子供たちのスポーツをやる意味は確実に変化している
これからの未来確実にスポーツをやる子供の数は減っていきます
理由ははっきりしています
少子化です
事実中体連がまとめた部活動全体の競技人口はこうなっています
中学生全体の人数は、10年間で360万人(H19年)→336万人(H29年)、93%に減少。
10年で約24万人。そしてこれからもこの流れは止められないことでしょう
そんな中もう一つ時代の流れが起こすものがあります
それが子供たちのスポーツのやる意味の変化です
*これは統計を取ったわけでも論文に書かれているわけでもありませんあくまで僕の推測です
子供がスポーツをする目的
子供がスポーツをする目的って何でしょうか。考えてみただけでも何個かあるのでまとめてみました
①コミュニケーションツールとして
「友達がやってたからやる」「みんなやってるから」結構よくある話じゃないのでしょうか
②達成感を味わうため
スポーツ独特の達成感ってありますよね。目標を達成したり、昨日できなかったことができるようになったり。それが楽しくてやってるという人もいるはずです
③憧れているものがあった
プロスポーツ選手・先輩・先生色々なあこがれがあったと思います。それらの背中を追ってそのスポーツを始める人も多いのではないのでしょうか。僕もプロ野球選手になりたくて野球を始めました
④単純に身体を動かすのが好き・そのスポーツが好き
「身体を動かすのが好き、そのスポーツが好き」という理由も結構あると思います。何か運動を始めたくてたまたまそのスポーツが地域で盛んだったから始めた。それか、テレビでこれを見て始めようと思った(これは憧れに近いかもしれません)
⑤親のすすめ
これも多いと思います。親が子のスポーツをやっていてすすめられた。あるいはさせられた。このような事例もよく聞きます
少し見づらいですが後で検索にかけてみるとこんな調査もなされてました
引用元 「スポーツを始める動機および継続理由について」森岡 寛玄 (競技スポーツ学科 コーチングコース)指導教員 鳥羽 賢二
これは子供がスポーツを始めた動機を調査したものです
やはり、友達の影響や憧れがあった、そして運動が好き、興味関心などが上位に組み込まれています
ここからが本題です
少しずつ憧れの意味合いは変化してる
これを見ても分かる通り、子供の憧れる職業は20年たっても男の子はスポーツ選手だし女の子はケーキ屋さんです
少し変わったところがあるとするならYoutuberがランクインしたくらいでしょうか。
それ以外は全然変わりないように見えます
ただ僕は中身が変わったかのように思えます
憧れがより身近になった
これを最近顕著に感じます
昔って憧れの存在や夢って本当に夢のような存在でしたよね
僕はいま二十歳そこそこですが自分が小学生だったころは憧れは画面の奥遠くにいるような感じで手に届かない存在でした
ですが今は情報化社会
小学生ですらスマホを使いこなします
テクノロジー化によって僕たちの遠くにいたはずの憧れの存在がすぐそこに来ました
芸能人やプロ選手はみんなそれぞれにSNSのアカウントを持ち発信
個人のYouTubeチャンネルを持ち独自のコンテンツを持つ人も少なくありません
そして自分の将来就きたい職業なんかがあると「ググる」をすればいくらでも情報が出るようになりました
本当にいい時代になりましたね
僕はこれにより憧れが多様化・分散してると思っています
事実スポーツ選手と一口に言っても20年前より種類が増えています
先ほどの調査結果の中のスポーツ選手としての内訳でeスポーツ選手もいるそうです
時代ですね
子供たちは身近なものに憧れる
「子供は身近なものに憧れる」
これが基本だと思います
昔は夜になると必ずナイター中継の巨人戦がやっていたからみんなそこに映った「王・長嶋」に憧れて野球を始めたと聞いています
つまり、一番身近なあこがれがテレビの奥にいた野球選手だったというわけです
そして今度は日本サッカーがW杯に出始めたころやJリーグができたころ一大サッカーブームが巻き起こります
サッカーが注目され身近になったということです
その他のスポーツも一種のブームのようなことが起こると一時的に競技人口がぐっと増えますよね
それはブームが起こることにより身近になったということ
マイナースポーツって二世選手が多いような気がします
それも世間では身近でなくても家では身近だったからだと思います
つまり子供は基本的に身近なことに憧れます
ここで現代社会の特徴を考えてみましょう
情報化社会により一人一人が発信者そして誰でもそれを受け取ることができる
それにより一人ひとりの身近なあこがれが全く違うということが起きます
憧れの多様化です
youtuberやプロゲーマーに憧れるようになったのもそのおかげです
情報化により誰でも得られるようになった今では一人ひとり得る情報が多様化しています
それによって一人ひとりの憧れも過去より分散していきます
これが現代の一つの大きな特徴と言えるでしょう
先ほどの図では子供のスポーツを始める動機で多くの子供たちが「興味・関心」と上げていますが憧れの多様化や情報化によりこれも大きく分散されていくと思います
だからこそ大切にしないといけないもの
こんな今だからこそよりスポーツは大切にしないといけないものがあります
それが
「スポーツが好きで始めた子たち」です
○○になりたくて始めたという子は多分ですが減ると思います
憧れの分散化のせいです
そして、スポーツの取り扱いも今では減っているし多くの競技が取り上げられているのでそこでも分散します
ただこの記事の最初の方で上げた「スポーツを始める動機および継続理由について」では子供たちがスポーツを始める動機として多くの子供たちが
「スポーツが好きだから」
「身体を動かすのが好きだから」
と上げてくれます
みんなサッカー選手や野球選手になりたい訳じゃなくなった今だからこそそういう子たちを大事にしていった方がいいんじゃないのでしょうか
貶めたい訳ではないのですが
サッカー選手になりたい子たちの方が野球選手になりたい子よりも多いらしい
そんな昔の価値観で一喜一憂してる野球関係やサッカー関係の方を見ると正直滑稽に見えます
時代の変化により価値観も変わりました
別に「将来はyoutuberになりたい子が身体を動かすのが好きでスポーツを始める」でも全く問題はないでしょう
ただ、こういう特にスポーツで上を目指す人たちでもない人を大切にする環境はあまり整っていないように思えます
プロ選手を育てたいし選手として大成してほしいと思うのは当たりまえです
ただ、そこがスポーツ界全体としてマストにしてしまいすぎているためこういった子たちがないがしろにされているように感じています
もっと時代に合わせた環境作りをしてほしいなあとつくづく感じます
まとめ
・子供のスポーツをする目的はたくさんある
・少しずつ憧れの意味合いは変化してる
・憧れは身近になっている
・それにより憧れが分散していってる
・スポーツのやる意味の変化=憧れの意味合いの変化
・だからこそ大切にしないといけないのは「スポーツが好きで始めていった子たち」
最後まで読んでいただきありがとうございました
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