コンドウハルナじゃねーよ!
俺の名前はカーネル・サンダース。そう、あの有名なKFCの創業者だ。
突然だが、俺は今地獄にいる。何故かって?そりゃあ、鶏を沢山ぶっ殺したからだ。
俺が直接やった訳じゃあないが、鶏殺しに俺が加担しているのが許せないんだとか。
どうやらヤハウェってのは、かなりのヴィーガンだったらしい。
自分が獣を作った癖に嫌うって?そりゃあないだろうよ。
そんなことなら、七日目にサボらず、きちんと世界作りに集中すりゃあよかったのにな。
だが、ヤツが仕事を適当に終わらせたおかげで、人類がバカンスを楽しめるようになったのはありがたい。
まぁ俺は地獄にいるから、現世のバカンスとか関係ねぇけどな!!!
それどころか、人生のバカンスだけどな!!!今!!!
これであらかた俺のことは分かっただろ。
これからが本題だ!
それは、自殺したせいで地獄に来る羽目になったバカどもから聞いたのが最初だ。
なんでも、奴らはジャパンのZらしい。
どういう意味か分からなかったか?奴らがZと名乗っていたので、俺もZと呼んでいるだけだ。
まぁいい、とにかくそのZどもは言った。
俺が「コンドウハルナ」と言うジャパンの女コメディアンと顔が似ていると。
男に似た女などいないだろ、そんな奴は見世物小屋行きだと思ったが、「コンドウハルナ」の顔面を見て、驚いた。
まんま顔面が俺だ。
しかもそいつは「ステラババア」や「カドノタクゾウ」、そして俺の顔面に似ていることをネタにし、ジャパン女コメディアンのトップ帯にいるらしい。
そして、その次の日。
昨日のとは別の自殺Zが来たと聞いたので、出迎えてやった。
前は2人だったが、今度は1人だった。
自殺Zが俺の顔面を見るなり言う。
「ジャパンの女コメディアンか?」
俺は、昨日という日はこの瞬間のためにあるのだと思った。そして、俺はゼンシンゼンレイで叫んだ。
「コンドウハルナじゃねーよ!!!」
俺の声は地獄中に響き渡った。
あちこちの火山が噴火し、悪魔がその音に合わせて踊る。
俺は感動した。
これこそ、俺が夢見た地獄だ。
俺は射精した。
地獄に似合わぬ白い精子だった。
そして地獄からの衝撃で天国が揺れたのか、1人のババアが落ちてきた。
すぐさま気づいた。ステラババアだ。
俺はステラババアに質問した。
質問と言うよりは、フリだが。
「そこのジャパン女コメディアン!助けてやろうか?」
ババアは言った。
「コンドウハルナじゃねーよ!」
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