時に武器の切り替え可能。
全ての要素が「スピード」と「破壊」のために構成される。
Ginga Force - ギンガフォース
(2022/1/4追加)
ゲーム中にボイスによる会話が挿入されドラマも展開される「ドラマティック縦スクロールSTG」。
敵のスピーディーな攻撃、それを瞬時の判断と操作で切り抜ける攻略、何度も繰り返すことで武器を強化・成長するシステム、基盤となるストーリーなどは、同社の横STG『ナツキクロニクル』にも引き継がれる。
また本編と別の練習モード「Judgment Force Tiger・Dragon」もゲーム単体として遊び応えあり。
Natsuki Chronicles - ナツキクロニクル
(2021/3/13追加)
プレイ中に会話が挿入されることで「ゲームとドラマを同時に味わう」スタイルが特徴の、ドラマティック横スクロールSTG。
道中で弾をばら撒くザコや巨大レーザーを撃つボスなど、敵はいかにもSTGの王道といえる攻撃を見せるが、プレイすると各ステージとも最初はだいたい死ぬ。でもそのたびに経験値などが蓄積されてステータスがアップする、と共に装備を選んで攻略できるようになる。
これは繰り返しのプレイで攻略する「成長するSTG」だ。
このシステムは前作『ギンガフォース』を引き継いでいるが、ドラマの見せ方や難易度などが改良されている。
【デベロッパー:TERARIN GAMES】
SteamやNintendo SwitchなどでスクロールタイプのSTGをリリースするデベロッパー「TERARIN GAMES」の作品を紹介。
ファミコンの色彩を再現したドット絵の映像や、ゲームの随所に過去のSTGをモチーフとした場面を挿入するなどの特徴がある。
MissileDancer
自機の攻撃はショットとロックオンミサイルのみ、敵も自機を追尾するミサイルと体当たりのみで、レーザーや弾など他の武器は存在しない。シンプルかつストイックだが、連続ロック破壊による爽快感と戦略があるなど、徹底してロックオンとミサイルにこだわったゲーム。
価格も205円と、Steamゲームの定価としては格安とも言える。
また、本作はもともとiOSとAndroidで配信されているスマートフォン向けゲームであり、画面のタッチ&スワイプを使った操作が基本となっていた。PC版でもマウスを使って、敵が撃つミサイルの隙間を素早くすり抜けるように避けるなど、独自の楽しみ方が味わえる。
だがコントローラーで操作すれば、誘導弾の軌道を読んですれすれの位置で避ける快感も味わえるなど、様々なスタイルで様々な楽しみ方もできる。
本作は、PC版より映像などを更に強化したものがNintendo Switchで発売されている。
GeminiArms
プレイヤーの武器は「レーザー」のみ、その1点にこだわった横STG。壁に当てると反射する特性の武器で、画面いっぱいに「レーザーの網」を張り巡らせて敵を倒す。
作者は、当記事でも紹介している『MissileDancer』という、ロックオンミサイル1点のみにこだわったSTGを製作している。
共に1つの要素の追求と、随所に過去STG要素を盛り込むなど、「絞り込んで深く追求する」STG愛に満ちたコンセプトが特徴。
また私は、このゲームについてSteamレビューにも書いている。
MissileDancerと同じく、本作も改良版がNintendo Switchで発売中。
ImageStriker
※私が書いた記事『Steamゲーム紹介「ミニシューティング」』より転載。
そのため、○○選の数にはカウントしない。
無料で配信されている縦STG。
スマートフォン向けに配信されたゲームのPC移植版で、アイレムのSTG『イメージファイト』の武器や敵に似たものが数多く登場するオマージュ作品。
『イメージファイト』は各場面のボスなど「瞬殺」と「マゾゲー」の要素を持っていたが、本作は撃ち込みや稼ぎ主体などプレイスタイルが大きく異なる。
オマージュとは「オリジナルをいかに引き継いで崩すか」であることを見せてくれる。
Raging Blasters
(2021/3/13追加)
高速で流れるステージの中で、プレイヤーは2種のショットと数種類の武器を駆使して戦う。明快かつ爽快という、STGの基本であり最大の魅力が詰め込まれている。
ゲームは『スターソルジャー』などかつての家庭用STGを彷彿とする、ステージは『イメージファイト』など過去STGのインスパイア要素が盛り込まれるなど、制作者のSTG愛に満ちた要素も魅力。
また、私はnoteでこのゲームのレビューを書いている。
Nintendo Switchによる改良版はこちら。
Moon Dancer
(2022/2/11追加)
画面上に膨大な数のレーザーを放ち、瞬時に敵を大量破壊する「ロックオンレーザー」を主体とした縦スクロールSTG。
ステージを高速に突き進み、次々と出現して攻撃を仕掛ける敵を連続でロックオンして次々と破壊する「スピード」で味わう爽快感。高速攻撃をいかに切り抜けるかという「攻略」に対する挑戦、ロックオンのみで破壊を続けて高得点をマークする「スコア」の追求。
これらSTGの醍醐味が詰め込まれている。
また、私はnoteでこのゲームのレビューを書いている。
本作も同様に、Nintendo Switch版では映像がパワーアップ。
Terra Flame
(2024/5/5追加)
ハイスピード横スクロールSTG。家庭用で発売された『サンダーフォースIII(以下TF3)』がモチーフと思われる。
そのTF3は、迫力の演出、ステージを高速で駆け抜けるスピード感、バックに流れる音楽などの魅力があった反面、敵の不意打ち攻撃が多い、プレイヤーが使用する4種類の武器は攻撃力など差が大きいなど不満も多買ったが、本作はそれを見直して再構築、更にオリジナル要素も盛り込んで「俺が望むTF3はこれだ!」という作り。
