目標は最適化する。そして、目標だけでは上を目指せない。
先日、コロナ禍で個別相談をしたJリーガーから、開幕後にメッセージをいただきました。
この選手は、昨シーズンケガ続きで、正直、今シーズンがスタートするときには、レギュラーに入ることもできないような不利な状態でした。
個別相談では、そういう状態から、レギュラーとなり、チームに貢献し、上のカテゴリーへどうやってキャリアを進めていくか?
というサッカー選手としてのキャリアをどうやって、進めていくかというところのスタートの話をしました。
練習への取り組みが変わり、見える景色が変わる
相談をした次の日。練習が終わったら、最初のメッセージが届きました。
「練習への取り組み方が全く変わりました」
その言葉を聞いて、彼はJリーグが再開した時、これまでと違う体験をしてくれるだろうなと感じていました。
キャリア・プロデュースって何をするんだろう?
彼は、面談の時。
「レギュラーを取ることが目標です」
と話していました。
でも、この目標に違和感を感じました。ずっと感じていた違和感が外に吹き出してきたというか・・・。
私がプロデュースをさせてもらっているこの選手は、プロのJリーガーなんです。
そんなプロの目標が「レギュラーを取ること」というのは、目標が最適化されていないんです。
就職した社会人1年目のビジネスマンの目標が「毎日、会社に行くことです」と言っているのと同等の目標だと感じました。
私が、キャリア・プロデュースでやっている最初の一歩は、、、
目標の最適化
です。プロになったら、「レギュラーを取ること」は、目標ではなく、通過点。ビジネスマンの「毎日会社に行くこと」と同じ。
★レギュラーを取るのは当たり前。
そこから、どんな風に自分を生かしてチームに貢献するか?
★チームのビジョンを実現する貢献を通して、どんなサッカー人生を構築するか?
★それをどうやって実現していくか?
→行動施策に落とし込んでいく
この目標の最適化というコトを最初にやります。そして、行動施策の提案をしながら、今回のように・・・
実現させるために、実現させるまで、共に走る
ここが私のミッションであり、サポートではなく、プロデュースとする理由です。
ちなみに、、、スポーツ選手は、大きく分けると2種類のタイプがいます。
プロになるまでの環境【家庭環境、育成環境、内省環境】の中で、「●●的に○○ができる」タイプの人。このタイプの人は、突き進んで、自分でどんどんプロとして、キャリアを高め、構築していけます。
もう1つのタイプは、プロになっていく過程の中で、サッカーやスポーツの専門スキル、フィジカルトレーニングと共に、「●●的に○○ができる」ためのトレーニングも行なった方が伸びていくタイプの人。特に、このタイプの人をプロデュースしています。
後者のタイプの人は、身体能力、もしくは、専門スキルに恵まれて、「サッカーが好き」ということだけで、プロになれた。けれど、なってみて、、、なかなか思うようなキャリアを積み重ねていけてないと感じる人に多いです。
私は、後者の方のプロデュースをして、一定期間共に走り続けて、「●●的に○○ができる」を自分で高めることができるように後押ししています。
「●●的に○○ができる」
は、目標を最適化していく上で、今よりもっと上のカテゴリー、レベルを目指す上で、不可欠なこと。ここについては、また、掘り下げて書いていきます。