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今週のリフレクション【新コーチングが人を活かす(鈴木義幸氏)】
今週は、鈴木義幸さん著「新コーチングが人を活かす」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・
1.引き出すのではなく、一緒に考えるスタンスを持つ。当たり前の一言に気持ちを込め、受け取り、受け取ったことを伝え、うながし、質問する。なぜ?ではなく、なにが?を質問する。質問によって、自分の中で絵になるまで具体化(チャンク・ダウン)する。究極の質問や妥協/未完了/境界線の質問を投げかけ、答えは必ず相手の中にあるという信頼を持ち、黙っているからゆっくり考えてとうながす。落とし所を準備せず、フラットで静かな心で待つ。
2.オウム返しで相手の状況を認め、あいづちは相手が話しやすいよう、トーン/表情/タイミングに注意する。人はそれぞれ違うという前提を持ち、相手を評価するのではなく、自分がどう感じたかを率直に伝える。いやなこと/やりたくないことを徹底的に話し、質問によって、不満を提案に変える。時には広くきいて複眼的に観察し、価値に合う行動を見つけ、今の状態を10点満点で採点してもらい、理想的な未来(行動結果)に目を向ける。迷うなら、相手が何をして欲しいか聞いていい。
3.相手をフォローし、サポートし続けるのがコーチ。失敗する権利を与え、完全に判断を委ねる。一言でまとめあげるチャンク・アップをうながし、一般論ではなく、ストーリーで伝え、閉じた質問でイエスかノーかを迫り、ストレートな行動のリクエスト(ファイアー)を伝える。ポジティブな発見を言葉で伝え続け(承認)、心の中の絵を差し替える。自分自身が小さな目標達成でモデルになり、エネルギーを高く保つ。
1on1で会話をする時、うまく立ち回ろうとして空回りしてしまうことがありました。相手の話の本質を捉えよう、表面的なことではなく言わんとしている中心を理解しよう、そんな気持ちでした。その結果、1つのエピソードでは真に迫れないので、「他にもありますか?」という横展開を促す質問をしてしまっていました。「AとBとCに共通するのはXかもしれないですね」「なるほど、確かにそうかもしれません」そんな会話をイメージしていたように思います。
確かにこんな会話になると整理された感覚になります。しかし、アクションが続かない。Xという課題に対してアクションを決めてもなかなか本気の行動につながりませんでした。よく考えたら当たり前で、相手が腹落ちしていないから続かないという簡単な理屈でした。
いつか誰かに言われたことが、時が経って、ある経験をした時に蘇ったりします。つまり、自分の経験を伴わないと腹落ちしないのだと思います。だから、コーチングというのは、相手の経験を促進するアプローチだと解釈しています。相手の経験を大切にするから容易に答えらしきことを言って、思考の邪魔をしない。沈黙を破って、内省の邪魔をしない。改めて、相手の経験を大切に扱おうと感じました。
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