まさに、サンダーフォース愛に満ちた作品。
Missile Dancer 2
(2024/5/5追加)
ロックオンミサイルの攻撃にこだわった縦STG『Missile Dancer』の続編として、システムはそのままに3Dになるという大胆な改革を経て登場。
90年代アーケードで見られた、キャラクターのみで3Dを実現する映像、中でも『アフターバーナー』『ギャラクシーフォース』などのオマージュが随所に描かれる。
正面から迫り来る敵や障害物がだんだんデカいドットで描かれていくド迫力を味わえ。
【横スクロール・クォータービュー】
STGだけを取り上げてもタイトルが膨大な数に及ぶため、ある程度項目ごとに分けていきたいと思う。
ここでは横スクロールで展開されるSTG、中には斜め方向からの視点でスクロールするものもあるが、プレイ感覚は横スクロールに近いのでここに分類する。
ProtoCorgi
(2023/6/30追加)
ワンちゃんが活躍するかわいい映像とは裏腹に、全編にわたってマニア精神全開の横STG。
ステージも敵キャラもことごとく回転しながら攻撃、基地に侵入すれば半透明で内部を映し出す、背景で戦艦が大爆発など数々の演出。過去STGの要素をふんだんに入れながら更に発展させたギミックを盛り込む、各ステージにある隠しルートで特殊能力を得ると展開が大きく変わる謎解き要素など、あらゆるものを詰め込んでいる。
REMOTE LIFE
(2024/5/5追加)
ダークなSFの世界と、HD解像度で描かれる「メカと生物」の映像が特徴の横スクロールSTG。その映像とゲームの作りは『R-TYPE』を彷彿とするが、決定的な違いは、自機は「全方位ショット」、敵は360度全方向から迫り来る。
破壊のエフェクトやワープシーンなど各所で見られる演出、更には設定画面など細部に至るまでのこだわりが見えるが、地形と敵と弾の区別が分かりにくいなど欠点でもある。
STGとしては、プレイヤーの当たり判定が大きく、かすっただけで即ミスとなるが、道中で1UPが頻繁に出るという大味なバランス。
そんな驚異の映像と豪快なシステムに対して、パワーで道を切り開け。
Galactic Wars EX
(2024/5/5追加)
画面に出現する複数の敵を「スクロールアウトする前に全滅する」という短いミッションが次々と展開される、独自のシステムが特徴。
プレイヤーも敵も極端に小さい、しかもショットはエネルギー制限があるので無駄にうちと連射できない。だから、限られたショットでいかに狙い撃ちするかが勝負。
破壊するとパワーアップアイテムが出現するが、エネルギー・シールド・スピードが撃つ度に切り替わる(『ツインビー』のベルに近い)ものなので「選んで取る」のが難しいが、まず「エネルギーを取って貫通弾にする」ことが第一の攻略法。
Cycle Chaser H-5
(2023/6/30追加)
イラストタッチの映像で描かれる横STG。
プレイヤーはストレート・ワイド・サーチ3種類のショットを自由に切り替えて攻撃。オート連射で敵をガンガン破壊するが、敵も弾やレーザーなどあらゆる手法でプレイヤーめがけてガンガン撃ってくる、それに負けずに撃って押し通せというスタイル。
音楽は80年代アーケードの空気が残るメロディ。個人的にはUPLのゲームを思い出す。
Binarystar Infinity
(2023/6/30追加)
荒い解像度と限られた色数で描かれるドット絵が特徴の横STG。
敵は一直線に突っ込んできたり高速弾を直線や扇状に撃つのが主で、とにかくスピードが速くやたら死ぬ。だが死んでも即続行すると共に1UPアイテムもやたら出るので、残機はエネルギーと考えるべき。
そのため、攻略は避けることより、動きを見極めながら徹底して「攻める」ことが重要。そんな、豪快かつ独自のプレイスタイルがある。
Squad 51 vs. the Flying Saucers
(2022/12/4追加)
1900年代前半のアメリカ特撮映画をモチーフにした横STG。
モノクロのぼやけた画面にこもった音、敵は天井からワイヤーで吊したようにふわふわ揺れる、その中で爆発エフェクトが極端に大きく迫力あるなど、「古くささ」と「迫力」に特化している。
STGとしては、ショットは上下に角度を付けて撃つことができる、それを利用しないと倒せない敵が多く出現するので、弾の間を縫うように撃ちこむ。
またプレイごとに、数十種類にも及ぶパワーアップアイテムが増えていく、その中から防御・攻撃どちらに徹するかなど組み合わせを考えていく。
撃ち方とパワーアップシステム双方が独自のスタイル。
DRAINUS
(2022/6/26追加)
敵の攻撃から「エネルギーを吸収して反撃する」武器がキモとなる横STG。ミサイルや体当たりなど物理攻撃を避け、タイミングを合わせてエネルギーを奪えばロックオンレーザーで一気に反撃。スピーディーな展開の中で「死ぬか奪うか」の駆け引き。
スタートすると、1ステージ目で砂漠を高速で突き抜ける、突如地面から這い上がるボス、大気圏を突破して宇宙へ飛ぶ、そこに旋光が放たれ惑星が一瞬で破壊される、巨大な爆発のかなを突き抜けた先にあるものは…と、次々と見せる迫力の演出。
武器は反射レーザー、追尾ミサイル、オプションは追尾・フォーメーション・自機の周りを回転など、あらゆる過去STGをモチーフにした武器やギミックが満載。
ゲームの随所に、制作側の「STGとSFが好きでたまらない!」という情熱が込められている。
FORTRESS DEFENDER
(2022/6/26追加)
横STGの中でも、メカで構成されたキャラや映像から、コナミの横STG『サンダークロス』に大きな影響を受けているのは明らか。
