NEXT RADIO STAR インタビュー | Vol.19 としうさん
みなさま、こんにちは!
NEXT RADIO STAR インタビューの連載
19回目の今回は、最終募集合格者
「旅するラジオ!」のDJ、
としうさんにお話を伺いました!
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「やっぱりLIVEになるってなった時は、あ、どうしようって若干正直思いましたね(笑)」
Spoon「本日はよろしくお願いします、まずは自己紹介と番組の紹介をお願いいたします!」
としうと申しまして、普段はCASTをほとんど中心にやってるんですけども、朗読であったりとか、いろんなテーマを決めてCASTを作っていくってことで、ラジオ番組で音楽の紹介番組なんかもやっているんですけども、ほとんどLIVEはやっていなかったんですが、こういうイベントがあるということで、CASTでラジオ番組の方はいろんな企画に参加しているので、やってみようということで。
今回は旅するラジオ!、2次審査では旅する俳句というテーマでやってたんですけども、俳句をテーマにしてその背景とか俳句の紹介だけではおもしろくないので、俳句に潜んでいる作者のメッセージとか、例えば句碑、俳句が彫ってある観光地があると思うんですけど、そういう観光地なんかも紹介しながら、全国旅するような感じで俳句を紹介していくというようなラジオ番組をやってます。
Spoon「元々CASTメインでやっていたとのことなのでこの企画でLIVE配信をするというところに抵抗や大変さはありませんでしたか?」
それは、思いました(笑)思ったんですけど、あのまず、2次審査のことしか頭になかったので、最終までやるっていうところまでは正直考えてなかったんです。元々CAST勢というか、CASTを作るっていうところに強みを感じてたので、もう一つはただ漠然と作るんじゃなくて、テーマを重要視してるなっていうのを感じたんですね。なかなか今までそういう企画ってなかったと思うんです、テーマを設定して構成を作っていくっていう企画だったので、これはぜひ参加して、自分の今まで作ってきたCASTの実力がどういう風に評価されるかっていうのをまず試してみたかったっていうのがスタートっていうことなんで。
そのあとは一応LIVEにもなるっていうことを想定して、テーマももっと広がりを持たせられるような、後に困らないように、一発もので終わらないようなテーマってことで、俳句っていうテーマを選んで、1時間になっても広げられるように拡張できるようにまず10分で構成していったって感じです。なので内容はテーマとそれに基づく構成を見ていただけるかなーというところをちょっと試してみたんですけど。やっぱりLIVEになるってなった時は、あ、どうしようって若干正直思いましたね(笑)普段録音でやって編集してるので。そういう意味ではちょっと心配だったんですけど、元々朝、今はやってないですけど1時間くらいのライブ配信をしてた時期もあったので、すごい前ですけども、それをちょっと思い出しながらやろうかなという感じでしたね。
2次選考のCASTをみても、それ(テーマと構成)を意識してるかしてないかっていうところっていうのは、やっぱりすごく選ばれたものを見てても、そこを意識しているものはチョイスされているし、というのはやっぱり感じたので、すごく自分の今までもNHKの講座とかラジオ講座とかいろいろ昔行ったの思い出して、とにかくテーマが大事だと。テーマを一言で表せないと、聴いてる人には伝わらないというのはかなり叩き込まれてたので(笑)ただあんまり普段のLIVE配信とかCASTの企画の中では、あんまりSpoonの中ではそんなに重視されてないのかなと思ってたので、そういう意味ではそういうところに目をつけていただいたっていうのが一番嬉しかったです、イベントとしての魅力という意味でいうと。
「自分個人として分かる、これじわるなーっていうじわっとくる感覚ですよね、」
Spoon「俳句ってすごく奥の深い、知ってるようで知らない内容だと思うのですが、これをテーマに決めたきっかけはありますか?」
子供と川辺をランニングというか付き合って遊んでる時に、NEXT RADIO STARのCASTをどうしようかなって考えてる時に、ちょうどそこに予選で出した俳句の句碑が置いてあったんですよね、俳句の句碑が置いてあって。
僕も全くその時まで俳句なんて聴いたことも見たことも関心もなかったし興味もなかったんですけども、全く知らなくて、で、それを見て。
要するに何かをテーマをして構成をっていうとまず10分間のCASTってのがあったので、短くぎゅっと、テーマを凝縮されたものではないといけないっていうのと、口に出せるものじゃないと、こういう音にできるじゃないとダメだ、音声メディアなので。普段の朗読してる短編の作品なんかはテーマが説明する時に長いとすっと入ってこないってのがあるんです。テーマはぎゅっと短い方がいい、ってことでいつも短編を選んで朗読したりしていて、それの究極の形が17音の俳句だなと思って。
