スポーツにおけるNo.1の決め方
こんにちは!
SpoLiveにてスポーツデータサイエンスのR&Dを担当している平です!
男子プロテニスのラファエル・ナダル選手が2019シーズンの年間No.1を決めましたね。テニスに限らないのですが、基本的にプロスポーツ選手はNo.1を目指して競技に取り組んでいるのかなと思います。
そこで本記事ではスポーツにおけるNo.1の決め方をまとめてみました。
まず、No.1の決め方を大きく分けると以下の3つになると考えられます。
1. 大きな大会の勝者
2. レーティング/ポイントによるランキング
3. 世界記録保持者
それぞれについて簡単にまとめると、以下のようになります。
1. 大きな大会の勝者
オリンピックの金メダリストや世界選手権の優勝者をNo.1とする決め方。
わかりやすくかつ競技を選ばずに適用できます。権威のある大会が複数開催されている競技には適用しづらく、一発勝負の要素が大きいので必ずしも正確に実力が反映されているとは限りません。
(一発勝負の要素の小さくなりますが、リーグ戦の勝者もこの決め方に含まれると考えられます)
2. レーティング/ポイント制によるランキング
あるルールによって求められたレーティング値やポイントが最も高い選手やチームをNo.1とする決め方。テニスやラグビーの世界ランキングがこれあたります。
総合的に評価することができるので一発勝負と比較して実力が現れやすいですが、複雑でわかりづらいです。
3. 世界記録保持者
陸上や水泳といった記録を争う競技において、最も良い記録を出した人もしくはチームをNo.1とする決め方。
わかりやすくかつ過去と現在を合わせたNo1を決めることもできます。しかし、ポイント制の競技(野球, サッカーなど)をはじめとする多くの競技では適用できません。
まとめ
No.1を決めるのに必要な条件はわかりやすさと正確さの2つになるのかなと思います。
わかりやすさを求めて大きな大会での一発勝負にしてしまうと組み合わせやコンデションの差で最も実力がある人やチームが勝てない場合があります。一方で正確さを求めて多くの大会の結果を総合的に判断しても、わかりづらくなったり、たくさんの試合をこなす必要性が出てきて怪我のリスクが増えることにより、逆に実力通りの結果にならない場合もあります。
このように、誰もが納得のいくようにNo.1を決めるのは難しいです。だからこそ、「No.1はどの選手(もしくはどのチーム)である」と、色々な見方ができて面白いのかもしれませんね!
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著者:平
編集:神尾 成田