武器はミサイルやレーザー、オプションなどを駆使する、敵は編隊を組んで飛来、誘導弾が来るのをギリギリで避ける、画面半分を占める巨大ボスから突然レーザー発射され画面を真一文字に突き抜ける。それらのパターンを全て把握して攻略する。
それがSTGの醍醐味、と、プレイしてその良さを再認識する。
また、ストアページにはマニュアルPDFがあるので、読んでシステムや自機の特性などを把握することをお勧め。
Andro Dunos II
(2022/9/4追加)
90年代にアーケードとNEO GEOで発売された横STGの続編。映像や音楽に限らず、システム面などで当時の作り方が色濃く残る。
ギミックや演出、破壊の快感など、どれも突き抜けた要素と言えるものではないが、プレイヤーは武器で敵を一掃するか油断して一瞬で死ぬという駆け引き、ボス戦でショットを撃ちこめば第2形態に入って更なる攻撃を見せるなど、当初からSTGをプレイした者にとって「王道のスタイル」をありのままに見せてくれる。
そこに安定感のような「心地よさ」を感じるのは私だけだろうか。
Neko Navy
自機も敵も全てネコ、かわいいキャラが印象的だが、STGとしてはかなり骨太のゲーム。
敵は弾幕攻撃、自機はショットで連続大量破壊など、STGとしての「破壊の快感」が凄まじいおかげで、「なぜネコ?」という疑問を持つ余地がなくなる。
Rangerdog
(2021/7/31追加)
アーケードで人気を博した『パロディウス』シリーズがモチーフの横STG。プレイヤーは「犬」、宇宙を股にかけるレンジャー犬となって敵に挑む。
本作は日本のマンガ家の方が全て一人で製作したとのことで、ドット絵の映像は実に鮮やかな色彩で描かれている。
その中で、回転寿司のステージでは流れてくる寿司を避ける、工事現場のステージでは柱を倒して道を切り開く、ボス戦などでは画面の回転機能を使って攻撃してくるなど、『パロディウス』の要素を再現しながらオリジナルのギミックや演出で楽しませてくれるという、最初から最後まで制作者の『パロディウス』愛とSTG魂が込められている。
VRITRA COMPLETE EDITION
ファンタジーの世界を舞台に、プレイヤーは竜となって戦うゲーム。ショットと溜め撃ち、オプションを使って、画面のあらゆる方向から迫り来る敵を撃つ。
ステージの展開は『サンダーフォース』シリーズ、中でもIIIを思い出すような高速攻撃や一見殺しが多く、プレイヤーの武器や敵の攻撃などで過去のSTGを思い出すシチュエーションが各所に見られるなど、往年のSTGファンにとって嬉しくなる要素が多い。
また、ゲームはストーリーモードの他に2モードある。
一つは、ランダムに生成されるステージを進み続けるエンドレスモード「MUGEN VRITRA」。果てしなく続く闘いの中で、敵の攻撃を受けずにどこまで進みスコアを上げられるか、そんな己の限界に挑戦する。
もう一つは全く逆で、制限時間内でのスコアを競うキャラバンモード「SETSUNA VRITRA」。敵の瞬殺、ターゲットの大量取得、稼ぎ要素を見極めるなど、150秒という限られた時間をギリギリまで使って高得点を狙う、短時間に凝縮されたSTGの極意。
Humans Must Answer
STGでは珍しく、撃つ事(メインショット)に対する制限があるため、最悪は全く撃てなくなって完全に積むなど、爽快感は求められない。
自機をどうパワーアップさせるか、敵をどう倒していくかという戦略を求める、ひたすらストイックなゲームで、他のスクロールSTGと全く違った感覚がある。
Ke-Tsu-No-Ana - ケツノアナ
強烈なインパクトを持ったタイトルだが、クォータービューと呼ばれる斜め上見下ろし型で、内容はかなり硬派。
私は過去に、ブログでレビューを書いている。
過去に見られるSTGの要素を一工夫して、独自のシステムを作っているのが面白い。ただし、攻撃が無茶苦茶で活かせていないのが残念である。
Nandeyanen!?
「なんでやねん」と日本語のタイトルが出てくるが海外産のゲーム。
PCエンジンの「はなたーかだか」をモチーフにしたとのことで、ネタと思っていたが、本気で作り込まれていた。音楽も低音が響いてかなり渋い。
Redux: Dark Matters
『R-TYPE』がモチーフと思われる、オプションと武器を駆使して突破する戦略重視のゲーム。
オリジナルは2012年発売、当時すでに発売終了となっているドリームキャストで発売というレアな環境だったが、このPC移植版の配信によって触れることができる。
Sine Mora EX
敵の攻撃を避けるために「時間を遅らせる」機能を使う、攻撃を受けると残機ではなく時間をロスするなど、STGに「時間」の概念が組み込まれている。
ボスはいきなりレーザーを放つなど、いわゆる「一見殺し」の攻撃が多く、全体的に大味な印象を受けるが、ゲームシステムなど、日本のSTGに対する考え方と根本的に違うところに衝撃を受けた。
REVOLVER360 RE:ACTOR
赤と青を基調とした映像、敵が次々と迫り来るスピーディーな展開、そして、2D STGに「3D空間」を組み込むという特徴のゲーム。
操作は自機の移動と2種類のショット、そして「視点を変える」ボタンで、3Dの空間を回転させて敵の弾を避ける、敵を1点に集めて瞬殺高得点破壊など、3Dが2D STGの要素を劇的に引き上げる。
Super Chain Crusher Horizon
ゲーム画面は3200×800ドットという脅威の映像で描かれるゲーム。でも1モニターでも少し縦長比率でプレイ可能 。
STGとしては撃ちまくりよりも、敵をタイミングを狙って大量破壊という、「狙い撃ち」と「一撃の快感」が備わっている。
Q-YO Blaster
90年代を思わせるドット絵の横スクロールSTG。登場するキャラクターは、巨大なカタツムリのようなボスに腕が何本も生えてウネウネと動いて弾を撃つなど奇妙なものばかり、しかもそれが細かなアニメーションで滑らかに動く。
