全国大会廃止論について/それは本当に子供の為なのか
「子供の全国大会は取りやめるべき」
よく声高に叫ぶ人がいますよね。多分、その人なりの信念があって言っていることだと思います。そういった人の考えを見たり聞いたりしても至極もっともだし間違っているとも思いません。
ただ、だからといって「全国大会廃止」という形にするべきでしょうか?
全国大会って何が問題なの?
勝利至上主義が横行する
まあ、これが大きな理由ですよね。全国大会って出るだけでもめちゃくちゃ大変です。子供の大会ですと地区大会を二つ県大会そして関東大会などの地方大会を勝ち抜いて出られるくらい途方もない作業です。
全国大会とはそれを目指す勝ち抜いた猛者たちが集まり試合をします。それ自体がステータスになるような大会です
当然勝ちにいかないととヒートアップします。
つまり、大会の過熱化です。それによって。酷使・暴力・暴言・過度な練習・補欠問題様々なものを生み出しています。
全国大会に出たら部員も集まるし周囲からも褒められる俺が出してやったんだと大きな顔ができる。子供の大会でも全国で結果を残せば名監督として取材される。
結果を出せば出すほど周囲の期待も高くなり求めるものも大きくなってどんどんとそういったチームも広がり勝利至上主義が横行するという負のスパイラルです。
また、それだけ過熱化すると親もヒートアップし子供にプレッシャーをかけてしまったりと。ここまで見てると全国大会はジュニアスポーツの癌だ!と声高に叫ぶ理由もわかるしもうこんな大会辞めたほうがいいという理論も正しく見えてきます。
ただここまでを見ると気づくことがありませんか?
ここまで子供は何もしてません
子供の立場から全国大会を考える
では、子供の立場から全国大会を考えてみましょう。
みんなで遠くに遠征出来て全国の子たちと試合を通じて交流し尚且つプロが使うような競技場で試合をする学校のみんなに自慢できるような夢のような大会
こうみると、めちゃくちゃ楽しそうな大会じゃないですか。チームの仲間とワイワイ泊まりに行けてプロが使うようなところでレベルの高い試合ができて帰ったら学校の友達に自慢できる。僕が小学生でこんな大会があったら出たかったと素直に思います。
多分、その競技へのモチベーションもものすごく高くなります
これを歪めてしまってるのが大人たちです。
変わるべきなのは大人
変わるべきなのは大人です。どう考えても子供にとって素晴らしい大会なのに大人がゆがめてるからと言って廃止にしないかとなる。
つまり、全国大会廃止は大人が逃げたということになります。
全国大会を作ったからこうなったので根っこからなくしましょう。子供の教育を思ったらないほうがいいです。廃止するべきです。
勿体なくないですか?
それこそ大人の都合だと思います。子供の為というなら何故全国大会のもっとより良い形。勝利至上主義・補欠問題・酷使といったエラーが起きないように探求しないのか。それが疑問です。
指導者・周囲の大人たちが変われば絶対にいい大会になるのになぜ諦める!
そう問いかけたいです
もう一度全国大会とは?
先ほど、全国大会はそれ自体がステータスになるような大会と言いましたがそれはだれのステータスですか?
有無をいわず子供のステータスです。
その子供のステータスをいかに守るか作り上げるかは大人の仕事です。そのより良い形をもっと考えていきませんか?
僕はそう思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これと併せて読んでほしい!
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