いなぐま けいた

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最近の記事

今週のリフレクション【整理ができる人とできない人の習慣(大村伸夫氏)】

今週は大村伸夫さん著「整理ができる人とできない人の習慣」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.片付けは手段で、ゴールではない。片付けの先にあるビジョンは何か。片付けとは、整理→収納→維持。まずは、モノを見える化して整理する。収納とは詰め込むことではなく、スタンバイさせること。モノを置いた瞬間に、整うか散らかるか決まる。 1年間使われなかったものは99%使わない。片付けはスキマ時間にこまめにやる。街を自宅の拡張空間と考えると、自宅は最低限のモノだけになる。 2.

    • 今週のリフレクション【何回話しても伝わらない はなぜ起こるのか?(今井むつみ氏)】

      今週は、今井むつみさん著「何回話しても伝わらない はなぜ起こるのか?」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.私たちは、相手の話した内容をそのまま脳にインプットするわけではなく、常に受け手が解釈している。解釈の思考には、意識されずに使われる枠組み(=スキーマ)がある。相手に理解してもらうことは、相手の思い込みの塊と対峙すること。そして、言った側と言われた側で情報の重要度は違うため、人は忘れる。記憶は曖昧で、常に事実に基づいた話ができるわけではない。 2.①2つの

      • 今週のリフレクション【新コーチングが人を活かす(鈴木義幸氏)】

        今週は、鈴木義幸さん著「新コーチングが人を活かす」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.引き出すのではなく、一緒に考えるスタンスを持つ。当たり前の一言に気持ちを込め、受け取り、受け取ったことを伝え、うながし、質問する。なぜ?ではなく、なにが?を質問する。質問によって、自分の中で絵になるまで具体化(チャンク・ダウン)する。究極の質問や妥協/未完了/境界線の質問を投げかけ、答えは必ず相手の中にあるという信頼を持ち、黙っているからゆっくり考えてとうながす。落とし所を準

        • 今週のリフレクション【やりたいことができる私になる自信貯金(有川真由美氏)】

          今週は有川真由美さん著「やりたいことができる私になる自信貯金」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.自信はつけるものではなく、育っていくもの。イメージを描けるなら、叶える力がある。自信があってもなくても、まずは一歩を踏み出してみる。イメージは大胆に、プランニングは丁寧に。一人旅のように、回り道を積極的にすることが、自信につながる。人と違っていい。ひとつだけでも誇れるオリジナリティを持つ。執着を手放すと心と時間に余裕が生まれる。大きな成果より、日々の小さな習慣が大

          今週のリフレクション【裸眼思考(荒木博行氏)】

          今週は、荒木博行さん著「裸眼思考」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.すべの行為の上位に目的が置かれ、目的に追い立てられるのが、目的病。目的意識が過度に強く、全神経が集中している緊張状態。目的病では、視野が極端に狭くなって、変化を感じる機能が閉ざされてしまう。世界の変化が激しい現場では、トップダウンの合理的な選択だけではリスクがある。過去の知識からパターン認識をしてしまうのが、知識病。豊富な知識のデータベースにより、仮説が固説になってしまう。目の前の事象に意識

          今週のリフレクション【裸眼思考(荒木博行氏)】

          今週のリフレクション【営業の科学(高橋浩一氏)】

          今週は、高橋浩一さん著「営業の科学」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.ローパフォーマーはマジメに頑張る以外の武器に乏しい。成果をあげるための努力が、努力をしている自分をPRする努力に置き換わっていく。超人が営業なんて簡単だと言うと、頑張れという号令は飛び交うが、本来やるべき大切な努力(武器を増やすこと)を見落としている状態になり、目標達成プレッシャー・大量行動・関係構築という三種の神器に頼った抽象的なアドバイスになる。購買者の仮面を外すことが、信頼関係構築で

          今週のリフレクション【営業の科学(高橋浩一氏)】

          今週のリフレクション【シン・人事の大研究(田中聡氏・中原淳氏)】

          今週は、田中聡さん・中原淳さん共著「シン・人事の大研究」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.社会や企業経営の関心は「人づくり・組織づくり」に向かっており、人事が主役の時代。①課題解決型人事、②テクノロジーへの対応、③データに基づいた人事、への質的変化が起きている。人事は、経営や事業の成長に間接的に貢献する部門。人事の機能は、①採用、②育成・キャリア開発、③異動・配置、④制度・企画、⑤給与・評価、⑥労務・福利厚生、⑦人事データ管理・分析、⑧DE &I、⑨組織開発

          今週のリフレクション【シン・人事の大研究(田中聡氏・中原淳氏)】

          今週のリフレクション【企業変革のジレンマ(宇多川元一氏)】

          今週は宇多川元一さん著「企業変革のジレンマ」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.既存の企業変革論は、明確な問題があることが前提。目先の問題解決にとらわれず、背後にある複雑な全体像の認識が必要。環境適応による分業化とルーティン化は組織の「断片化」をもたらし、組織の考える能力と実行力を低下させる「不全化」につながる。このような状態は、問題を紐解けない「表層化」の悪循環に陥る。新規事業は、事業を長く持続させるため、組織能力の構築のために必要。しかし、問題の掘り下げが