本作の特徴は、その思いがけない「動き」と「奇妙さ」の中に、STGの「攻撃」や「破壊」が備わっていることだ。
Lil Tanks
武器とオプションを駆使して突き進む横STG、
プレイヤーは「近未来で開発された最終兵器」という設定なので、戦車なのにミサイル・レーザー・火炎放射器でガンガン連射と何でもありだ。
操作はショット・ボムと共に「武器をオプションの持ってるものと入れ替える」ボタンがあり、これで複数の武器を組み合わせたり場面に応じて切り替えできる、この機能をいかに使いこなすかが突破の鍵となる。
Devil Engine
古き良き時代を思わせる横スクロールSTG。「32ビット時代の名作STGから大きな影響を受けた」と書かれているが、ステージ構成や演出などから『サンダーフォース』シリーズがモチーフなのは明らか。
敵の攻撃は高速かつ不意打ちが多いが、「バースト」という弾を消去する武器を使えば、ある程度アドリブで切り抜けられる。
過去の要素に一つ新しいものを加えてプレイスタイルを変える、まさに「懐かしく新しいSTG」だ。
また、私はSteamレビューでレビューを書いている。
Devil Engine Ignition
(2024/5/5追加)
横スクロールSTG『サンダーフォース』シリーズに大きな影響を受けたタイトル『Devil Engine』の追加DLC。
当初は本編が発売された2019年に発表していたが、諸処の事情により延期、4年の歳月を経て発売が実現した。
本編から更に凶暴さを増した全く新しいステージが、タイトル通り「悪魔」のごとく襲いかかる。
また、本編はアップデートにより追加機体とリミックス版の音楽が追加され、本DLCを含めて「コンプリートバージョン」となった。
SKYCAT
(2020/8/14追加)
プレイヤーは飛行機に乗った猫ちゃん、ショットはたい焼き、ミサイルはパイナップルだ。
プレイ中にターゲットを取るとお金が貯まるので、ショップで「ケーキ」「お団子」「アイスクリーム」など美味しくてパワフルな武器を購入できるぞ。その時に項目を選択するたびにニャーニャー泣くぞかわいいぞ。
【縦スクロール】
縦スクロールSTGで展開されるSTGを紹介。
STGの中でも、弾を避けることに特化した「弾幕STG」は縦スクロールタイプが多いため、その多くはこちらで紹介している。
Super Galaxy Squadron EX Turbo
80~90年代アーケードを彷彿とするゲーム。2015年に『Super Galaxy Squadron』のタイトルで配信され、2016年にパワーアップして『EX』を追加、2017年は更にパワーアップして『Turbo』が付けられた。
敵の攻撃が激しいが弾幕タイプではない、ライフ制なのでとにかくガンガン突き進んで破壊するなど、徹底して「破壊の爽快感」を追求されていると共に、選べる機体の種類やそのセレクト画面などで、過去のアーケードSTGと全く同じシチュエーションが随所に見られる。
恐らく、制作者は日本のSTGをかなりやり込んでいるマニアと思われる。
GRAND CROSS: ReNOVATION
(2022/9/4追加)
スタート時から画面が見えなくなるほどの強烈な破壊エフェクトと共に、背景の宇宙空間で巨大戦艦が次々と破壊される。その間を埋め尽くさんばかりに解説や劇中のセリフなど文字情報が飛び交う。
STGにおいて「過剰」という言葉は存在しない、とばかりに突出した演出を見せる縦STG。
敵が放つ大量の弾は避けるより、プレイヤーのライフを消費して360度全方位に攻撃する武器「サンダーブレード/太陽剣」を使って「切り裂く」のが主。
危険に晒して弾幕と敵を貫くという「命との駆け引き」がある。
鋼鉄のヴァンパイア
(2024/5/5追加)
キャラがデカい、自機もデカい、アイテムも高得点勲章もデカい、パワーアップすると爆風で自機も敵も見えなくなるという、ド迫力縦スクロールSTG。
STGとして、「敵の攻撃を避けながら撃つ」よりも「敵が撃ってくる前に破壊してしまえ」という、攻撃が主体のスタイル。プレイによって武器を取得と成長、アイテム購入によってパワーアップしていく。
「撃つ」「破壊」「避ける」というSTGの要素を最大限に強調した、超爽快感を味わえるゲームだ。
XCUTE(me)
(2024/5/5追加)
プレイヤーも敵も登場キャラは全て女性という、セクシーな姿で見せる縦スクロール弾幕STG。Steamでは成人指定されているが、ビキニや下着の映像のみで過激な性描写はない。
システムは赤・青2色のショットを使い分け、敵と同色で破壊すると弾を吸収してパワーアップ、異色だと破壊力大という『斑鳩』をベースにしているが、コンボボーナスなどやオートボムなど『怒首領蜂大復活 / DoDonPachi Resurrection』などケイブ作品のシステムを加えアレンジしている。
そんな、過去作品のアレンジと女性キャラの魅力を併せて独自のスタイルを引き出した意欲作。
その詳細はSteamレビューで書いているので、ご一読を。
弾幕月曜日
(2024/5/5追加)
弾幕STGにおける「破壊」のみを究極まで追求したゲーム。
スマートフォン向けに発売されたゲームのPC移植版で、シリーズとして『弾幕月曜日黒』『弾幕月曜日終章』も発売されている。
メインとなるモードが、短いミッションをクリアして自機を成長させる「チャプター」。最大パワーで敵に挑むアーケードスタイルの「チャレンジ」、ミスするまでエンドレスに続く「エクストラ」がある。
また、弾幕STG自体が初めてという人でも「チュートリアル」でショットとボムの使い方からレクチャーしてくれるなど、初心者からマニアまで、プレイ時間も数秒から慣れると延々プレイまで幅広く受け入れてくれる。
Hellsinker.
