【貧乏レシピ公開】
小学生の頃キッチンの棚にあるのは、シーチキン、うまかっちゃん、五木のうどんとさんまの蒲焼き缶だった。全て激安価格のアイテム。
全てないときもあったけどね……麦茶もなくて、水にバニラエッセンス入れて気を紛らわせて飲んでいた時もあった。
共働きだから土曜日のお昼に学校から帰ってきて、1人で鍵を開けてお昼ご飯は自分で作らなければならなかった。
これらのストックアイテムは半年もすれば余裕で飽きてしまうのである。しかし在庫バリエーションこれしかない。
冷やご飯があるときは、シーチキンチャーハンにしたり、五木のうどんに卵落としたり、増えるワカメ入れたり、自分で味変をしなければならない。
このさんまの蒲焼きも最初は『美味し~♪』とテンション高く食べたが、3ヶ月でもぅ見たくなくなる。
しかし空腹には耐えられなくて、小学生なりに考える。。
我が家には冷房や電子レンジなんてなかった。
なんとか温かくしたかったので、さんま蒲焼き缶の蓋を開けて、コンロに網を敷き、上に缶をのせて弱火でグツグツ火入れる。横のコンロに鍋をかけ、いり卵を作る。
丼にご飯をついで、熱々のさんま蒲焼きをのせて、いり卵をのせて、味のりをちぎって完成とする。
そんな生活が18歳まで続いた。ずっと変わらないストックアイテムだった。
…………を久しぶりに作ってみた。あの頃よりもきちんと作れていると思う。ほろ苦く懐かしい味わい。
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