夢の70メートルへTOKYO25世界陸上へ
「よろこびのブダペスト、安堵のパリ、同じ金メダルでも違う気持ちはあるのだなと思いました」。2年連続のアスリート・オブ・ザ・イヤーを受賞した陸上女子やり投の北口榛花選手が1年を振り返る機会にもなるという表彰・式典を終えた心境を話した。
世界選手権もオリンピックもダイヤモンドリーグも、そのタイトルを手にした。このオフには「タイトルを全部とってしまって目標が無くなってしまうのでは」と心配する声さえあったというが、そんな心配はいらないと否定する。
その理由はー
陸上は記録があるから、タイトルのあるなしとは別に上を目指せるのが魅力のひとつ。なによりうれしさを感じるのは自己記録を更新したときだなと(自己記録が更新できなかった)この1年を通して感じた。「さらに上を目指す目標はいっぱいあります」という。記録に挑戦していくということが必要なことなのではないかと思っている。
式典のスピーチで北口選手は「ただただ、やりをもっと遠くに飛ばしたいという気持ちで夢の70メートルに向かって頑張っていく」と締め括っている。
さらにー
来たる年、2025年。秋には世界選手権(ワールド・アスレティックス・チャンピオンシップ)が東京で開催される。世界のアスリートが日本・東京に集結する。2021年のTOKYO2020では無観客だった国立競技場が現場でなければ味わえない興奮に包まれるはずだ。自国開催で北口選手はじめ選手たちがどんな姿を見せてくれるのか、今から期待が膨らむ。
【タイトル画像】写真:日本陸上競技連盟/フォート・キシモト
セバスチャン・コーWA会長の祝福メッセージが刻まれた盾を贈られた北口榛花選手(右)とプレゼンターの尾縣貢JAAF会長
日本陸上競技連盟(JAAF)は12月19日、東京都内でアスレティックス・アワード 2024を開催した。受賞者は次の通り。
【アスリート・オブ・ザ・イヤー】
北口 榛花 (JAL)
【優勝選手賞】
村竹 ラシッド (JAL)
赤松 諒一 (SEIBU PRINCE)
川野 将虎 (旭化成)
【新人賞】
落合 晃 (滋賀学園高校)
久保 凛 (東大阪大敬愛高校)
【日本グランプリシリーズ2024シリーズチャンピオン】
筒江 海斗 (ST-WAKO)
福部 真子 (日本建設工業)
【特別賞】
福島テレビ 東日本女子駅伝の開催と日本中長距離女性ランナー育成に
【JAAF×SDGs『#LETSTHINK』BEST THINK賞】
オスポランニング教室 カーボンプレートレンタル「ギソクの図書館」を活用した歩行走行教室の定期開催
北海道マラソン2024 コースクリーンや落葉腐葉土での野菜育成提供など循環型の取り組み
【アスレティックス・アワード 2024受賞者画像】
(後列)北海道マラソン2024 福島テレビ オスポランニング教室
(前列)筒江海斗 落合晃 久保凛 北口榛花 村竹ラシッド 川野将虎 赤松諒一
※福部真子選手は欠席
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