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女子サッカー なでしこ再び頂点へ

<国際親善試合:日本4-1ノルウェー>
11月11日@鳥取市営サッカー場バードスタジアム

いよいよ来年はW杯!そして11/11はそのW杯に向けた貴重な親善試合。

ちょっと話それますが、せっかくの親善試合なので、、、
何かイベントして、その機会にファンサポーターのデータ取得して、今後も継続的にリーチしてファンを増やす!なんてことができる絶好のチャンスだったと思うが、何かしたのだろうか。
でも冷静になると、スポンサーの関係で色んな規制があるのかも!?
女性スポーツは男性と比較するとどうしても見劣りしてしまうかもしれない。しかし女性スポーツは女性スポーツなりの良さがあると思う。
今回のなでしこの試合も面白かった。たしかにボールのスピードやシュートの迫力は男性には勝てないが、こんなにも連携してパス回して相手の裏をつく、こういう試合はやっぱり単純に観てて面白いと思う人は多いんじゃないかな。
しかも、今までなでしこの試合で、試合終了間際に痛がって倒れて明らかな時間伸ばしをしているのをみたことがない。もちろん全くない訳ではないと思うけど、でも頻度としては少ないと思う。そういう観てる方を不快にさせないのも魅力の1つだと思う。
こういった魅力を上手くマーケティングに活かして、発展してほしいと切に願う。
自分はこういったファンエンゲージメントは得意分野ではないので、貢献できそうにないけど、でもデータ分析だったら何か役にたてるかも。是非お声がけください笑

さてさて前置きが長くなりましたが、ここからはメインの試合分析。
アジアでは結果を出してたものの、なかなか欧州のチームには勝てなかったなでしこ。
それでも色んな選手、そして選手の組合わせを試し、ここにきて上手く合わせてきた高倉監督さすがとしかいいようがない。

ではここからはプレーの詳細。
出場選手はこちら。
GK:山下杏也加
DF:清水梨紗、熊谷紗希、市瀬菜々(79分 有吉佐織)、鮫島彩
MF:中島依美(78分 宮澤ひなた)、宇津木瑠美(46分 長野風花)、三浦成美、長谷川唯(78分 阪口萌乃)
FW:岩渕真奈(56分 菅澤優衣香)、横山久美(56分 籾木結花)

今までの内容から考えて手堅い選出という印象。

まずは守備。
基本最終ラインは4枚だが、攻撃時は必要に応じてSBがあがり最終ラインを3枚に減らす。
また攻撃時だがCBが開いて間にボランチが落ちてくる場面もあったため、今までの基本固定4枚からすると流動的になった。

・前線からの守備→数的有利に持込みボール奪取
前線から献身的な守備が目立ち、FW、MFとで上手く数的有利な状況を作り出し連携してボール奪取できていた。
ただ、一方で人数はかけているものの、みんなが相手と同じくらいの距離を保ち、結果パスを通されてしまい、逆にピンチになるという場面もあった。
相手につっこみかわされるリスクを考えてしまい、近くで見てるという状況になっていたので、人数がいるときは(もちろん人数が足りてない時はむやみに突っ込まず味方がくるまでディレイさせるのがいいと思う。)
誰がいき、誰があとのフォローを狙うのか、というのを明確にするとよりボール奪取率が高くなると思う。

・CBとボランチの間をスペースを相手FWに狙われCBがバイタルエリアからつりだされる
今回は攻めが上手く連携できてたがゆえのボランチの前目ポジション、という結果になったかもしれないが、
日本が守備の時、CBとボランチの間のスペースを相手FWに上手く利用され、ボランチは相手FWの後ろから追いかけ、
CBはじりじりとラインを下げるか、相手に当たるかの選択を攻められ、前者を選択するとゴールに近づき、
シュートチャンスを与えてしまうし、後者を選択すると、CBがバイタルエリアからつりだされてしまう状況になる。
ボランチが戻るタイミング、あるいはボランチ2人を状況に応じて縦関係にポジションをとらせるなんてことも必要だと思った。

・セットプレー対策
これはなかなか頭を悩ませるところ。
なでしこに限らず男子の日本代表を見ても、
やはり海外の選手と比較すると平均的に身長が低くCKやFKは不利になってしまう。
この前のロシアW杯をみてもセットプレーの割合は増えており、
日本戦となると相手がセットプレーを狙ってくるのはあきらか。
セットプレーの守備に関しては何か良い対策はないものか。
こういうところこそ、データを使って傾向を見出し、何か策を考えられないものだろうか。

攻撃。
得点はどれも選手の技術の高さが目立った。
また、SBが積極的にあがってたので人数を攻撃にかけることができ、良い距離感でパスを回せてたことでリズムが作れてたのかと。

・センタリング
なでしこは比較的サイドを利用した攻撃が多いように思う。
ただ、せっかくサイドからセンタリングをあげるのであれば真横からあげてもDFにはじかれる可能性が高いため、
ラインぎわまで運びマイナスであげることでよりゴールにつなげてほしい。
(DFは横や前からのボールより、マイナスのボールの方が敵のポジションを把握しにくく守りにくい)

おわりに
今回の試合、結果はもちろん、W杯までの数少ない親善試合で色んな選手を試せたことは、
なでしこにとって貴重な機会になったと思う。
また若手も上手い選手が多く、日本の選手層の厚さを再確認できたし、
若手も堂々としたプレーからチームの雰囲気もいいのではないかなと思う。
このまま良い雰囲気の状態で是非本戦に入って欲しいし、なによりW杯がますます楽しみになった。
ちなみに、なでしこには何人くらいアナリストが帯同してるんだろう。
どういう分析をしてどうデータを活かしてるのか、是非一度話をきいてみたい。
講演会とかないのかな・・・。

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