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PRIDEが倒れ、RIZINが出づる理由

割引あり

RIZINがこの大晦日をもって10年目に突入した。
那須川天心、RENA、堀口恭司、朝倉兄弟ら多くの選手を世に出し、イリー・プロハースカ、トフィック・ムサエフなど世界の強者を知らしめた。"格闘技大国"日本を蘇らせたという事実は揺るがないものだろう。

そんな中で、古くからの格闘技ファンはPRIDEという伝説の団体を思い出す人も少なくない。PRIDE全盛期の熱狂にはRIZINは到底追いつかないという声もある。
同じ格闘技団体、同じ背広組、同じ放送局…共通点は多い。しかし、10年目に辿った末路は全く違ったものであった。なにがこの2団体は分けたのか?振り返りつつ比較していきたい。

メディア

まず挙げられるのはメディアについてだろう。
格闘技をはじめとするスポーツは人気を獲得することが第一となる。その為にはメディア露出が中心となる。

そのような中でPRIDEとRIZINは脂が乗りきっている時期にフジテレビが中継から撤退するという共通のインシデントがあった。PRIDEとRIZINの間で取り上げられ方に違いこそあれど、大きな痛手となったのは事実であった。

しかしながら、この同じ出来事でもダメージには隔たりがあった。
まず挙げられるのはインターネットの普及や回線の変化だろう。

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