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不思議な流行りもの

おしゃなタピオカドリンクが地方でも静かなブームを起こしているといいます。久しぶりに東京で流行ったモノが少し時間を置いて、地方に波及した、懐かしい普及例で、これは、現代の流行りパターンから少し外れます。

1.キャッサバ

おしゃなタピオカですが、その出自は、中央アフリカのデンプン補給の救世主、ご存知「キャッサバ(芋)」。

キャッサバの根を水に溶かしながら粉砕し、繊維質を濾して水に溶け出したでんぷん質を抽出したのがタピオカの原料、タピオカ粉とのことです。

2.毒のある食材

キャッサバ(学名:Manihot esculenta)はキントラノオ目トウダイグサ科イモノキ属の熱帯低木。マニオク、マンジョカ、カサーバ、ユカとも呼ばれる。大きく分けて、苦味種と甘味種があり、苦味種は、シアン化合物(青酸配糖体)のリナマリン(linamarin) とロトストラリン(lotaustralin)を外皮に多く含むが、大きな塊根を作るため、デンプン源作物として栽培される。甘味種は、毒抜きを行いふかしたり茹でたりすることで、食用にされる。味と食感は甘味の少ないサツマイモに似ているとの事。(WIKIより)。
青酸化合物を含むとは中々に強烈な食材で、これも流行りものとしては異例ですね。

3.芋なんだからカロリーは高い(はず)  

芋を入れてわざわざ高カロリーな飲みものにする、タピオカドリンク。これは、流行りものは、ダイエットブームと共にやってくるの鉄則にも反します。どうなってるの?

4.ブームはもう鉄則からは生まれない

ここまでの話で感じるのは、もう従来の「ヒット商品の法則」などと言うものは、結局、後づけ解釈に過ぎず、むしろこれからのヒット商品は「ヒット商品の法則」を外れた処からやってくるのでは?そう思わせる現象です。きっとそうなんだと思います。私は。

5.でもキャッサバはやめとこうよ

2013年時点の全世界のキャッサバ生産量は2億7676万トンで、州別ではアフリカ州が1/2強、アジア州が1/4強を占め、残りが南アメリカ州である。

ナイジェリア 19.2% 5300万トン
タイ 10.9% 3023万トン
インドネシア 8.6% 2394万トン
ブラジル 7.8% 2148万トン
コンゴ民主共和国 6.0% 1650万トン
アンゴラ 5.9% 1641万トン
ガーナ 5.8% 1599万トン
モザンビーク 3.6% 1000万トン
ベトナム 3.5% 976万トン
カンボジア 2.9% 800万トン

これらの国の生産者がブームで収入が増えるのは一見良さげですが、キャッサバは、ぎりぎりの生活をする農民の貴重な食糧源であり、特に旱魃時には貴重な生存非常食となるものです。そして、今、植物のエボラウィルスと呼ばれる「キャッサバ褐色条斑病」が静かに蔓延しており、危機的な状況が懸念されているようです。やばいよやばいよ。

もう、これ、サツマイモで創ればいいじゃん。
どうなのよ、鹿児島の人。

少しトラブルがあって、旧アカウント消して新たに再出発。以前のアカウントフォローされていた方🙇。今度はゆっくりやります。