優しさに満ちた「旅」のゲーム『Sable』
Steam:Sable
発売は2021年。ソリッド調で描かれた映像が特徴のアクションADV。
砂漠の至るところにある古代遺跡を巡りながら、数あるミッションを達成していく。その内容は「人を訪ねる」「道具を探す」など、場面に応じて数多く出てくるが、どれを進めてもいいオープンワールドの形式。
故郷からエアーバイクで旅立ち目的地に向かう。だだっ広い砂漠にポツンと高い塔や大きな丘があるので寄ってみると、地図を購入できたり隠しターゲットに到達する。巨大な遺跡や建造物に入ると、あらゆる仕掛けがある。別に目的を無視してホバーバイクを延々走らせてもいい、それだけでも優雅で心地よい。
このゲームは、道中で何かを見つけることが楽しさの一つになってる、冒険や探索というより「旅」だ。
その旅先で数々のミッションを達成していくと、兵士・測量士・機械工など様々な職業の証である「マスク」を入手する。再び故郷に戻ったとき、その中から「これから自分はどの道を進むか」を選ぶ。
この旅は、苦難を乗り越えて最終目的を果たすというものではなく、故郷に戻ればいつでも終わることができる。
プレイヤーが死んだりミスの要素がない、バッドエンディングも存在せず、選んだ道は否定されない、正しい・間違いは存在しない。
重要なのは「自分で選んで進むこと」。そんな、優しく自由なゲーム。
私は今年の初め頃にプレイして、2~3種類ほどのエンディングを見たが、その直後に入院した。再び触れたのは4ヶ月ほど経ってから。それだけに、退院後のプレイ再開は少しためらっていた。
でも改めてプレイして思ったのは、そんな時こそこのような優しいゲームに触れるべきだったということ、それを改めて書きたくなったのでここでアップしてみた。
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