3ボタンでショット・サブウエポン・ディスチャージ(ボムに相当)を使い敵を破壊する弾幕STG。
と、概要はオーソドックスだが、ショットとサブのボタンは「撃つ」「溜め撃ち」「溜めて同時押し」「撃たない」それぞれに機能があるので、各場面ごとに「弾幕が来る前に敵を一掃するには何の攻撃を仕掛けるか?」など構築する。
複雑なシステムを体で覚え、攻略を組み、その中で映像と音楽に酔いしれる、それがゲームの味わい方。
GyroBlade
(2022/12/4追加)
タイトルと画面を見てアーケードSTGの『ジャイロダイン』と思ったら『究極タイガー』だった。
ショットは広範囲と前方の2種類でボムは無し。地上物・空中物共に耐久力があるので、ミスしてショットがパワーダウンするとかなりキツいなど難も多いが、限られたバリエーションを工夫した弾の撃ち方や敵配置で楽しませる。
本作は個人製作のようで、「好きなSTGを作りました!」という意思を強く感じる。
Shooting Game (仮)
(2022/12/4追加)
無料で楽しめる、オーソドックスなスタイルの縦STG。
メタリックを基調とした敵の種類と攻撃のバリエーションが実に豊富で、それらをいかに避けていくかという弾避けの醍醐味がある。
プレイヤーの武器はワイド・ストレートと2種類のショットを使い分けて撃つ。ボムは無いので腕だけで切り抜ける、更にショットは2種類を自動的に切り替えるオートモードも搭載するなど「撃つ」「避ける」のみを追求した作りが特徴。無料と侮るなかれ。
Sophstar
(2022/6/26追加)
ショットとボムを使うオーソドックスなスタイルに、瞬間移動などの武器や多数の機体が用意されるなど独自のものもある中、少し特殊なプレイスタイルが特徴。
本作のスコアシステムとして、敵を連続で破壊すると倍率が×2、×3…×9まで上がる、1機100点の敵が編隊で来るのを一気に撃つと最高900点ずつ入る。破壊するとポイントターゲットが出現、すぐに取ると1000点、数秒で900・800・700…と減っていく。
そして、ボス以外の敵本体に当たり判定はないので接触してもいい。
…シューターならここでピンとくるだろう。このシステムで高得点を得る方法は「敵に突っ込んで連続破壊・連続取得」だ。
しかも道中には、弾を撃たずに集団で突っ込んで来るなど、明らかにそれを見越した攻撃がある。
でもそれは1ステージ目だけ、2ステージ以降は目にも留まらぬ高速弾と連続攻撃、集団で弾を撃ちながら突っ込んでくる編隊もいる。
その中でいかにタイミングを見極め、弾をギリギリで避けて突っ込むか。
この「ひたすら突っ込む」という狂ったプレイスタイルのSTG、まさに「変態STG」だ。
その狂ったプレイを動画で確認して欲しい。
また、この紹介と同様のものをSteamレビューにもアップしている。
∀kashicverse -Malicious Wake-
(2021/7/31追加)
「コマンド技」を取り入れたスタイルが特徴の、縦スクロール弾幕STG。
スタート時から敵は驚異のスピードと画面を埋め尽くす弾を放つ、それに対してコマンド技で「脅威に対して脅威で返す」迫力がある。
レバーとボタンを組み合わせたコマンドやゲージを溜めるシステムなどが複雑で覚えにくいが、とにかく「レバー動かしなからコマンドボタンで何か発動するから勢いでいけ!」で何とかなる。
そんな「難解に対してパワーで返す」スタイルも魅力。
Cosmo Dreamer - コスモドリーマー
(2020/11/1追加)
オーソドックスなスタイルの弾幕STG。中でも『怒首領蜂』を始めとするケイブや、インディーゲームで知られる『東方STG』の影響を感じる。
その中で、愛らしいキャラクターやファンタジックな映像と音楽、初回スタート時からチュートリアルで「ショットの撃ち方」などSTGとしての基本までレクチャーしてくれたり、序盤は攻撃が少なくて弾が避けやすいなど、全編にわたって「優しさ」と、タイトル通りの「夢」にあふれている。
ただし、後半は大量の弾幕とプレイヤーに直接突っ込んでくる敵や攻撃など、完全に殺しに来る「尖った」部分を見せる。ステージを追うごとにだんだん尖ってくる、そのメリハリを利かせているのが本作の特徴と言える。
弾幕STGとして、入り口は広く入りやすいので「弾幕STGに興味あるけど初めて」という方にはお勧めできる。
同様の内容を、Steamのレビューにも記載している。
ライクドリーマー
(2022/9/4追加)
同デベロッパーの作品『コスモドリーマー』の流れを組む弾幕STG。
弾幕系SNSの中で多くの「いいね」とフォロアーを増やすため少女達が立ち上がる。というか無茶振りをして炎上という、SNSに見立てた設定。
パワーアップ不要のシステム、STGに馴れない人でも遊びやすい難易度ながら、後半は歯ごたえのある攻撃が来るなど『コスモドリーマー』で見せた要素がパワーアップ、まさに初心者からマニアまで広く楽しめる。
更に、主人公キャラの巨乳レベルもアップ。
Barrage Fantasia
(2021/5/16追加)
粗めの解像度と色彩豊かなドット絵が特徴の、ファンタジック縦スクロール弾幕STG。
操作は強弱攻撃の2ボタン+ボムボタン、1体のオプションを装備、武器はホーミングや貫通など多彩と、オーソドックスのSTGのスタイルとなっている。
だがプレイヤーはパワーアップの要素がない、武器はゲーム中にアイテム取得で切り替えるものではなく最初に選択するのみ、それどころかポイントターゲット以外は「取る」要素がない。
STGでおなじみのものを備えながら、あらゆる要素が排除されている。徹底して「突き詰めた」ゲーム。
Solid Aether
縦画面の弾幕STG。だが背景は真っ白なので、あくまで「縦スクロールのスタイル」を持ったゲーム。
背景に限らず、映像はモノクロでキャラは全て四角形。ゲームはパワーアップもボムも無し、スコアや残機など情報の表示も無し。キャラの「動き」と敵が撃つ「弾幕」のみで全てを作り出す。
また、私は過去にnoteでレビュー記事をアップしている。
「弾幕」以外の要素を徹底的にそぎ落としてミニマム化することで、STGの破壊や弾避けだけを「味わう」ことができる。
I Hate Running Backwards
3D見下ろし型縦STG。プレイヤーは画面手前を向いて後ろ向きに走りながら後方に向かって撃つという、他のSTGとは全く逆の概念。
プレイヤーは2種類のショット使い分けて、後ろから迫り来る敵を撃つ、近くに来たらハンマーを振り回して近接攻撃、敵だけでなく周りの建物を破壊するとアイテムをゲットしていく。
つまり、撃つ・叩く・破壊・取るの4つ全てを使って進んでいく。かなり忙しいが、それら武器の使い分ける戦略が面白い。
