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『artKYOTO』重要文化財の中で味わう異空間

先日、京都の二条城に足を運んだ。というのも、ここでアートに関するイベントがあるため。

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artKYOTO - 世界遺産二条城が舞台の国際的アートフェア -

ここで行われているのは、美術品の展覧会ではなく『アートフェア』。簡単に言うと「美術品の展示販売会」で、展示品の多くはその場で購入することもできる。
このイベントに出店しているのは、主に京都・大阪・兵庫・東京・愛知に店舗を構えるアートギャラリー。また国内だけでなく、海外からの参加もある。


メインとなる会場は、二条城境内にある「台所・御清所」。壁や戸で仕切られた24の部屋に、それぞれアートギャラリーの作品が展示されている。

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部屋に入ると、板の間や畳敷きの上に水彩画が展示されている、隣の部屋に行くと、白と黒のみで描かれた抽象画、ある部屋では、女性の「裸体」と「縄」を撮影した、エロスを前面に出す写真作品。また移動すると、陶器や書道の展示がある。
アートギャラリーごとに、それぞれ強烈な個性を見せた作品、ジャンルも現代アートから古き時代を引き継いだ作品まで、数多くの美術作品ががひしめき合う。

その中には、こんなものも。

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この作品『千円札』は1000円にて購入できる。
ただし、支払いは日本銀行発行の千円紙幣のみで、手数料等は発生しない、領収書もない。購入者自ら
作品を受け取り、支払った代金『千円札』と交換すること。

こういう遊び心は好きだ。

このような展示が、国の重要文化財に指定されている建築物の中で行われる。そして、壁やふすまで仕切られた各部屋ごとに、全く異なる世界が広がる。まるで、時代を越えた異空間のようだ。

アートフェアは、美術品の「鑑賞」と「売買」が目的だが、開催場所に一つの「空間」を作ることで、フェアそのものが作品のようでもあり、そこに参加していることを実感する。
そんなものを味わえるイベントだった。

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つかさん
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