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「冬、開幕から全開でいけるように」小林陵侑〜全日本選手権ジャンプラージヒル男子を圧勝

 ノルディックスキーの全日本選手権は10月20日、長野県の白馬ジャンプ競技場(HS=134m、K=120m)でジャンプ・ラージヒルが行われジャンプ台記録も出る大ジャンプの応酬となった男子は小林陵侑(チームROY)が1回目139.5メートル、2回目134.5メートルとヒルサイズ越えを揃えトータル282.7点で2年ぶり4回目、出場4大会連続の優勝を果たした。今年から着地姿勢の減点幅が増した飛型点は各ジャンプとも56点以上(60満点)をマークし1、2回ともトップと完勝。小林は「良い冬へのステップになったかな」と喜んだ。

表彰台中央の小林陵侑

 2位は二階堂蓮(日本ビール)、1回目に最長不倒の140.5メートルを飛んだ内藤智文(山形県スポーツ協会)が3位、1回目に136.5メートルと〝バッケンレコード超え争い〟の口火を切った葛西紀明(土屋ホーム)が4位に入った。

4位の葛西紀明はコンチネンタル杯派遣が決まりW杯復帰の足がかりを掴んだ
取材に応じる小林陵侑

■優勝した小林陵侑選手インタビュー
Q.139.5mを飛んだ1回目はー
 それほど内容的には良くなかったが〝テレマーク〟も入った。その点では良かった。
Q.2回目はー
 この夏の最後(のジャンプ)ということで自分の良いパフォーマンスができるように心がけた。
Q.日本のファンの前での大会はー
 良かった。本当に、寂しい試合にならなくて。みんなバンバン距離も出ていたし、よかったのではないかと思う。
Q.葛西紀明選手についてー
 進化し続けるノリさんで、おそらく若者たちも〝負けずに、世界で〟という気持ちでやってこられていると思う。切磋琢磨できればいいなと思う。
Q.他の選手の大きなジャンプもあったがー
 良かったと思う。冬に向けてこの感じでみんなでいければ。
Q.五輪のプレシーズンについてはー
 プレシーズンだからといってもプレ試合(五輪会場のジャンプ台を使用したリハーサル大会)もないので、いつも通り(目の前の試合で)優勝を目指してやっていきたい。
Q.日本のファンにどんなジャンプを届けてくれるのかー
 どこまで届くかわからないけれど僕は常に良いジャンプができるようにしているので気にしてみてくれたら。
Q.シーズンに向けての気持ちはー
 一旦、落ち着かせて、また冬から〝開幕から全開〟でいけるようにしたい。



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