Fire Arrow Plus
画面や音楽などで『雷龍2』など90年代STGの香りがする。内容は、制限時間内にどこまでスコアを伸ばせるかを競う、いわゆるキャラバンSTG。プレイヤーは広範囲&一極集中という2種類のショットを自在に切り替えながら、画面に出現する敵を次々と破壊していく。
各場面では敵を早く倒すほど、次に出現する敵の数が増えたりボスの姿まで変化して攻撃が激しくなる。つまり、
「即行破壊=敵の攻撃力アップ=破壊ターゲット増加=スコアアップ」
に繋がる、とにかく「早く!大胆に!攻めろ!」というキャラバンSTGならではのスタイル。
Graze Counter
自機を敵の弾に近づけることでエネルギーが溜め、「グレイズカウンター」という巨大なレーザーを放つ。ギリギリで避ける「カスり」の緊張感と反撃の爽快感を備えている。
このゲームをプレイして感じたのは「忠実」であること。
敵の撃つ弾を避けてショットとボムで破壊する、溜め撃ちができる、コンボボーナスがある、ステージの道中でスコア稼ぎの場所を設けている、機体は広範囲・前方攻撃の2タイプある等々、STGで定番と言える要素を使って「STGの姿」を忠実に守っている、真面目に作られたSTGという印象を受ける。
Rym 9000
プレイヤーは空間を高速で突き抜けるように進む、敵は最初から猛烈に体当たりしてきたり、不意に後ろから出現して弾を撃ち込んでくるなど、徹底してプレイヤーを殺しにかかる。敵を破壊すると画面が大きく乱れ、一瞬キャラの位置すらも掴めず、バグではないかと思うほど凄まじい映像演出を見せる。そしてバックに流れる音楽はゲーム展開と同期されるように鳴り響く。
攻撃・映像・音楽、全てが「狂気」とも言える、まさに異世界を味わえるゲームだ。
また、ゲームの公式サイトによると、本作は日本のデベロッパー「開発室Pixel」のフリーゲーム『Guxt(ガスト)』にインスパイアされて製作したたとのこと。
確かに、部分的には同じところも見られるが、これを元にここまで発展したことに驚かされる。
BulletGarden
(2021/3/13追加)
白・黒・赤の3色のみで描かれるドット絵の映像、装備できる武器は300種類、シンプルの中で驚異の深さを持つ縦STG。
ショットはオートでボタンは「撃たない」操作、基本はエンドレスで1ミス即ゲームオーバー、プレイ中は時間に応じて敵と武器が次々と切り替わるなど、ステージクリアの概念ではなく、常に起こる「変化」に対応できるかを問われる。STGとしてはあまりに異色で尖っている。
また、私は過去にnoteでレビュー記事をアップしている。
AngerForce: Reloaded
中国産のスクロールSTG。制作側いわく「90年代STGの影響を受けた」とのこと。
過去に、私のブログでレビュー記事を書いている。
数ある90年代STGの中で、彩京STGをベースに製作したと思われるが、その中に見えるのは『雷電』や東亜STGなどではなく、『サンドスコーピオン』や『アクウギャレット』など、B級マイナーSTGの泥臭さを感じた。
Shoot 1UP
自機をどんどん1UPさせて「集団で敵を破壊する」というシステムを盛り込んだゲーム。
画面上に出現する大量の自機を使って、フォーメーションを組めば巨大レーザーが撃てる。その反面、敵の攻撃も受けやすくなるなど、大味に見えて意外と「弾避け」と「戦略」が攻略のカギとなる。
PAWARUMI - パワルミ
(2020/8/14追加)
プレイヤーはノーマル・レーザー・追尾という3種類の武器を自由に切り替えて攻撃できる。その武器と敵も含め、全て赤・青・緑という「色」の属性があり、それを撃ち分けることが攻略に繋がる。
3色は「異色の武器で攻撃すると大ダメージを与え、同色で破壊するとプレイヤーのライフ回復」、更にダメージの法則として「緑の敵には赤の武器がダメージ大、青には緑、赤には青」と複雑だが、色の属性を無視しても可・マスターすれば有利というもの。
映像ポリゴンで描かれ、次々と迫り来るステージ、敵はめまぐるしく動き回る、ボス戦では画面いっぱいにレーザーが張り巡らされるなど、これらの演出は、『シルフィード』や『レイディアント・シルバーガン』の影響があると思われる。
桜花ノ艦隊
(2022/1/9追加)
第二次世界大戦を舞台に、アメリカ軍として日本の艦隊に挑む縦STG。ステージは主に空中戦と戦艦との対決という2舞台、プレイヤーは残機無しのエネルギー制など、基本システムはカプコンのアーケードゲーム『1943』など『19』シリーズからの強い影響を感じる。
本作の特徴は、画面上に固定して一定時間攻撃する「支援機」の存在。これは使用回数が無制限なので、対戦艦の場面などで場所とタイミングを合わせてどう配置するかが攻略のカギとなる。
Hell Blasters
(2022/1/9追加)
STGとしてはオーソドックスで映像も簡素。その中で独自の戦略が組み込まれた縦スクロールSTG。
プレイヤーはショット・ボムと共に、前方の弾を一掃する「スペシャルショット」で攻撃する。敵の弾幕は主に前方~多角方位の攻撃を仕掛けてくるのを、武器を利用していかに「弾の道を切り開く」かが攻略のカギとなる。
更に特筆すべき点は音楽。ファミコン音源をベースに、ドラムの連続音を響かせるなどパワフルで聴き応えあり。
ムービーを掲載しているので、そのパワーを感じて欲しい。
【固定画面】
縦・横にスクロールしないSTGは「固定画面」としてこちらで紹介。
時間と共に場面が切り替わるスクロールタイプとは異なり、限られた空間の中で戦闘を続ける、そこに独自の緊張感がある。
Nova Drift
(2024/5/5追加)
キャラクターは影絵のように単色シルエットで描かれる映像と、プレイヤーの移動は「前進と旋回」のみという、特殊な操作が特徴の固定画面全方位STG。
常に画面上で敵の配置を見ながら、攻撃を「避ける」というより「軌道を予測して角度をずらす」という感覚で戦う。敵を一定数破壊するたびに、様々な武器やパワーアップアイテムが入手できるが、何が出るかはランダムなので、どの武器やアイテムを選べば有利になるかを常に考える。
攻略が独特でクセがあるが、それらを使いこなして進めていく面白さがある。
Super Glitter Rush
(2022/1/9追加)
像はパステルカラーでモノクロ調のドット絵、ステージは1対1のボス戦のみが数十ステージ、ボスラッシュスタイルのシンプルSTG。
敵が撃ってくる弾の中に紛れる「エネルギー」でパワーを溜めて撃て、ショットで弾幕も消去するぞ、連続で当てると「コンボ」に繋がる、でもパワー切れすると撃てなくなる。
いかに避けて溜めて反撃するかという「破壊」「回避」「タイミング」全てが1画面の中に備わっている。
Titan Attacks!
