日めくりメンタル15
「勝ったときこそ学ぼう」
私達は、試合で力及ばず負けたとき、目標としていた記録や結果を出せなかったときなど、いわゆる負けたときは、改善点を洗い出し、どうすればうまくいくのか、出来そうなことは何か、などを考えると思います。
いわゆる、「負けから学ぶ」「敗戦を糧にする」ということです。
では、試合に見事勝利した、目標を達成したときはどうでしょうか。
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1990年代に、スキーのノルディック複合の選手として、ワールドカップ3連覇や冬季オリンピック2連覇など、まさに「キング・オブ・スキー」として君臨した荻原健司選手は、ルールの改正やライバル達の追い上げによりその後勝てなくなりました。
荻原選手は、雑誌のインタビューで当時のことを振り返り、次のような内容の話をされていました。
「勝っているときは、当たり前のように飛べた。そして勝てた。勝てなくなってから修正しようと思ったところ、自分がどうやって飛べていたのか分からなかった」
そして、荻原選手は再び華々しい活躍をすることなく、競技を引退しました。
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僕たちは、このエピソードからどんなことを学べるでしょうか。
一つ言えることは、勝っても負けても、その中には学びの材料が必ず存在するということです。
もし、負けたときだけでなく勝ったときも振り返りを行い、何が良かったのか、どうすればさらに良くなりそうか、そのためにどんなチャレンジができそうか等を見つけられたとしたら、次の練習ではどんな変化が起きそうでしょうか。それを積み重ねていけたとしたら、次の試合では何が起きそうでそしょうか。
「勝ったときこそ学ぼう」
次の試合で勝利を手にしたとき、目標を達成したときは、大いに喜び称えましょう。そして、その後には何がその勝利をもたらしたのかを振り返ってみて下さい。
(了)
ということで、「日めくりメンタル」の15日目でした。
この記事が、読んで下さった方のお役に立てますように。
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