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猿でも判る世間話として地方の中小企業者向けの経済の与太話をする(笑)

0;エピローグ

経済や景気が良いのか悪いのか、良くなるのか悪くなるのか?
政府の指標は実感伴わないし、経済評論家の予想は常識の範囲内だし、投資家は外してばっかりだし、困ったものですね。
しかし、中小企業者にとっては設備投資をするかしないか「リーマンション」の前と後では全く意見が異なる訳ですから、やはりこれは、真剣な話です。では、どう考えれば良いのかを考えて、少し与太話をしてみようと思います。

1.何故ミクロもマクロも実感と乖離してるのか

もちろんノーベル経済学賞受賞の経済学者様の話は論理的に正しいのでしょう、でもそれはそもそも目的が違うと考えた方が良さそうです。それらは、世界経済や国民経世が課題であって地方の中小企業者の立場はそのほんの一部を構成するに過ぎないと考えた方が良さそうです。
というか、そもそも経済学のモデルの前提がね。
「全ての企業は経済的に合理的な選択をする」、、これが経済学の前提です。そして、そのような合理的判断をする中小企業経営者を私は寡黙にして知りません(笑)。「目先の金が入る選択」「家族を守る選択」「とにかく存続する為の選択」「汚れものを洗う為の洗濯」。それが現実の中小企業者なのです。そう簡単ではないぞですね。

2.では何を考えるべきか

では中小企業者にとって考えるべきことは何か、それは

1.上場企業等の大企業が赤字を出し、生産を減らさないか?
2.株が下がったりして顧客の財布の紐がとっても固くならないか?
3.リーマンショック級の大不況(ショック)が起きないか?


まあこの3つ。こういう事が起きるのを、中小企業者にとって景気が悪いことと、仮に定義いたしましょう。

3.仮説モデルの設定

現在のように世界ベースでは、金融経済規模が実体経済規模を大きく上回るような世界では次のような仮説モデルが2.の中小企業者の心配には有効と思えると私には思える訳です

1.経済は実体経済と金融経済から成立している。
2.金融経済の成長は実態経済に正の反応を起こす。
3.実体経済の成長は短期的に金融経済に正の反応を起こすが、長期的には負の方向の反応を起こす。
4.実体経済と金融経済の乖離が大きくなるとその解消に向けバブルが弾け大不況の要因となる。
5.実体経済と金融経済は中小企業ベースでは半年程度のタイムラグが発生する。
(以上猿でも判る、「猿ワカモデル」と称します)

①金融経済の成長→実態経済の成長→金融経済の短期的な反応→金融経済の反転低下→実態経済の低下→金融経済の短期的な反応→金融経済の反転成長→実体経済の成長(繰り返す)。この「猿ワカモデル」を問題検討の基本的な循環モデルといたします。

4.CASEの検討(問題の所在)

今回の中国経済の減速による景気後退は深刻か?

(1.上場企業等の大企業が赤字を出し、生産を減らさないか?)
A;製造業
元々経済減速が懸念されていた中国と米国間の関税報復合戦は、いよいよ直接的に上場企業等大企業の収益に影響を与え始めました。上場企業等大企業は海外(特に米国中国)依存度が高いので厄介なのですね。
今後、製造業を中心に好調だった業種への発注減の形で、中小企業の受注減とつながる懸念が出ています。

しかし、この「猿ワカモデル」では、実態経済が好調→金融経済の短期的な反応→金融経済の反転低下(今ここ)という、通常の循環のイメージになりますから、金融経済と実体経済の乖離が大きくなければ大丈夫ということになります。

金融経済は「株価の低下」の形で、実体経済にインパクトを与え「政治側は早く何とかしろ」とメッセージを出していく訳ですね。
ここに至り両国及び近隣の政策側も政治的配慮が重なり、緊張関係は緩和に向かい一旦実体経済がインパクトを受けた後ゆるやかな回復に向かうことを「猿ワカモデル」は示唆します。まあ、世界的には、日本でも、多分そんなに深刻にはならないよねと。多分このままだと米中の政治がもたないよねと。

但し、国内では、消費税増税のタイミングと、上場企業等の減速が明確になり地方の中小企業者への発注減のタイミングが重なれば、落ち込みは少し深刻になるかも知れません。しかし、国内では金融経済の過熱は酷くはないので、落ち込みも回復も過激にはならないでしょうという普通の読み手ですね。

(2.株が下がったりして顧客の財布の紐がとっても固くならないか?)
B;サービス業
「猿ワカモデル」では、当面の金融経済側の調整を予測しますので、「株価の低下」が富裕層の消費を減らす懸念が有ります。高級品の販売や高価なサービスの落ち込みは要注意です。
今回は中国経済の減速がスタートですから、国外需要に支えられているサービス業例えば「観光業」「旅館ホテル業」「デパート業」等は少し深刻な影響に見舞われるかも知れません。
ベースは国外要因ですから中国経済の落ち込みの深刻度に依存すると考えた方が良さそうです。

(3.リーマンショック級の大不況(ショック)が起きないか?)
c;中国経済
「猿ワカモデル」では、国内要因では大不況の要因は見当たりません。オリンピック投資関連くらいでしょうか?問題は国外、特に中国経済の悪化の度合いです。中国国内における、金融経済と実体経済の乖離の大きさがどのくらい大きいのか、それが今回の関税合戦で一気に弾けるのか?ここが鍵になります。

しかし、残念ながら中国の金融経済を図る指標も、実体経を図る指標も、従ってその乖離幅を測る術も今の私レベルでは有りません。
従って、可能性だけで言うのですが、中国国内では3.リーマンショック級の大不況(ショック)の発生懸念は拭えません。その場合多少の政治的混乱も発生するでしょうし、今、若者の騒動も少し心配です。
早急にに米中の関税合戦を中止しソフトランディングを図るべきと思われるのですけれど。どうなるのでしょうか。

5.もう少し言いたいけど炎上が怖いので止めます

というような、与太話を、夕方の5時半頃縁側で将棋を指しながら話していた昭和の初期の映像は遠くになりにけり、、




少しトラブルがあって、旧アカウント消して新たに再出発。以前のアカウントフォローされていた方🙇。今度はゆっくりやります。