スペースインベーダータイプの固定画面STGで、ゲーム中に取得したお金で武器を購入していくという、パワーアップの要素が盛り込まれている。
また、武器を強化していくと、中盤当たりから驚異の破壊力となり、パワーでごり押しという爽快感が得られる。
【全方位タイプ】
プレイヤーはショットを360全方向に撃つことができる、敵も全方向から迫り来るので、常に位置と方向を見極めながら撃つ。そのような「全方位」と呼ばれるスタイルのSTGを取り上げる。
このスタイルで特徴の一つは操作。プレイヤーの移動と撃つ方向を左右両レバー、ショットはトリガーという操作が多く、縦・横スクロールとは異なるプレイ感覚がある。
NeverAwake
(2022/12/4追加)
眠りから覚めない一人の少女が、夢の中で数々の辛い記憶が実体化された敵と戦う。「悪夢」が舞台の全方位STG。
ステージは極端に短いマップがループする中、敵の破壊で出現する「ソウル」を一定数取るとクリア。貯めてアイテムを入手、ステージごと装備を考える。
つまり、主目的は「取る」。ステージごとに取るための攻撃・防御という戦略を組む必要があるなど、過去STGと異なるため最初は戸惑うだろう。
そんな、STGの根本を崩しながら戦い方を広げる独自の手法が特徴。
Geometry Wars: Retro Evolved
フィールド内で次々と出現する敵を破壊していく全方位STG。
とにかく延々と戦うのみだが、敵のラッシュ攻撃が定期的に来るなど、常に新しい展開があるので緊張感が途切れない。
Geometry Wars 3: Dimensions Evolved
1画面のフィールドで戦う全方位STG『Geometry Wars: Retro Evolved』を「3D空間のフィールド」にしたものが、シリーズ3作目『Geometry Wars 3』だ。
平面のフィールドが立体となり、パイプやボックスなどの形で繋がるため、敵が1周して背後から襲ってくるなど、まさに「全方位死角無し」。
また、この間に2作目『Geometry Wars Evolved 2』が存在するが、Xbox360のみの発売でSteamでは未配信となっている。
PewPew Live
(2022/12/4追加)
無料で楽しめる、ワイヤーフレームの映像を再現した全方位STG。
フィールド上での戦闘は『Geometry Wars』を、日本語ではカタカナ表記の文字がゲームメーカー「アタリ」からのリスペクトを思わせる。
閉鎖されたステージ上の攻防、アステロイドが迫り来るステージ、ひたすら避けながらターゲットを取るなど5種類のモードがある。
更に、ユーザーによってステージを製作するツールが公開されていて、アップされたものを取り込んでプレイできるという、ユーザーによる更なる可能性を秘めている。
Senli 307
(2022/12/4追加)
ワイヤーフレーム風の映像で構成されるローグライト全方位STG。
プレイヤーは止まることなく前進、ショットは自動で撃ち続け、操作は左右旋回と加減速のみ。だから敵の弾は旋回で「軌道をずらす」ことで避ける。
ゲームは残機がなくなるまでエンドレスで、バックに流れるピアノ曲と共に延々と浮遊するような没頭感があるなど、STGとしては全く独自のスタイルと感覚を味わう。
Destropolis
(2022/12/4追加)
プレイヤー・敵・フィールド上の建造物など全てが立方体、ミニマムな映像での中で「破壊」のみを追求した全方位STG。
スタートすると巨大な爆発、いきなり敵が近づいてくる。武器はショットガン、サブマシンガン、レーザー、バズーカ、アイテムとしてタレット、空爆など次々と出現する。
敵もどんどん増えて強くなって爆弾まで持ち込んでくる。とにかく奪え!とにかく撃て!とにかくぶっ壊せ!エスカレートという名の快感。
Star of Providence
(旧タイトル:Monolith・2022/9/4追加)
発売時のタイトル『Monolith』が2023年に変更。
1ルームごとで戦闘を繰り広げる全方位STG、例えるなら『ゼルダの伝説』の神殿戦。
そのステージは、マップ構成、敵の種類と数、出現アイテムなど、あらゆる要素がランダムという、いわゆる「ローグライク」の要素を盛り込んでいる。
1ルームという壁とブロックに囲まれた空間で繰り広げられる弾避け、常に何が来るか分からないスリル。その中で、狭い通路やブロックを利用して攻撃をかわし反撃する。
何が来ても的確に行動する判断力、そして空間をいかに制するかがカギ。
タイトルを変更した理由として、2023年6月に書き込まれたコミュニティの情報より、
『Monolith』という名称は、2015年にワーナー・ブラザースによって商標登録されているため、トラブルを避けるために変更したとのこと。
発売から6年も経って変更する理由として、2023年に大きな計画を予定していて、リスクを避けたいからと語っている。
Assault Android Cactus
フィールド上に出現する敵を倒していく、3Dタイプの全方位STG。
1画面の中で敵や障害物が次々と出現してめまぐるしく変化していくステージ、大量に出現する敵をショットで大量破壊する極限の爽快感、プレイを続けると様々なキャラクターがアンロックされるやり込み要素などが魅力。
各ステージでは、次々と出現する敵を確実に「破壊」する、追いかける敵をうまく「誘導」して逃げ道を確保する、そして「タイミング」を見極めて攻め込む、これが攻略のカギ。
THOTH
図形のみというシンプルな映像で展開される、固定画面全方位STG。
フィールド上にいる全ての敵に一定数ショットを撃ち込めばクリアと、ルールは至ってシンプルだが、撃った敵も消滅せずに追いかけてくる、ステージごとに様々なシチュエーションのトラップが待ち受けるなど、1画面という狭い空間で味わうスリルがある。
NEO NEO
