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今週のリフレクション【Joyful (イングリッド・フェテル・リー)】

今週は、イングリッド・フェテル・リー著「Joyful」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.嬉しくなるものには共通の法則がある。喜びとは強烈で瞬間的なポジティブな感情体験であり、エネルギーのみなぎる感覚。喜びを刺激する10の美学がある。①エネルギーの美学。色・身につけるもの・光。パワーの源を見つける。②豊かさの美学。たくさんのものに囲まれる。刺激は感情を活性化する。レインボー(小さなことの繰り返し)は強烈な喜びを生む。

2.③自由の美学。体が広がり、心が解き放たれる。サバンナ=見晴らしと隠れ場を求める。日常に野生を取り込む。④調和の美学。シンメトリー。複雑でまとまりがあると魅力的。整理によってしっくりくる流れを生み出す。⑤遊びの美学。遊びは心を無防備にする。丸いもの、曲線。⑥驚きの美学。小さな驚きが脳を覚醒する。偶然と型破り。

3.⑦超越の美学。上向きは愉快。高いところと浮かぶもの。⑧魔法の美学。自分は見守られている感覚を持ち、不思議に心を開く。 ⑨祝いの美学。お祝いは結束が強まる。そばに集まって踊る一体感。きらきらしたもの、巨大なもの。⑩新生の美学。生まれ変わって行き詰まりを打破。はかなさと移り変わり。花と曲線。

10の美学が紹介されていましたが、個人的には「驚きの美学」と「遊びの美学」に考えさせられました。

毎日を過ごす家は、自分にとって心地良い空間として最適化されていきます。ソファは今の自分が長く過ごしやすい配置になり、手の届く範囲によく使う小物が置かれるようになります。まさに日常を過ごす家という空間ですから、当たり前のことだと思います。

この本では、喜びを日常に取り込むためなヒントが書かれています。その1つのヒントが「驚き」です。日常にサプライズを散りばめる、ということですね。でも、これは家が心地良いように最適化されるプロセスに待ったをかけているように感じました。

同じく、「遊び」を散りばめる提案もありました。真面目にデザインするのではなく、遊びを残してはどうか?ということですね。合わせて考えると、生活に意図的に「余白」と「偶然」を取り込む大切さを受け取りました。全てをカッチリ最適化してノイズをなくして仕組み化するのではなく、直感で決める遊びを残すような感覚です。

例えば、食事をする場所をその時の気分で決めてみたり、寝る場所をなんとなく選んでみたり、テレビの向きをフィーリングで変えてみたり。なんだか、そんなことだけでも毎日が新鮮になりそうでワクワクしてきます。日常の代名詞のような家という空間だからこそ、驚きと遊び心を持った生活をしたいな、と感じた振り返りでした。

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