モチーフとしては自分ができる中ではですよ?他の方は得意技で音楽とか、ソワちゃんとかおしゃれとか、得意技があるんですけど、僕はどっちかというと何か題材を選んで構成してテーマを伝えるっていう、そういうところに一番強みを感じてると思っているので、題材はある意味、そのイベントの構成にあったテーマであれば、一番近いものを選べばいいかなと思って、このタイプだと俳句だなと思って。
やっぱりぎゅっと短い、一言でかつ短い17音の中にいろんな作者の想いとか背景とか土地とかテーマっていうのがいろいろ含まれているっていう。これは広げられるなと思ったので俳句を選んでやったんですけど。ただ自分自身そっからなんですよ(笑)そっから勉強したので。元々俳句CASTとか枠をやってる人とか少ないんですけど、それを聴いたりとかして覚えていったって感じです。
逆に、あんまり詰め込まないようにしたんですよね。
詰め込んで専門的になりすぎると、こだわりのところを”ここはこうなんだ!”っていう風になって、聴いてる人が、”まあそうなんだろうけど、うーん、なんか入ってこないな”ってなると思うので、あえて全く知らない人と同じ立場で勉強して、あーそうなんだってすぐ分かるところだけ吸収して、技法とかこういうところがあるんだよっていうのは自分が新鮮だな、発見があるものだけ紹介していこうという形で考えていくと、割り合い難しいなって思ってみても、初心者でもこれくらいは分かるんだってそういうレベルでやっていけば、ほとんど聴いてる人もそんなに詳しい人あまりいないと思いますので、対等に話ができるかなという感じでやってます。
リスナーが置いてけぼりみたいなのは避けたかったので、俳句の細かいところは抜きにして、例えば、尾崎放哉を紹介しましたけど”咳をしても一人”みたいな、そういう有名な俳句があるんですけど、これも尾崎放哉っていう作者の人がすごく寂しがり屋、寂しがり屋なんだけども人とは上手く本当はやりたいんだけど、つい我が出てしまってこだわりで人と上手くやっていけない、結果的に一人になってしまった、ひとり咳をしても俺ひとりみたいな、寂しがり屋のくせにそんなこと言ってるっていう、なんかじわるところがあるんですよね。そういう人間的な気持ちの部分っていうのを自分でも置き換えて、自分でもそういう風に思うことがあるみたいなところの方をLIVEの方では重視して喋っていければなと。そういう場面も作っていってます。
Spoon「そうなんですね、そうすると毎回紹介する俳句はどのような基準で選んでるんですか?」
選んでる基準はですね。まず最終募集のチームは(配信が)12回だと思うんですけど、まずそれを6回に分けて、前半と後半で半分に分けて、前半はさっき言ったみたいな自分が俳句を通して”あーこれ分かるなー”っていうようなその作者の気持ち分かるなーっていうような視点で、有名とか難しい技法使ってるとかそういうのじゃなくて、俳句をわーっと見てって、あーこの俳句分かるなーっていうのを優先的に紹介をして、代表的なもの・俳句を選んで、でこの俳句の背景というのは、作者はこんな苦労してこんな状況だからこういう句ができたんだよ、僕もこういう経験があって、皆さんはどう思いますか?っていう感じで展開していくっていう、どっちかというと俳句が有名とか技法とかってよりも、自分個人として分かる、これじわるなーっていうじわっとくる感覚ですよね、それで選んでいって、割り合いその中でも有名なこれ知ってるっていうものをチョイスして紹介していくっていうのが基準。
今やってる後半の部分は、ある程度それで有名どころの紹介とか技法なんかも有名どころは紹介して、後半はその聴いていただいたリスナーの中にテーマを出させてもらって、例えば冬の訪れはどんな風に感じますか?とか、冬の身近なテーマで一句読んでくださいとか、リスナーにランダムに4つくらいテーマを出してリスナーに返してもらったんですね、音声のメッセージで。
その中で共通する、今日なんかは、今から引っ越しなんで引っ越しをテーマに一句読んでみましたってLyricRadioのわらしさんがそういうの出してくれたんですけど、それとヨコオケイタさんが昔小学生の時にツバメの巣立ちって、ツバメが巣から旅立つ時のことを”おーいお茶”の俳句大賞に出してそれが入選したよって言うCASTをもらって、その二つの共通してるのが”引っ越し・新生活”っていうのなので、松尾芭蕉が謳った”今まで住んでた家を引き払ったんだけど、こんなボロボロの家だけど次来る人は多分美しい雛人形を飾ってくれればいいなー”っていうような俳句を一句読んでやったので、そういういただいたものを元にしてテーマを選んで、それにまつわる俳句を紹介するというのを後半はやってます。一応そういう構成にして1時間組んでやってます。
Spoon「そうすると紹介する俳句を調べてる時間がすごく時間がかかりそうですね」
そうですね、そこに一番時間を使ってます。
ですけども、仕事しながら家の世話もしながら子供の世話もしながらなので結構時間が限られてるので、もう集中して選ぶ時の直感ですよねほとんど。もうこれ!っていう風に選んで、あとは後半はみなさんからいただいたり自分でも一句作ったりして実践編って形でやってるので、割り合いそこでテーマが決まるので、そのテーマに基づいて俳句を選ぶという、効率的に選べるというか(笑)
