新しいお店を開拓しようと目の前まで行ったのに、諦めて好きな店に行った時の内省
食べることが 好きだ
外食をしよう と思う時
食べログの100名店を 睨めっこして
行きたい お店を探す
行きやすさや メニューから
絞られてくるのだが 新しい店に行くのは
ハードルが高くて 好きな店に足を運んでしまう
何回か それが続き
僕が 外食に求めているのは
味だけでは ないんだなと 気がついた
今日は その話
*
食べログの100名店では 無いのだけれど
Instagramで見つけた 和食のお店に
行こうとしたことが あった
いつもと違う 経路を選び
慣れない駅で 下車
GoogleMapを 見ながら
店に 向かう
けれど 多くの飲食店が
入ってくれと 主張をする
ところどころで
お酒を飲み 騒いでいる人がいる
静かに させてほしいなと
少し 気持ちが萎えながら
目当ての 店を探す
あった
しかしながら 店先には
タバコの吸い殻が 落ちてた
もう ダメだった
新規開拓する気持ちは 折れた
目の前まで 行ったものの
入るのをやめ よく行くお店に 切り替えた
*
よく行くお店は 少しだけ不便で
街は 静かだ
喧騒はないけれど 商店街があり
暗すぎず 明るすぎない
駅を降りて 歩いている間は
落ち着いた 道のりだ
メニューは 日によって変わるので
今日は 何があるのか 何を食べるのか
考えながら 向かう
お店は 広くはないが綺麗で
入ると 店員さんの快活な声が聞こえる
厨房には 2〜3人の方が
手際よく 調理されており
その音が 食欲を誘う
いつも迷いながら 注文をし
来た料理に 満足する
量が多いので 全部食べられることは
なかなか 無いが
気持ちは 十分に 満たされていた
そうして
隣のお客さんの メニューが気になりながら
会計を 済ます
たくさん食べた 栄養を消費するように
そこから一駅くらいを歩いて 帰路に着く
*
こう ふりかえると
外で食べるご飯に 期待しているのは
味だけではない
そこに向かうまでの 経路
街の空気 店の活気
店員さんとの やりとり
その体験を 味わいたいからこそ
その店を 選んでいる
こういった 好きな店は
検索では 出会えない
足を運び 体験してみて
初めて わかるのだ
美味しいお店は 確かに嬉しい
けれど 寄り道してでも行きたいと
そう思わせてくれる
好きな店と 僕は 出会いたい