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入院中の映画三昧:ドキュメンタリー・ノンフィクション

現在、入院中。

目的は、入院時のツイートで書いた通りで持病の手術。元々は昨年中にする予定だったが、当時のnoteに書いた通り、死を覚悟するくらい大変なことになったので、1年遅れてようやく。
おかげで、1年の間に2回も大きな手術をしたわけだが。

それはともかく、入院中は時間を持て余してしまうので、ゲーム機と共にタブレット端末を持ってきて、NetflixやAmazonプライムビデオをを楽しんでいる。

しかも快適に見たいからといって、入院中にアームまで買ってるし。

そこで、入院中に観た作品について、今回はドキュメンタリーやノンフィクション映画について書いていく。
それ以外も、まとまったら書いていくつもり。


バンクシー 抗うものたちのアート革命

Amazon Prime Video『バンクシー 抗うものたちのアート革命』

正体不明のアーティスト・バンクシーについて、その時代の動向と共に、彼が行ったこと、その取り上げられ方などの経緯が描かれる。

バンクシーが行っていたストリートアートは、あくまで「落書き」に過ぎないが、それは元々、人々が政治情勢など世の中に対する反感をぶつける手段の一つだった。
その中でバンクシーは、パレスチナで国を分断する壁に「窓」や「扉」を落書きするなど、その場所でそれを描くことはどういう意味か?というメッセージが一目でわかるパフォーマンスを続けていき、やがては世の中の美術に対する考え方まで変えていった。

彼の根本は、あらゆるものからの「抗い」から生まれてきた、そんな事が伝わってくる。

Winny

Netflix『Winny』

ファイル共有ソフト「Winny」によって著作物を侵害されたとして、製作者・金子勇氏が逮捕された、その経緯を綴ったノンフィクション映画。

Winnyが登場した当初は私も、ファイル共有とは何?と思いながら使ってみたことはある(データのダウンロードは結局しなかった)し、一連の出来事もニュースなどでリアルタイムに見ていた。
映画ではそれについて、警察はどうやってこのようなでっち上げ逮捕(という表現がされていた)を行ったか、そこからの裁判の流れをドラマチックに描いている。

その中で、金子氏の技術者としての意思も多く描かれていた。それを裁判でどう伝えるかという弁護士の意志、それを映画の中で伝えようとする製作者の意志が込められていた。

サイバーバンカー: 犯罪の潜む場所

Netflix『サイバーバンカー: 犯罪の潜む場所』

かつて、オランダとドイツを拠点としていたインターネットプロバイダ「CyberBunker」。ここでは薬物販売やポルノなど、あらゆるブラックサイトが利用していたため、警察に摘発され壊滅した。その経緯をインタビューと再現映像で描いたドキュメンタリー映画。

開設者は獄中でインタビューに応じる映像も収録されている。それによると、そもそもはセキュリティに守られた自由な空間を作るという名のもとに始めたという。
ただ、そこを利用したサイトは犯罪に関するものがばかりで、世界中に影響を及ぼしていた。

その主張が本当なら、先に書いた『Winny』にも通じるように思えた。

アンチソーシャル・ネットワーク: 現実と妄想が交錯する世界

Netflix『アンチソーシャル・ネットワーク: 現実と妄想が交錯する世界』

2000年代前半のインターネット、電話回線でダイヤルアップで接続する時代から始まる、その中でもアングラな世界を描くドキュメンタリー映画。

ここで描かれているのはアメリカのネット。4ちゃんねる、アノニマス、ゲーマーゲート、大統領選挙への影響と暴動など、日本ではあまり聞かれない、もしくは切り口が全く異なるエピソードが語られる。それらは「悪い意味で」ネットがいかに現実に影響を与えるかを生々しく描いている。

それを観ていると「現実とネットとの区別が付かなくなる」という感覚にすら陥る。それを、ドキュメンタリーで見るとは思わなかった。

見放題の魅力

サブスク見放題の配信サービスで、Netflixはドキュメンタリー、中でも重い内容の作品が多い。
これらを1本いくらの料金を払って観るかと言えば、恐らくないだろう。それを手軽に触れることができる、ここの良さを味わった次第。

追記:アニメーション・洋画・邦画

後日、他の作品についても書いた。


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つかさん
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