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そろそろ、日本のスポーツビジネスの底力の話をしようじゃないか。         

日本のスポーツビジネスの凄さを、海外とも比較しながら、その凄さと成長性をきちんと説明していることが、全くない。ほとんどは、米国すごい(実は放映権料)、欧州すごい(実は放映権料)、日本は遅れている、「日本の施設は競技を見せる場として設計されてきた」(おいおい、本当か?)、「日本のスポンサーアクティベーション費用は権利料の、0.4倍、海外は、2.2倍」(おいおい、本当か?海外って、アフリカも、中東も、南米も入ってるの?かつ、アメリカでさえ、日本並みの大規模のスポンサーアクティベーションって、全然メディアで見かけないよ)。きちんと、日本のスポーツビジネスの底力を、示してみたい。たぶん、ここだけでしか、読めない内容です。筆者は、シンガポール、スペインでスポーツビジネスもして、米国にも2回留学し、去年と今年も、長期間、スタジアム、アリーナやメディアを見てきました。スポーツの仕事で、世界一周も、2度しています。日本でも、海外でもスポーツビジネスをしています。リサーチャー、事例屋コンサルではありません。


日本には、ずっと前から年間「4000万人」集める、スタジアム・シティがあります。

1:東京ドームシティ・年間4000万人と、築地・9000億円投資(スポーツをコアとしながら、スポーツ以外での来場の世界的リードケース)

世界最高レベルの「来場者数」「アクセス」「コンテンツの豊富さ」

コアとしての東京ドーム・スポーツ施設と、大型ホテル、天然温泉、大型遊園地、野球博物館、フードコート・レストラン・飲食店、スポーツグッズショップ、キッズ施設、ボウリング、ローラースケート、ウインズ(競馬ベティング)

巨人軍のドーム年間入場者数は、約270万人。つまり、年間3730万人は、野球観戦以外で、東京ドームシティを訪れる。”米国は、野球観戦以外で、スタジアムにきて、日本は競技を見るためだけに来る”、という在外コンサルの話は、東京ドームやPAYPAYドームには、全く当てはまらない。12球団のうち、2球団が当てはまらないし、楽天のスタジアムも、遊園地が併設している。そして、エスコンフィールドもできた。ロッテのスタジアムも、改築の構想が出ている。

東京ドームシティHPより
東京ドームHPより
東京ドームHPより

JFAも「BLUE-ING」という施設をオープンします。

JFAのHPより

水道橋駅(JR、地下鉄)、「後楽園」(丸の内線・南北線)駅、「春日」駅(大江戸線)と、5駅が、間近というアクセスの良さと、東京・関東という商圏の魅力。ロンドン、NY、パリ、LAより、商圏が大きく、人口も多い。

ちなみに、この4000万人という数字が、どれだけ凄いかというと、エスコンフィールドが、今年9月末までに、300万人の来場者を超えて、話題になっていますが、その10倍の集客を、東京ドームシティは、何年も前から実現している。アメリカにも、駅近くの施設、MSG、ヤンキーススタジアム、シアトル・マリナーズ(T-MOBILEパーク)などがありますが、これだけ、大型ホテル、温泉施設、大型遊園地、野球博物館、ショッピングモールなどが併設して、5つの駅が近くて、年間4000万人が訪問する施設は、ないと思います。あるかどうか、在外のコンサルの人にも聞いて見たい。

三井不動産グループは、築地に、スタジアムをコアとした、施設・街づくりに、9000億を投資しようとしている。

東京ドームを、三井不動産が、買収しました。株の2割は、よみうりグループに売却しました。東京ドームが、経営の一体化している、とデジマケ会社が書いていいますが、それは事実ではない。東京ドームの運営管理も、三井不動産グループがやっており、2割の株式を読売グループが持っていますが、コンサートや周辺施設も、三井不動産が運営・管理・所有している。その三井不動産グループが、築地の市場跡地に、9000億円を投資して、スタジアムシティを建設しようとしているのが、日経新聞の記事に出ました。東京には、なかなか、スタジアムを創れる、まとまった土地が出ませんので、このプロジェクトは大きい。とはいえ、お台場に、TOYOTAアリーナ(アルバルク東京のホーム)、西船橋にLALAポートアリーナ(千葉ジェッツのホーム)などもできます。


