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今週のリフレクション【世界の一流は休日に何をしているのか(越川慎司氏)】

今週は越川慎司さん著「世界の一流は休日に何をしているのか」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.コロナ禍の後遺症によるオーバーワーク、日本企業に特有の個人依存、上司が休まないと休みにくい風潮により日本人は休み下手。世界の一流は、仕事と休日の対立構造ではなく、ライフ・ワーク・ハーモニーを目指している。日本人は静によって疲労を回復するが、世界の一流は動によって心身もリフレッシュ。土曜日はチャレンジで自己効力感を高め、日曜日はリフレッシュ。休日に趣味や交友関係を充実させている人ほど、仕事のパフォーマンスが高い。

2.世界の一流は、長期休暇で仕事に支障が出ないよう、①重要なタスクは休暇前に確実に完了、②チームメンバーと情報共有を徹底、③個人依存にならないように標準化、④協力し合う仕組みをつくる。楽しく遊ぶためには、どんな働き方をするか。生きがいは、休みの時に趣味を満喫することで感じるもの。休日とは、他人から評価されることがない、自分軸の時間。休日に本来の自分を取り戻し、エネルギーを充電する。

3.世界の一流は、読書を自己啓発と教養の柱にしている。芸術鑑賞から、リベラルアーツを身につけ、右脳を刺激する。趣味がサードプレイスと結びつき、人との交流が生まれる。限られた時間と限られた自分のエネルギーを最適配置する、時間自律性が大切。①身体、②感情、③思考、④精神のどのエネルギーが枯渇しているかを考える。余裕ができる日を待っていたら、いつまでもしっかり休める日はやってこない。

休日の過ごし方は自由です。組織ではなく個人として過ごし方を決めることができます。だからこそ、この本から私が受け取った最大のメッセージは、時間をリソースとしてマネジメントするという感覚の大切さです。

私も若い頃、日々の仕事に忙殺されて、休みの日は一日中家でゴロゴロしていたことがあります。一方、今も年末年始など、一日中家でゴロゴロ過ごすこともあります。ただ、私の中でこの2つは決定的に違う体験です。

ズバリ、自己決定感があるか否かです。

若い頃の私は、疲労から「うっかり」昼まで寝てしまい、「なんとなく」テレビを見たり漫画を読んだりして、「いつの間にか」夜になっていました。今は、「何もしないことをする」時間を決めて、気持ちのままにゴロゴロしています。

こう書くとなんだか息苦しい感じもしますが、時間は人間にとって最も大切で「有限」なリソースだと思います。そのリソースを感じ「なんとなく」使ってしまうのはもったいないので、とても大切な観点だと思います。

疲れている時は、もちろんゆっくり休むことが必要です。ただ、休む前に「休むことに時間を使うぞ」というメタな意思決定をすることが、自己決定感を持って限られた時間を使うことができる大切なお作法なのだと思います。

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