そうしないとできないですよね、時間限られてるので、ある程度自分でルールを決めて(笑)
「昔の叶えられなかった、ちょっと形は違いますけど、ある意味形になったのかなって思ってます。」
Spoon「先ほどもNHKのラジオ講座行ってたってお話しされてましたけど、元々ラジオ好きだったんですか?興味があったんですかね?」
僕あの、高校生から大学生までずっと放送系の活動をしていて、NHKの放送局でアルバイトをしたりとか、学生の時はずっとNHKのラジオ講座を受けたりアナウンスの講座を受けたりしてるんで、基本NHKの考えが仕込まれていて(笑)
喋り方も番組構成もそんな感じになっちゃってるんですけども、そういうのがすごい好きっていうか、きちっていうのが好きって感じですね。
テーマも決まってて、放送も決まってて、喋り方もある程度カチッとやるってのが好きなので、いろんなスタイルの中でみんなフリートークでやる人も多いですけど、ある程度原稿にして喋るっていう感じのスタイルもあってもいいのかなと思ってやってます。
あとはNHKのアナウンサーを目指して勉強して受けたんですけども結局落ちてしまったので。で、そのあとアナウンサーの夢というか、もう随分前の話ですけど、なれなかったっていうところがあってSpoonを見つけて、あ、昔こんなことやってたなっていうのを思い出してやって、このNEXT RADIO STARって感じなので、昔の叶えられなかった、ちょっと形は違いますけど、ある意味形になったのかなって思ってます。
聴いてる人を喜ばすというかゲラゲラ笑うおもしろさっていうのも一つおもしろさだと思うんですけど、僕がいつも葛藤してるのが、情報がたくさんあっておもしろいとか、聴いててなんか刺さるものがあるなっていうおもしろさっていうか、知的好奇心的なおもしろさっていうのがあると思ってて、わー楽しいー、おもしろいっていうおもしろさとは真逆にあると思うんですけども、なんかためになったなというか、なんか知識が増えておもしろかったなって風なのも、ラジオ配信の中ではなかなかそういうのって受け入れられにくいのかなって思ってたんですけど、今回のところでそれがある意味評価されて、堂々と出せたっていうのはすごく新鮮ですね。結構最後まで聴いてもらって、みんなすごくいいと言ってくれているので、そういう意味では良かったかなって思ってます。
Spoon「今後の目標や叶えたい夢はありますか?」
基本的に僕はCAST制作を軸にしているので、夢というよりもこれからもずっと10分程度のCASTを作って、テーマはいろいろあると思うんですけども、自分のCASTを見つけたら”あ、これとしうのCASTだから絶対おもしろいから聴いてみよ”ってみんなが聴いてる人が思ってくれたらいいなというか、それが夢というかまだ道半ばというところだと思うので、そういうところを極めていきたいなって正直思いますね。もっと大きな夢があったらいいんですけど、本当のところをいうとLIVEも楽しいんですけども、(CASTは)どちらかというと作り込むというかそっちの方が結構大変なんですけどすごく楽しい作業というところなので、それをラジオ番組だったり朗読の演出だったりそういうところを極めていきたいなと思っております。
Spoon「最後番組の宣伝をお願いいたします!」
残り、今日を入れて3回(現在はあと2回です)ということになるんですけど、残り3回も含めてトータルで12回CASTの方できっちり残してありますので、注目していただきたいのは1個1個テーマを決めて、その伝えたいテーマに基づいて一つ一つのコーナーを組んでいるので、ぜひその部分をLIVEでも残しているCASTでも見ていただきたいっていうのと。
それから僕もそうなんですけど、俳句っていうのは全く今、最初初心者というか何も知らないところから始めたんですけど、取り掛かってみると五七五がなきゃいけないとか季語がなきゃといけないとか縛りがたくさんあるように思うんですけども、実は種田山頭火とか尾崎放哉とか無季自由律俳句っていうのがあって、もう、そんなのいいよ!って、そういう季語も五七五も無視して、とにかく心に思ったのを短い音に表すっていうそういう俳句もあるので、そういう意味でいうといろんな世界が広がってくると思うので、一つのテーマに絞っていろんな見方ができるんだなっていうのをこの番組を通して感じていただければいいかなという風に思いますので、ぜひ残しているアーカイブもですね、あと3回のLIVEも聴いていただければなと思いますのでよろしくお願いいたします。
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昔叶えられなかった夢を、
形は違えど、形にしているとしうさん
その、形にしている場としてSpoonが選ばれたことに嬉しく思い
こんな人が増えたらいいなと思った時間でした。
新しい世界を知れる・広がる楽しさを、
みなさんもぜひ一度聴いてみてください🎧