プレイヤー以外の大事なスポーツの仕事【DoctorTのスポーツ・エクササイズ医学】
こんにちはDoctorTです。すっかり秋になり、涼しいと言うより肌寒く感じる今日この頃です。体調を崩しやすい時期なので、しっかり寝て、しっかり食べ、しっかり動きましょう!
今回は少し視点を変えて、スポーツチームを支えるスタッフに目を向けたいと思います。
皆さんの目に映る試合の時間は活動全体のごく一部
私もバスケットチームと関わるようになり、試合でみるチームの姿と言うのは全体の活動のほんの一部に過ぎないと言うことがよくわかりました。
1週間の内の数時間の試合のために、平日はチーム練習をし、選手はそれ以外の時間も体作りをする必要があります。選手が大変なのはもちろんですが、選手を支えるスタッフのチーム成績に与える影響の大きさを最近、強く感じます。
スタッフは競技に関わる部門だけではなく、チーム運営に関わる部門も必要です。これらのスタッフは必ずしもスポーツをするのが得意な人なわけでありません。ただ、そのスポーツ競技への情熱は必要かもしれません。
NO「チーム運営」, NO GAME
下のFCバルセロナの教育コースにもあるように、選手やチームを支えるための仕事は多岐にわたります。そしてこういったサポートなしではチームや試合は成り立たず、プレイヤーが活躍するには不可欠な存在なのです。
私が受講したFCバルセロナのコースも様々な切り口があり、トレーニングや健康・栄養に関するもの以外に、
Digital marketing, sponsorship and communication in sport,
Sports communication and fan engagement
Financial sustainability in sportなどがあります。
プロチームとなると、選手を強くする、試合に勝つだけでなく、チームの運営も大切な要素なんですね。どのように資金を調達するか、スポンサーをどう集めるか、ファンについてもらうにはどうしたらいいか。倫理と利益追求の問題があるので、まずは利害関係を抜きにした、学問としての知識獲得は大切だと考えます。
下のリンクで他のコースも見られます↓
スポーツに携わるキャリアは選手以外にもある
繰り返しになりますが、スポーツに携わる仕事はプレイヤーだけではありません。
それにも関わらず、「スポーツでやっていく」となるとプレーヤーであることばかりが思い浮かべられてしまう現実があります。そのため、プレイヤーとして引退したときに、全く違う分野に進んでしまう元アスリートは少なくないと思います。
元アスリートだからこそわかること・できること
プレイヤーを経験したからこそ、わかってあげられる現役選手の気持ちや、スポーツ界の問題、スポーツをもっと盛り上げたいという思いがあるでしょう。アスリートではない人間にはない、その経験をぜひ活かしてほしいと思います。
アスリートには学業も大切である
アスリートであるのは人生の一部であり、引退後はいち社会人として生きていかなくてはいけません。そのため、若いときに体を動かす以外の特技も身につけておけば、将来の選択肢が広がるように思います。
海外ではスポーツに関連する分野も学問として成り立っています。上記のFCバルセロナのコースを見れば一目瞭然ですね。自分が好きだったスポーツに関連した分野を専門とすることも可能です。
今はスポーツだからといって、現場で体を使って技を習得するだけではありません。論理を学ぶ座学と合わせて実践していくのがこれからのスタンダードになっていく気がします。大学や大学院に通うのもいいですし、今はオンラインで国外の教育を受けることもできます。
これからは文武両道が求められる時代
これまでの日本では慣習的に、アスリートは運動がメインで勉強をする機会が与えられなかったかもしれませんが、私は文武両道は可能だと思っています。
ひとの集中力は限られているので、ずっと同じことをやっているのが必ずしもよい成果を生み出すわけではないと思っているからです。頭とからだをうまいバランスで使えば効果的に両者がうまくいくことだってあるでしょう。また、運動も勉強も集中力が必要なので、どちらにも使える能力もあります。
そして、プレイヤーを引退したら、その「文」を活かしてスポーツに関わる何らかのプロフェッショナルになってほしいと思います。
まとめ
スポーツに携わるキャリアは選手以外にもある
選手だけでなくチームの運営するスタッフも不可欠。
元アスリートはスタッフとしてスポーツに貢献できる可能性が高い
アスリートは学業もおろそかにしないほうがよい
日本は欧米に比べ、チームスタッフの数や種類が非常に少ないと感じます。
これから日本でスポーツを盛んにしたいのであれば、建物よりひとに投資すべきだと思います。そしてその人材は、選手だけでなく選手を支えるスタッフも含みます。そしてこのプロフェッショナルスタッフ育成はかなりの投資と組織だった計画を必要とするため、チームやリーグ任せにせず、国や地方自治体も一端を担う必要があると思っています。
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