正義の反対派は違う正義?
正義の反対はまた違う正義
この言葉を聞いたことはありませんか?
この意味が中学生くらいまであまり理解できなかったです。
しかし漫画を好きになった今ではその意味が理解できるようになりました。
現在僕は『憂国のモリアーティ』と言う漫画を見ています。
これを簡潔に話すと、格差社会の世界で、絶対的に貴族が偉い、貴族が何をしても誰も手を出せない世界です。平民は言うことを聞くしかない。
モリアーティ家も貴族で、次男母父はその世界で平民を見下して何の違和感も感じない
普通の貴族の家族でした。しかしモリアーティ家の長男ではその世界の違和感を感じておりました。
その長男がある孤児院で暮らしている天才的な頭脳を持っている兄弟に出会い、その兄弟を引き取り自分の家族を焼死させその後3人で完全判事で貴族を殺していき世界を良い方向に変えていくという物語です。
一般的なシャーロックホームズでの物語はモリアーティ教授は悪党でしたが、モリアーティ視点で見ればいい世界を作るという別の正義があることがよくわかる漫画になっています。
『ナルト』でもわかりやすいかもしれません。
世界を平和にしようとして世界を滅ぼそうとした暁のペインとそれを守るために戦うナルト達。
これもどちらにも正義があります。
ナルト視点で見るとペインはただ木ノ葉隠れを襲ってきた悪に見えます。
しかしペインの目的は「争いのない世界を作り、平和に暮らす」です。
これを見ればその行動に至った理由が疑問ですよね。
その考えに至った経緯は幼いころ自来也が自分を守るためにペインたちに修行をして正義のために教えていました。そして自来也の修行を終え自来也と別れた後、極力武力を使わない組織の暁を立ち上げます。なので当時の暁は正義そのものの組織です。
しかしあるとき仲間の1人が敵国に殺されました。そしてナルトと対戦するペインと変化し他国が恐れるほどの能力を手に入れ、戦争がいかに無意味であるかを知らしめると言う考え方に変わりました。
なのでやっていることはどちらも正義のために行っています。
その人が今に至った経緯やなぜその行動をしているのかその意図が分かれば悪に見えていた人もその人にも正義があると分かることが出来ます。
これは何事にも当てはまると思いますが、何事にも自分に考えがあり自分の正義感で行っています。
だから別の人は悪と決めつけてしまいますがその人の視点に立てばその人の正義もあるということになります。
この考え方は日常でも使えますよね。
一旦自分思考ではなく他人思考で考えることで相手のことも考えることが出来る。
何事にも対立する時はどちらにも自分の意見が必ずある。
そして相手のことを理解せずに自分の考えを押し出そうとすることで対立するようになる。
つまり何が言いたいかと言うと、別視点で考えると自分の思考が変わるのではないかと言うことです。
なので正義の反対は悪ではなく別の正義があるという考え方は僕はその通りだと思っています。