めまぐるしく移り変わる映像と音楽の中で銃撃戦を繰り広げる、縦スクロールタイプの全方位STG。
本作は、このnoteでもレビュー記事を書いている。
マウスカーソルで照準を合わせて敵を撃つ、敵の撃った弾が近づくと画面がスローモーションになり、ギリギリの隙間を縫うように避ける、それが数秒のプレイ時間で立て続けに展開される。
そんな、一瞬で味わう「死と隣り合わせの狙撃」が快感になる。
LUFTRAUSERS
海上を舞台にした、ドット絵とモノクロ映像が特徴のゲーム。
操作は8方向ではなく、左右回転と速度アップのみで、慣れないうちは「難しくて面白さが分からない」という印象を受ける。でも、この操作だからこそ「エンジンを停止して慣性で飛行しながら機体を反転させて敵を撃つ」など独自のテクニックが使える。
更に、繰り返しプレイする度に新機体と武器がアンロックされ、それらを組み合わせて好みの機体をカスタマイズすると戦略ががらりと変わる、更に次々と解除されて遊び方が広がる。
ここまで来れば、次のアンロックと新しい展開を求め続けてしまう、とんでもない「麻薬ゲー」であることが分かる。
Jet Lancer
(2020/8/14追加)
大空を舞台に、スピーディーかつスリリングなドッグファイトを楽しめる全方位STG。
プレイヤーの移動はジェット噴射によるでスピードアップ&停止、この操作で「ジェット止めて惰性で飛びながら後方を向いて攻撃」が可能など、独自の動きを楽しめるのが魅力。
このシステムは、前述した『LUFTRAUSERS』がモチーフと思われるが、そのゲームの魅力「武器のアンロックと組み合わせを楽しむカスタマイズ」に、本作は「スピード感とミッションの多彩さ」が加わっている。
TeraBlaster
単色ドット絵で描かれる、フィールド内で繰り広げられるゲーム。
次々と迫り来る敵をひたすら撃って破壊を続ける、その発射音や破壊音と共に、パッドの振動が響き続ける異常なまでの感覚がある。
Terra Lander
見た目から、80年代に発売されたアーケードゲーム『ルナランダー』がモチーフと思われるが、ゲーム内容は全く違い、敵を破壊しながら着地点を目指す全方位STGとなっている。
ゲーム中は、バックにクラシック曲『美しく青きドナウ』が延々と流れて心地良い感覚がある。
Zenzizenzic
線画で描かれた映像で繰り広げられるタンクバトル全方位STG。
次々と迫り来る敵と弾幕をかいくぐって破壊する快感と共に、弾の軌道を読んで誘導する戦略性も求められる。
I.F.O
80年代に人気を博した「LCDゲーム」を摸したSTG。
内容は『タイムパイロット』を思わせるが。操作は2ボタンのみでショットは自動、敵を倒すと次々と武器を装備する、LCDなのに画面はスムーズなど、当時の再現ではなく、あくまで「レトロ風」という位置づけ。
また、私のブログ『Blog - 19XX』でレビュー記事を書いている。
【ミニSTG】
低価格のものや他のゲームに特典として付いていたものなど「ミニSTG」について、別記事に分けた。
【他ジャンルとの融合】
ジャンルとしてはSTGだが、全く別のジャンルと融合したものもある。
見方によっては、STGなのか別ジャンルと呼ぶべきか疑わしいものもあるが、基本的に「撃つ」スタイルのゲームを取り上げた。
Mandala
(2022/6/26追加)
弾幕STGをベースにしているが、内容は全く異なる。ステージに現れる巨大な曼荼羅をイメージする模様に「色を塗って絵を完成する」ゲーム。
弾が緩やかに放たれる中、ショットではなく「ブラシ」と名付けたもので色づけていく。模様・背景・音楽・ブラシのスタイルは自由に選択、映像・音楽・ゲーム展開など全てが緩やか。
攻撃と破壊の感覚は微塵も無く、リラックスした感覚でプレイする。STGにおける一つの可能性を見せてくれる。
Flowing Lights
(2021/7/31追加)
3D斜め視点見下ろし型の「パズルSTG」。
地上を走りながら敵をショットで倒し、殲滅すればエリアを抜けてクリア、時間は各えりあごとに数秒と短い。
ただし、ショットは重力によって坂などに流される。その「重力で湾曲するショット」をいかに駆使すれば敵を倒せるかを考える。
パズルに重点を置いた挑戦的な試みだが、映像や音楽などが地味すぎてちょっと寂しい。そんな、色々足りないけど挑戦して頑張ってる姿が見えるので応援したくなるゲーム。
Beat Da Beat
敵はBGMのテンポに合わせて出現したり弾を撃ってくるという、音ゲーとSTGの融合。ムービーでその音楽と動きを実感して欲しい。
操作はマウスのみで、マウスカーソルを動かすような微妙な操作で弾幕をかいくぐるスリルがある。
DEEP SPACE WAIFU
背景に見える女の子にショットを撃って衣服を脱がせる「脱衣STG」。敵の弾幕をくぐり抜けて衣服がスクロールアウトする前に撃ち込むという、STGと脱衣、破壊欲と性欲の融合。
私のブログでは、このゲームを含めた記事を書いている。
また、続編として「貧乳」の少女に統一した『FLAT JUSTICE VERSION』(意訳:貧乳は正義)も配信されている。
このコンセプトからも、日本の「萌え」に対する制作者の知識と熱意が伝わる。
当デベロッパーはその後もDEEP SPACE WAIFUシリーズの制作を続け、2019年9月の時点で5作&DLC6作がリリースされている。
Ballpoint Universe - Infinite
絵画のような映像の、アクション&横STGのゲーム。両方がほぼ完全に独立しながら融合されたり、STGはマウス操作の方が有利など、独自の要素が強い。
私のブログで、過去にレビュー記事を書いている。
また、過去には開発者インタビュー記事(現在はリンク切れ)で「本作はPSで発売されたSTG『アインハンダー』から大きな影響を受けた」と語っていた。