続々と建設されるスタジアム・アリーナと観戦環境の改善

続々と、アリーナ、スタジアム建設が続きます。長崎、広島、川崎などは、とても、アクセスがいい。

スポーツ庁・今後のアリーナ・スタジアム計画より

国立競技場、PAYPAYドーム

福岡・PAYPAYドームも、大型ホテル・ショッピングモール・飲食店・ホークス関連施設が併設。駅からも近い。

国立競技場も、国立競技場駅、千駄ヶ谷駅、信濃町駅、外苑前駅、北参道駅、青山一丁目駅などから近く、6駅からアクセスできる。国立競技場駅は、スタジアムの真横。おそらく、世界一、アクセスのいいスタジアムです。東京・関東の人口、3000万人がアクセスできて、かつ、安全で、電車の時間も正確。

2:世界に誇るスポーツ視聴者数

日本のスポーツ視聴者数は、アメリカを超えている。

スポニチの記事

2023年・米国・MLBワールドシリーズ・平均視聴者数:911万人
2023年・日本シリーズ・第7戦・平均視聴者数:1703万人
2023年・日本シリーズ・第6戦・平均視聴者数:1350万人

ちなみに、米国の人口は、3.319億人、日本の人口は1.257億人。米国は、日本の2.64倍の人口。

FIFA女子ワールドカップで、「日本は盛り上がっていない、米国と雲泥の差」との事前報道があったが、現実には、日本の方が、視聴者数が多かった。
ノルウェー戦・(日本国内)平均視聴者数:6.72millions (672万人)・到達人数1458万人
スウェーデン戦・(日本国内)平均視聴者数:7.11millions (711万人)・到達人数:1778万人
(すべてNHK)
米国女子代表ベトナム戦:(米国内)平均視聴者数・6.26millions(626万人)(FOX+NBC Universal)

課題は、マネタイズ、放映権価値向上。

一方で、放映権料は、日本と米国で桁違い。つまり、視聴者は、日本は、多いけど、それをマネタイズ・放送権料価値に転嫁できていない。歴史的な背景で、日本は、地上波がCM収益で成り立っており、課金メディア(・ケーブル)・サブスクメディアではない。今後は、OTTのサブスクメディアと地上波が連携して(FIFAワールドカップでのABEMAとテレ朝・フジテレビ・NHKやWBCでのアマプラとテレ朝・TBS・Jスポーツの連携)、放映権価値を上げていく。さらに、地上波もスポンサーへのスポーツ番組の価値向上(値上げ)を行うため、スポンサーアクティベーション、事前番組、周辺番組、プロモーションを行うことにより、CM料金を増額すること。

3:日本人アスリートの躍動とマーケティング価値

大谷、久保、三笘、冨安、遠藤、八村、渡邉、大坂なおみ、松山、女子ゴルファー、卓球、バドミントン、体操、など、日本人アスリートが、世界中で、日本中で躍動し、活躍している。

世界一稼ぐ女性アスリート・大坂なおみ選手:

大坂なおみ選手は、世界一稼ぐ、女性アスリート。そのパートナーシップは、パナソニック、NISSAN、森永、日清食品、ヨネックスなどの日本企業も多く支えている。

大谷選手の価値:

欧州リーグの最前線で闘う、日本人サッカー選手たち:

フジテレビの番組より

強い日本代表、NBAやMLBや欧州リーグでも活躍する、日本人選手。バスケット日本代表も、ラグビー日本代表も、バレーボール日本代表も、侍ジャパンも、強くなっている。強化、育成、普及の相乗効果。

三笘選手を起用したサッポロビール
八村選手を起用したアサヒ飲料
渡邉選手を起用したキリンビール
ANA(代表パートナー)と三笘選手の肖像権契約

4:Bリーグの成長

続々と、各クラブが、観客動員数新記録の更新

Bリーグが、続々と観客動員記録を伸ばしているのには、4つの理由があります。
・アリーナ改革も含めて、観戦環境の改善を行なっている。観戦での顧客満足を高めようとしている。
・各クラブとも、年に100回以上の地域活動、グラスルーツ活動、バスケットボール教室などを行なっている。
・FIBAワールドカップの日本代表の活躍で、バスケットボールの魅力、選手の魅力が普及した。
・スポンサー収入、チケット収入、責任企業の投資などで、一流選手の加入・収入や演出などにも投資できている。

秋田ノーザンハピネッツのUSP

秋田県という、人口が多くない県・市の秋田ノーザンハピネッツも、地域のアイコンとして、集客、スポンサー収入も頑張っている。その、基盤となっているのが、地域・コミュニティ活動。

5:日本のスポンサーアクティベーションは世界最高レベル

”海外は進んでいる”という調査結果は本当か?