          今週のリフレクション【企業変革のジレンマ(宇多川元一氏)】

          今週のリフレクション【チームレジリエンス(池田めぐみ氏・安斎勇樹氏)】

          今週は、池田めぐみさん・安斎勇樹さん共著「チームレジリエンス」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.困難とは、個人やチームの存在価値・信念・目標達成を脅かすストレス要因。チームが乗り越えるべき困難は、急性的・慢性的×外的要因・内的要因のマトリクスで整理できる。VUCAの不確実性にリソース不足が拍車をかけ、自分の意思と感情に向き合えなくなったチームは、互いの関係性を悪化させ、内的な困難を増幅させる。これが悪循環のメカニズム。レジリエンスの土台となるチーム基礎力は、

          今週のリフレクション【チームレジリエンス(池田めぐみ氏・安斎勇樹氏)】

          今週なリフレクション【リーダーシップ・シフト(堀尾志保氏/中原淳氏)】

          今週は、堀尾志保さん・中原淳さん共著「リーダーシップ・シフト」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.①複雑化:前年踏襲では対応できない、②少数化:加速度的に進行する人手不足、③多様化:みんな一緒はもう終わり、④分散化:バラバラの場所での協働、⑤多忙化:給与は増えぬが兼務は増える。リーダーシップをマネジャー1人だけで担うのは厳しい状況。シェアド・リーダーシップとは、一人ひとりがリーダーシップを発揮し、その影響力が、複数のメンバーによって担われている創発的なチームの

          今週なリフレクション【リーダーシップ・シフト(堀尾志保氏/中原淳氏)】

          今週のリフレクション【読む・書く、まとめる、言葉にする(松尾美里氏)】

          今週は松尾美里さん著「読む・書く、まとめる、言葉にする」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.「読む」「聞く」「まとめる」「言語化する」はワンセット。この力を磨くと、①聞き力、読む力が身につく、②信頼関係が築きやすくなる、③思考の整理力が身につく、④本質を掴む力が身につく、⑤言語力が高まる、というメリットがある。言語化すると、①人から信頼・応援を得やすい、②自分の本心に気づける、③組織やチームが目標に向かう力が高まる。言葉にするというのは、自分の考え方、あり方、

          今週のリフレクション【読む・書く、まとめる、言葉にする(松尾美里氏)】

          今週のリフレクション【このプリン、いま食べるか?ガマンするか?(柿内尚文氏)】

          今週は柿内尚文さん著「このプリン、いま食べるか?ガマンするか?」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.時間を考えることはどう生きるかを考えること。全ての時間は①幸福の時間(幸せに感じる)、②投資の時間(目的のために努力)、③役割の時間(やらなければいけない)、④浪費の時間(ムダと感じる)、に分けられる。意識的に幸福の時間は作れる。時間への意識を変えること=時間磨き。時間のポートフォリオを書いて見える化し、4つの時間配分を考えながら、理想のポートフォリオに近づけて

          今週のリフレクション【このプリン、いま食べるか?ガマンするか?(柿内尚文氏)】

          今週のリフレクション【ビジネス会食完全攻略マニュアル(yuuu)】

          今週はyuuuさん著「ビジネス会食完全攻略マニュアル」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.会食こそ、ビジネスパーソンにとって最高の武器であり、千載一遇のチャンス。自分の素を理解してもらい、ギャップを埋めるうってつけの機会となる。ビジネス会食は「自分がクライアントをどれほど大切にしているか伝える」ことが本質。法人で動いているようで、実は個人の熱量や感情で動いている。会食の目的は「ビジネス上の差異を生み出すこと」だが、会食の場だけで目的達成してはいけない。 2.

          今週のリフレクション【ビジネス会食完全攻略マニュアル(yuuu)】

          今週のリフレクション【新・経済学(髙橋洋一氏)】

          今週は、髙橋洋一さん著「新・経済学入門」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.経済とは、需要と供給の話。経済を理解するには、物価変動と経済政策だけでOK。市場とは、モノの値段を1つに決める場所。より多くの消費者と生産者が納得できる価格=需要と供給が交わるポイントに着地。買いたい人が増えると価格は上がる(需要の変化)、モノの数が増えると価格は下がる(供給の変化)。価格変動を需要の変化か生産量の変化かで考える。生活必需品は売れる数が価格に左右されにくい(価格弾力性が

          今週のリフレクション【新・経済学(髙橋洋一氏)】

          今週のリフレクション【罰ゲーム化する管理職(小林祐児氏)】

          今週は小林祐児さん著「罰ゲーム化する管理職」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.管理職の役割は、①情報、②仕事、③人、④ルールのコントロール。管理職になるとは、自らの仕事人生を贈与する者として位置づけなおすこと。しかし、管理職の52.5%は業務量の増加を感じ、部下マネジメントの負担感に加え、評価・トラブル対応が心理的負担、はみ出し仕事のフォローアップが業務量的負担を上げている。その背景には、リソース不足の上に、部下マネジメントの困難やダイバーシティ対応などの新

          今週のリフレクション【罰ゲーム化する管理職(小林祐児氏)】

          今週のリフレクション【問いの設定力(鳥潟幸志氏)】

          今週は鳥潟幸志さん著「問いの設定力」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.AFTER AIは、テクノロジーが人間の「考える」という作業の一部を代替していく。AIが答えられるのは、①選択肢、②過去の判断、③条件下での理想、④論理。答えられないのは、①自分の意思、②イマ・ココの判断、③ゼロベースでの理想、④情理。AFTER AIでは、①問いの発見力→設定力、②判断を仰ぐ力→決める力、③フォロワーシップ→リーダーシップ、④集団に沿って生きる力→自分らしさに沿って生きる

          今週のリフレクション【問いの設定力(鳥潟幸志氏)】