今週のリフレクション【にげてさがして(ヨシタケシンスケ氏)】
今週は、ヨシタケシンスケさんの絵本「にげてさがして」を振り返ります。
きみのあしは「やばいものからにげるため」についている。
そして、「きみをわかってくれるひと」をさがして、そのひとのところにいくため、のあしでもある。
ひどいことからにげながら、だいじなひとやだいじななにかをさがしにいこう。
さがすのをやめてしまうと、にどと であえなくなってしまう。うごきつづけよう。
この絵本を読んで、ヒトは足し算は得意だけど引き算は苦手だな、と思いました。自分が何かを得るために一生懸命がんばる(足し算)けど、自分が何かを得るために勇気を持って手放す(引き算)はなかなか意識しないことが多いように思います。
その根底には、困難だと思うことから逃げるのはよくないこと、という価値観の刷り込みがあるように思います。その困難と向き合った先に何か得るものがあるなら「忍耐」、得るものがないのであれば「我慢」だと思います。困難から逃げてばかりでは成長はできませんが、我慢はよくないと思います。
ただ、実際は「後から考えてみると、あれは忍耐だったなぁ」ということもあるので、まさにそのタイミングでは忍耐か我慢かわからないのが正直なところだと思います。だからこそ、誰かに相談することが必要なのかもしれません。
いずれにしても、本当にしんどい時は逃げることも選択肢に入れておく、というのはとても大切な生きていく上での教訓だと思える絵本でした。