ニールセンの下記のデータは本当か?
・海外とはどこか?
・本当に、日本企業は、”海外”に比べて少ないのか?
・アメリカにいて、シンガポールにいて、スペインにもいたが、日本のように、大々的なスポンサーアクティベーションを、それほど、海外ではみかけないのに、日本の5.5倍は本当か?

そのグローバル平均と書いているデータは、ニールセンが調査したのではなく、IEGという米国の調査会社のデータを引用しています。みなさんにも協力していただきたいですが、このIEGの資料を何度も見ていますが、グローバルとは、どういうサンプル質問をしたのかが分かりません(どこかに書いてあるかも)。かつ、このニールセンの日本国内の42社質問対象企業には、オリンピックスポンサー企業は入っていません。トヨタも、パナソニックも、日本生命も、ブリヂストンも、アサヒビールも、NTTも、NTTドコモも、三井不動産も入っていません。そもそも、オリンピックは、試合会場に看板がないので、ブランド露出はありません。「アクティベーション」をしないと、価値がない。だから、オリンピックパートナーは、日本を代表する企業は、アクティベーション、スポーツマーケティングをかなり、やっている。なのに、その企業群は、調査対象になっていない。

ニールセンスポーツの資料(このデータのソースに、疑問)

こんな、ラグビーでの壮大な、スポンサーアクティベーションは、世界でもないです。三菱地所のホームページより。「ラグビー日本代表オフィシャルスポンサーである三菱地所株式会社は「ラグビーの新しい魅力に出会える街」をコンセプトに2018年より「丸の内15丁目PROJECT.」を展開してきましたが、この度、世界の大舞台に挑むラグビー日本代表に史上最大のエールを送るプロジェクト「ONE TEAM大作戦」を開始します」



6:スポーツビジネスの成長をリードする、人材を輩出し続けるMSBS(ミッションスポーツビジネススクール):第11期を募集します。

募集期間・申込要綱:


募集期間:2023年12月15日(金)ー 12月23日(土)
募集締切:12月23日(土)24時
参加申込み:下記を記入の上 t.mitsuta@mission-s.jp 満田(みつた)までに送付。参加可否を12月25日(月)までに通知します。その際、手続きなどもご連絡いたします。
・申し込み要綱:
1:お名前:
2:連絡メールアドレス・携帯番号:
3:ご職業・部署・お仕事内容など(学生の場合部活動・専攻など。転職、起業準備中の方はその旨お書きください):
4:参加の動機(字数100字から200字ぐらい):
5:スポーツビジネス・スポーツマーケティングで学びたいこと(字数100字から200字ぐらい):

*個人情報を、このスクールの連絡用に使う以外はいたしません。
*質問等も t.mitsuta@mission-s.jp ミッションスポーツ 満田(みつた)宛て

講座・ゼミナール期間:

2024年1月9日(火)ー 2024年3月23日(土)
40講座(独自プログラム)・個人演習・グループワーク・ゼミ・アウティング
Aコマ(時間が選べます):火曜日夜8時(日本時間)、または水曜日朝8時(日本時間)
Bコマ(時間が選べます):金曜日夜8時(日本時間)、または土曜日朝8時(日本時間)
テーマ別/競技別/地域別ゼミナール・コミュニティ
アウティング(リアルスポーツマーケティング・交流会)
*講座・ディスカッションは、ZOOM使用。日本中・世界中から参加できます。
*講義は録画しますので、録画聴講もできます。
・参加費用:全講義・ゼミナール・コミュニティ・アウティング(交流会)参加:10万円(税込)(参加通知の方に、振込口座名・口座番号をメールにてご連絡いたします。)


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