
自己犠牲は続かない。なんでも「自分のため」に
今日は私の考え方の中でも特に地域おこし協力隊に必要な考え方だと思って紹介するものです。
自己犠牲(じこぎせい、self-sacrifice)とは、何らかの目的や他者のために、自己の時間・労力・身体・生命をささげること。
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「自分のため」は自己犠牲の対義語ですが、「自己保身」や「自己中」というものがあります。
自己保身(じこほしん、self protection):自分自身の利益を守ること
自己中(じこちゅう、selfish):自分中心に考え他人について考えが及ばない様子。自己中心的
同じような意味ですが私の使う「自分のため」は自己保身の方です。
ギブ5:テイク1が現実的
何かをしたら同じくらいの何かをしてもらえるかというとそうはいきません。人と人の関わり合いには「信用」という積立料が掛かります。
「私は時間もお金も使ってせっかく色々やってあげたのに何にもしてくれない」とならないようギブ(与える)を5回やると1回分のテイク(受け取る)が発生すると考えておくといいでしょう。
ただ、「信用の積立」はテイクを受けても減ることはありません。
もちろん他の行為によって信用を裏切るとなくなっていってしまいますがテイクを受けるだけでは減らないので積立は嫌がらずに行ってもいいかもしれませんね。
信用の代わり
ちなみに信用を積み立てていないと「信用の代替」が必要になります。
それは「お金」です。
信用がない状態だと、相手がギブしてくれなかった時に自分が損をしないようにすることが必要になります。それが保証金や手数料というもののわけです。
親友に1,000円貸す時は無料で貸せるけど、見ず知らずの他人には貸せませんよね。信用がないからです。
闇金にお金を借りると10日で5割の利子がつくと闇金ウシジマくんで言っていました。もちろん違法行為です。
これは「返してくれるかわからない人にお金を貸しているからだ」と言っていました。
ですがお金で信用を代替した場合は信用は積み立てられません。
次に借りる際も同じ条件で借りることになるでしょう。
※「お金」は友達から借りるが難しいものですので、友達の信用積立を減らさないようにあえてお金で解決している場合も多いです。
田舎だと空き家とかが問題になっていて、たまに「住んでくれないか」という話を貰いますが、空き家バンクに登録する人は少ないようです。
これも「信用」が関係していると思います。
「知らない人に今まで住んでいた場所に住まれたくない。けど住まないと家が傷んだり「特定空き家」に認定されてしまう。」というジレンマを抱えている空き家保持者の人が田舎に来た知り合いの孫や地域おこし協力隊で地域に根ざして活動している人に信用をして住まないかという話を持ちかけることがあるようです。
「やりがい搾取」に注意
やりがい搾取には、いくつかの共通点が存在するため、業務依頼や労務管理を行う前に未然に防ぐことが可能です。
従業員の任意、または拘束力がない業務にも関わらず、不参加によって従業員が不利益を被る場合
参加者の善意や労務の提供を主催者側のみが受益する行為
参加者の行為が金銭的対価であるにも関わらず、金銭的対価を支払わない
不参加によって、従業員に不利益が生じる会社側にのみ利益がある、また従業員に金銭的な対価が支払われない業務や行為、労働ではありません。そのため、上記のいずれかの条件に該当する業務依頼はやりがい搾取の可能性が高く、注意が必要です。
営利活動と、ボランティア活動ではない非営利くらいの感覚で行えるものをいい比率で周りの方に施せるといいですね!